乳児湿疹の自然治癒を促す一環、というか自然治癒を邪魔しないために、
「脱風呂」(「脱入浴」)という赤ちゃんをお風呂に入れない方法があります。
私も実際に酷い乳児湿疹が出ていた長男を、ほとんどお風呂に入れませんでした。
脱風呂が結構良かったので、この記事では私が脱風呂をして良かったと思う点について紹介します。
脱風呂とは?
肌本来のバリア機能を破壊しないためにお風呂には入らない、という方法です。
別の記事で「脱保湿」についても書きましたが、
私は長男をお風呂にも入れなければ、ワセリンやローションでの保湿もしていませんでした。
長男が0歳3ヶ月の頃にポツポツと湿疹が出始め、
最初は私もネットで読んだ情報に従って
お風呂に入れ、頭の部分の湿疹をふやかして、石鹸の泡で洗って、ワセリンを塗る
という標準コースの対処をしたんです。
そのせいかは分かりませんが、次の日湿疹が悪化。
すぐにもっとちゃんとネットで調べたら「脱風呂」についての記述を見つけ、
共感できる内容だったのでそれからは長男は「脱風呂」です。
湿疹は全身に出ていたけど、お尻にはそこまで出ていなかったので、2〜3日に1回、気軽に洗っていました。
日本人はお風呂が大好きで、私自身も一応毎日お風呂(シャワー)に入っています。
私が住むカナダは日本に比べ乾燥していて、子ども達はあんまりお風呂入らないんです。
昔ホームステイした家の子どもの入浴は週1回でした。
根が日本人の私は、慣れるまでは長男の脱風呂は「汚くなるかも」「臭くなるかも」と思っていましたが、大したことなかったです。
頭部の脂漏性湿疹が脂ぎっていて、ちょっと加齢臭がしましたが、
それも0歳5〜6か月くらいには消えていたような…
何より保湿もしていなかったので、脂漏性湿疹から出てくる脂が保湿剤代わりになっていました。
異臭がして感染症にかかって、、、ということにはなりませんでしたよ。
お風呂の弊害
興味深い記述を見つけました。
チベットでは昔から言われてるんですけど、(チベットの)小学生は月に1回しか風呂に入らないから、アトピーはゼロ。もっと分かりやすく言うと、ホームレスの皆さんはアトピーなしと。
「風呂に入るな、石鹸使うな」タモリ式入浴法でアトピーを治す “脱保湿”の考え方新しい時代の医学を牽引する医師たちによる質疑応答です。回答する医師は、糖質制限で歯周病を治療する小幡宏一氏、糖質制限やケトン食の有効性を実証する宗田哲男氏、食の改善から始める予防歯科を提唱する長尾周格氏、脱保湿、脱ステロイドでアトピー性皮膚炎を治す藤澤重樹氏、そして、MEC食を提唱する渡辺信幸氏です。本パートでは、アト...
ほぅ。
お風呂の弊害って思っている以上にあるのかも・・・
経済的に豊かな地域ほどアレルギー疾患が多い。
西ドイツと東ドイツのエピソードが印象的です。 pic.twitter.com/x6AQf9qduR
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) April 13, 2020
塩素の弊害
「塩素入り水道水のお風呂」って聞くと、肌に悪そうなイメージが湧きますね。
塩素系漂白剤が手についちゃった時なんか、大人でも肌荒れしますしね。
お風呂は薄い塩素とはいえ、敏感肌の赤ちゃんには良くなさそう。
プールに入ると必ず膣カンジダになる人もいますが、
塩素は皮膚にいる良い常在菌を殺します。
北海道の「豊富温泉」が有名みたいです。
私は行ったことがないので、体験談を書けなくて申し訳ないのですが、
いつか行ってみたいです。
お湯の機械的な弊害
汗や皮脂は肌を守る役割もしているらしく、お湯で洗い流してしまうと
乾燥したり雑菌が入ってしまうこともあるそうです。
脱風呂でもたまにはお風呂に入れることもあると思いますが、
熱いお湯・長湯は皮脂を奪うので、ぬるめにしてさっと入れるのがいいようです。
衛生仮説
“花粉症になりやすいのは一人っ子。
兄弟でも上の子の方が花粉症になりやすい。”
理由は、
“家族の人数が多い方が家庭に菌を持ち帰ってくる人が多くなる。
清潔にしすぎると、持て余した免疫系が無害なものまで攻撃する。” pic.twitter.com/eFBKQH6pqA
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) April 16, 2020
石鹸の弊害
普通の生活での体の汚れは、お湯だけで8割は落ちると言われています。
石鹸は使わなくもいい、もしくは陰部や皮脂の分泌の多い部位のみで十分なようです。
石鹸を使うならば、天然油脂由来のものを選ぶようにしましょう。
私はオリーブオイルで手作りしています。
最近は手作り石鹸を作って売っている人も増えてきているので、
そういうのを購入するといいと思います。
赤ちゃん用品売り場などで見かけるベビーソープは、パッケージからは一見赤ちゃんの肌に優しそうには見えますが、合成界面活性剤や保存料・着色料・香料などの添加物、アルコール・パラベン・シリコーンなど、肌に良くない成分が入っていることが多いので、気をつけましょう。
まとめ
乳児湿疹が出ている赤ちゃんは、普通の赤ちゃんと比べ敏感なことが多いです。
そんな敏感な赤ちゃんをお風呂に入れるということは、
・お湯で肌を守っている汗や皮脂を落としてしまう
・石鹸で汗や皮脂を落としてしまう
という、肌本来のバリアを破壊してしまうことになります。
とはいえ、絶対お風呂に入れてはいけないということではなく、
オムツで汚れたお尻を洗ったり、たまに入れる分には問題はないようです。
子どもの頃から日常的にお風呂に入って育った私達ですが、
「脱風呂」を試してみると、入らなくて意外と大丈夫、むしろ入らない方が肌にいい感じがつかめると思います。
是非試してみて下さい。