乳酸菌など、人体に良い影響を与える菌や微生物、またはそれらを含む製品や食品を「プロバイオティクス」と言います。
体の免疫機能を高める作用があり、発酵食品からの摂取か、菌が凝縮されたサプリメントで摂取する方法があります。
長男に酷い乳児湿疹が発症してやっと自分のカンジダ症に気づいた私ですが、それ以来プロバイオティクスのサプリメントはできるだけ飲むようにしています。
そしたらつい先日、自宅の冷蔵庫の死角部分に古いプロバイオティクスを発見しました。
賞味期限を2年半も過ぎています。
カプセル内の菌は死んでいることが予想されますが、決して安価ではないプロバイオティクス。
捨てることが悔やまれるため、賞味期限切れのプロバイオティクスサプリメントを飲むことは体に有害かを調べてみました。
先に結論を言うと、有害ではないようです。
この記事では、プロバイオティクスサプリメントの賞味期限、プロバイオティクスの乳酸菌が死んだ場合は体に有害か、死んだ乳酸菌が脂肪の蓄積を抑えるという広島大学の研究について説明しています。
プロバイオティクスの賞味期限
製品によりますが、だいたい製造年月日から1年くらいで賞味期限が切れるようです。
当然のことですが、メーカーは賞味期限切れのプロバイオティクスの摂取は勧めていません。
Q.賞味期限が過ぎた製品を利用しても大丈夫ですか?
A.製品の形状や性能に変化が生じる可能性がありますので、期限内にご使用頂きますことをお願いいたしております。
正しく保管されていたかも分からないですし、万が一古いプロバイオティクスで体調不良が引き起こされたらメーカーも責任を取れないという立場がありますので、これは納得出来ます。
プロバイオティクスの死んでいる乳酸菌は体に有害?
死んだ乳酸菌は腸内で善玉菌のエサになるので、体に有害ということはないようです。
死んだ乳酸菌は脂肪の蓄積を抑える
2012年広島大学の研究で、特定の乳酸菌が体重増加を抑える作用があることを発見しました。
しかも実験結果では、死んだ乳酸菌が一番大きい作用を示しました。
実験では20−70歳の肥満気味日本人男女62人をランダムに3グループに分け、以下のものを12週間にわたって摂取してもらいました。
・生きた乳酸菌 デキストリンと1兆個の生きた乳酸菌
・死んだ乳酸菌 デキストリンと1兆個の加熱で死んだ乳酸菌
・プラシーボ デキストリンのみ
結果、
・生きた乳酸菌 体脂肪率0.5%減少
・死んだ乳酸菌 体脂肪率1.03%減少
・プラシーボ 体脂肪率0.08%減少
生きた乳酸菌以上に死んだ乳酸菌が効果を示しました。
血糖値、インスリン、食欲、ホルモンには影響がなかったとのことです。
まとめ
体に良い影響を与えてくれる生きた善玉菌が入ったプロバイオティクスのサプリメント。
メーカーでは賞味期限切れのものは摂取することを勧めていませんが、中に含まれる乳酸菌自体は死んでいるものであっても善玉菌のエサとなり腸内で有効な作用を示すようです。
このことを知った私は、好奇心と貧乏根性から、現在賞味期限が2年半切れたプロバイオティクスを自己責任で摂取しています。
追記
賞味期限が2年半切れたプロバイオティクスを飲み切りましたが、特に体調に変化はありませんでした。
10日分くらいしか残っていなかったため、影響の変化を見るには十分ではなかったというのもあるかもしれません。
・お持ちのプロバイオティクスが賞味期限切れの人
・死んだ乳酸菌の体に与える効果が知りたい人