帝王切開や妊娠中・出産時の抗生剤が乳児湿疹・アトピーなどのアレルギー発症の可能性を高めるというお話

乳児湿疹

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帝王切開での出産が乳児湿疹・アトピーなどのアレルギー発症の可能性を高めるという研究結果があるそうです。

 

出産時、お母さんが赤ちゃんにいい菌をあげられるか?
が、重要なようです。

 

ということは、帝王切開だけではなく、妊娠中・出産時の抗生剤投与も菌が死んでしまうので関係してくる?

 

この記事は、現在妊娠中の方、将来出産予定のある方に読んでいただき、出産時にまつわることは医師まかせではなく、ご自分で納得のいく決断をして欲しいです。

 

また、現在産後で母乳育児、またはミルクで赤ちゃんを育てられている方にも、読んでいただき母乳の質、どういうミルクを選ぶかの参考にしていただきたいです。

 

妊娠中・出産時にアレルギー発症の可能性が決まる?

現在、アレルギーのはっきりした原因はまだ分かっていません。

 

ですが、最近は「アレルギーは腸内環境と密接な関係がある」という説が有力になってきています。

 

腸内にはたくさんの種類の菌がかなりの数住んでいて、それを腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼んでいます。

 

 

その腸内細菌の中でもビフィズス菌がアレルギーに大きく関係していることが分かっています。

無菌の胎児が腸内に菌を取り込む方法

スウェーデンの大学が、生後1週間の新生児の腸内環境を研究した結果、腸内フローラのバランスが取れていなかった新生児は生後18ヶ月までにアトピーを発症する数が多かったそうです。

 

胎児の体内は無菌状態です。

 

それでは赤ちゃんはどうやって腸内フローラを作っていくのでしょう?

 

赤ちゃんはお母さんの産道を通って生まれてくることで、ビフィズス菌とラクトバチルスという腸内フローラ形成にとって重要な菌をたくさんもらって生まれてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

経膣出産でもお母さんの腸内バランスが悪い場合

お母さんの腸内にカンジダ菌などの悪玉菌が増殖している、善玉菌が少ないなど、腸内バランスが崩れている状態での出産だと、赤ちゃんが産道で重要な菌をもらえないようです。

 

経膣出産でも出産時に膣抗生剤を使った場合

妊婦さんの約10%が保有しているGBS(B群溶血性連鎖球菌)という菌があります。

 

通常は大した病原性を持たないため問題にならないこの菌。

 

妊婦さんのオリモノ検査で保有が確認された場合、産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあるため、抗生剤を内服し、
更にお産時にペニシリン系抗生剤を点滴することがあります。

 

この処置は任意のはず(私の出産時は任意だった)なので、リスクとベネフィットをちゃんと知った上で、やるかやらないかを決めましょう。

 

リスク
・GBSを殺す抗生剤で大切な腸内の善玉菌も死んでしまう
・お母さんの腸内バランスが崩れることで、赤ちゃんが上手く腸内バランスを形成出来ない可能性
・赤ちゃんが腸内バランスを形成出来ないことでのアレルギー発症の可能性
ベネフィット
・赤ちゃんのGBS感染の予防
GBSを保有しているお母さんから生まれた赤ちゃんみんなにGBSが伝わってしまう訳ではありません。
伝わってしまった場合も実際に感染症を発症する率は1%以下と言われています。

帝王切開の場合

赤ちゃんが産道を通らずに生まれてくると、産道でもらうはずだった大切な菌をもらわずに生まれてくることになります。

 

 

帝王切開後すぐに母親の膣から綿棒で乳酸菌を拭い、赤ちゃんの口に塗ってあげる産婦人科医もいるそうです。

出産時、赤ちゃんに善玉菌を上手くあげられなかった場合どうすればいいか?

善玉菌をもらえずに生まれてきた赤ちゃんは経膣分娩で生まれた赤ちゃんに比べ、腸内バランスの形成は遅れをとりますが、自力で他の方法で善玉菌を取り込んでいきます。

 

赤ちゃんの腸内バランスを整えるために母親ができること

生まれたばかりの赤ちゃんが自力で腸内バランスを整えるために母親が手伝えることは、

 

母乳

積極的に母乳を与えること。

 

母乳には免疫グロブリン、ラクトフェリン、リゾチーム、オリゴ糖といった、赤ちゃんを細菌やウイルスなどの感染から守る成分が豊富だからです。

 

特にオリゴ糖はビフィズス菌にとって重要なエネルギー源となっているうえ、ビフィズス菌の数を増やす働きがあります。

 

母乳の質も大切になってくるので、砂糖・グルテン・カフェイン・アルコール・ジャンクフードなどの腸内に悪玉菌を増やすような食べ物は控えましょう。
母乳を飲ませられない場合

オリゴ糖入りの人工乳でもいいそうです。

 

赤ちゃんのプロバイオティクス

赤ちゃん用のプロバイオティクスで赤ちゃんの腸内に善玉菌を送ってあげましょう。

 

 

 

 

 

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【赤ちゃんもプロバイオティクスが必要な6つの理由】赤ちゃんの腸内環境の一生を左右!?
赤ちゃんの腸内フローラ形成は誕生と共に始まります。この一生の腸内環境を左右する大切な時期に赤ちゃんが必要な菌を取り込めないと、アレルギー疾患などの症状が出てしまう可能性が高まります。乳児のうちにプロバイオティクスを飲ませることは、そう言った可能性を防止する効果があります。

 

 

まとめ

・アレルギー発症は腸内環境の菌のバランスに深く関係している。
・胎児の時に無菌状態の赤ちゃんが、産道を通って生まれてくることで腸内バランスに必要な菌をお母さんからもらう。
・帝王切開、妊娠中や出産時の抗生剤の使用によって、赤ちゃんに有用な菌が行かない。
・有用な菌をもらえなかった赤ちゃんには、母乳またはオリゴ糖入り人工乳が有効。

というお話でした。

 

 

とはいえ、私の場合、

長女を帝王切開で出産 → 長女はアトピーやアレルギーは出なかった
長男を経膣分娩で出産 → 長男には酷い乳児湿疹と食物アレルギー発症

ちょっと当てはまってない感じもありますが、
長男出産前後は、私が甘い物を暴食していたので、多分それが良くなかったのでしょう。

 

私は自分の妊娠・出産時はこの記事に書いた内容を全く知りませんでした。
もっと早く知っておきたかったです。

 

補足情報として、
妊娠中、特に臨月のセックスは産道内の菌のバランスを整えるようです。
お腹が大きいとあんまりする気にならないかもしれませんが、赤ちゃんのためにHはしておきましょう。

 

 

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