プロバイオティクスサプリメントの製造方法

プロバイオティクス プロバイオティクス

〈景品表示法に基づく表記〉当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。


カンジダ症の私は、毎日サプリメントでプロバイオティクスを摂取していますが、億単位の菌がどのようにこんな小さいカプセル、またはタブレットに入っているのか、疑問に思っていました。

 

検索してみたところ、プロバイオティクス製造の過程のビデオがありました。

 

 

 

Just a moment...

↑デンマークのプロバイオティクスも製造する健康食品会社「Chr. Hansen」のホームページからビデオが見られます。(英語)

 

 

この記事では、上記の英語のビデオを訳し、プロバイオティクスサプリメントの製造方法について説明、海外のプロバイオティクスサプリメントのパッケージに記載されているCFUについても説明しています。

 

こんな人に読んでもらいたい
・プロバイオティクスがどのように作られているのかを知りたい人
・プロバイオティクスを摂取している人

 

 

プロバイオティクスサプリメントの製造方法

1、菌の培養

腸内環境に有益な菌を成長させ、発酵させます。

菌を増殖させるために使用される培地には、通常牛乳か乳製品が使用されます。

最近はココナッツなど、乳製品以外の培地も増えてきました。

 

15時間〜7日間、菌を増殖させます。

 

プロバイオティクス

 

2、濃縮

培地から遠心分離機で培養させて増えた菌だけを取り出します。

 

 

3、凍結乾燥

取り出した菌は劣化を防ぐために、遠心分離後すぐに冷凍され、更に−30℃で凍結乾燥され、水分が取り除かれます。

このプロセスは、外部の湿気や酸素が細菌に接触しないように、研究室で厳重に管理された条件で行われます。

凍結の際、菌が死んでしまうことを防ぐために、菌を「凍結防止剤」でコーティングします。

凍結防止剤には、スクロース(砂糖)が使われます。

 

 

こうして純度の高い乾燥した粉末状の細菌ができます。

 

4、サプリメント製造会社に販売される

通常、この1〜3のプロセスは、菌のみを扱う会社によって行われ、出来たものはサプリメント製造会社に販売されます。

 

プロバイオティクス

 

5、カプセル、またはタブレットに配合

●酸化を防ぐためのビタミンC

●リンゴペクチンやリコリルートなどのプレバイオティクス繊維

●ペプシンなどの消化酵素

粉末の菌は、これらの成分と一緒にカプセル、またはタブレットに配合されます。

 

こういった工夫を省くと、サプリメントに含まれる菌が腸にたどり着くまでに全滅する可能性が上がるようです。

 

菌をプレバイオティクス繊維とともに保存すると、生存率が420%増加することがわかりました。
こういった工夫により。粉末化された細菌は、製造・包装されてから6か月〜1年、開封されてから1か月〜3か月の間、生存菌数を約90〜95%維持します。

 

 

 

プロバイオティクスのCFUとは?

日本の乳酸菌サプリにはあまり記載されていませんが、海外のプロバイオティクスサプリメントのパッケージには、「CFU(colony forming units)」の表記があります。(表記されていない製品もあります。)

 

CFUとは、コロニー形成単位で、1つのカプセルを摂取することによって、

「生きた菌が腸まで届き定着することを期待される数」

ということです。

 

体調不良の予防のためにプロバイオティクスを摂取するなら、50〜100億CFU(5-10 billion CFUs)

カンジダ症、リーキーガット症候群、過敏性腸症候群、腸内細菌異常増殖症候群など、すでに症状が出ている場合は、100億〜500億CFU(10-50 billion CFUs)

が推奨されています。

まとめ

プロバイオティクスがサプリメントとしてカプセルやタブレットに入れられる過程を説明しました。

 

プロバイオティクスについては、

●胃酸で全部死ぬ説

●お金の無駄説

●サプリメントの加工の工夫で腸まで生きて届く説

●死んだ菌がもともと腸内にいる善玉菌のエサになる説

など、いろいろな説があります。

 

腸内環境やプロバイオティクスについての研究が盛んになってからまだ日が浅く、わかっていないこともたくさんあります。

 

個人的には、キムチや納豆など、カプセルに入っていない発酵食品を食べることで、自分のカンジダ症の改善が実感できたので、プロバイオティクスのサプリメントもちゃんと腸まで届き効果を発揮してくれていると思っています。

発酵食品の菌も胃酸で全部死んでいる可能性もありますが、それでも効果が実感できるということは、死んだ菌がちゃんと常在善玉菌のエサになっているのでしょう。

詳しいことはわかりませんが、摂取するメリットはあると思っています。

 

 

生きている自分が全部水分を抜かれたら、多分死にます。

プロバイオティクスのサプリメントでは、菌が粉にされ、カプセルに入れられ「どうやって生き続けるのだろう?」と思っていました。

でも乳酸菌などの菌は、あの環境で生きているんですね。

製造過程のビデオでは冷凍された菌が写っていましたが、その見た目は乾燥した塩麹そっくり。

私は乾燥塩麹を使った経験がありますが、水を加えるとちゃんと菌が生きていて発酵します。

パン作りのイースト菌も粉状で販売されていますが、ちゃんとパン生地を発酵して膨らませる作用があります。

 

製造過程のビデオでは、冷凍乾燥後の粉を顕微鏡で見て、生きている菌が何匹いるかの確認もしていました。

 

毎回プロバイオティクスを購入するたびに「もしかしたら騙されているのかも」と言う気持ちが少しだけありましたが、今回調べてみたことで、疑いの気持ちは晴れました。

 

 

「効果的なプロバイオティクス摂取は食前?食後?」菌の生死に関わらず効果は出るのでいつでもいいというお話
プロバイオティクスサプリは食前と食後、いつ飲むことが効果的なのでしょう?生きた菌を腸まで届けたいあまり、胃酸で菌が死んでしまうことを焦点にした意見が多い中、実際は死んだ菌も腸内のビフィズス菌増殖を促進するそうです。結果、いつ飲んでも効果があるということになります。

 

賞味期限切れのプロバイオティクスサプリメントを飲むことは体に有害?
賞味期限切れのプロバイオティクスのサプリメント。カプセル内の菌は死んでいることが予想されますが、決して安価ではないものなので捨てることが悔やまれるため、このサプリを飲むことは体に有害かを調べてみました。結果、死んだ乳酸菌も善玉菌のエサになり、体に

 

タイトルとURLをコピーしました