子どもに突然アレルギー反応が出たら・・・親は焦るものです。
それがピーナッツアレルギーなどの即時型アレルギー反応だったらなおさら。
長男に出たピーナッツアレルギー反応の症状を写真付きで私の対処と病院での処置の様子と共にこのブログで紹介します。
アレルギーを持つ、アレルギーの疑いを持つお子さんがいる方の参考になりましたら幸いです。
ピーナッツアレルギーの症状【うちの子の場合】
現在5歳の長男は、今のまでで5回ほどピーナッツに反応しています。
初めてのピーナッツアレルギー
1歳半の時に、人に頂いたシリアルがピーナッツバター入りで、初めてのピーナッツアレルギーの症状が出ました。
食べた後3分くらいで写真のように顔に発疹が出て、涙と鼻水も大量に出てきます。
しばらくくしゃみが止まりませんでした。
10分後くらいに食べたシリアルを全部吐き、そこから症状が回復して4〜5時間後には発疹も引き普通の状態に戻りました。
病院で検査
アレルギー検査をしようと思い、現在住んでいるカナダで近所のファミリードクターに行ったら「大きな病院のアレルギー科にまわしてあげてもいいけど、10ヶ月待ちよ?」と言われ、「じゃあ、いいです。」と言って帰ってきました。
日本に帰省する予定があったので、日本の病院で検査。
カナダの要領で病院に予約の電話をしたら「いつでも好きな時にいらして下さい。」と言われ、その日にすぐ行ったら5分くらいの待ち時間ですぐ診てもらえました。
日本ってすごい…
注射で長男の血液を採血
↓
検査に出してもらい結果が分かったのが2週間後
メジャーな食品はすべて反応
ピーナッツは6段階中5!
他にも、小麦・乳製品・卵・そば・大豆・米・ゴマ・りんご・バナナに反応が出ました。
これも薄々勘付いてはいたので、「やっぱり」と思いました。
先生の方がびっくりしていたくらいです。
その後、カナダの某ファーストフード店で食べたポテトで吐いて発疹。
揚げ物の油にピーナッツ油が入っていたのかもしれません。
命に関わる級のアレルギー反応【アナフィラキシーショック】
4歳の秋は長男には大変なこと続きでした。
10日間の間に3回ピーナッツアレルギーが出て、そのうち2回は病院行き、
そしてそのうち1回はドクターヘリで街の病院まで搬送される騒ぎでした。
全部悪いのは気をつけていなかった私です…
3回のうち最初の反応は、人から頂いたお菓子でした。
ピーナッツにココアの粉ようなコーティングがしてあるもので、長男は友達と一緒にいたからか私に確認しにくることもなく10粒ほど食べてしまいました。
今まで食べたのはピーナッツバターやピーナッツ油でしたが、現物のピーナッツを食べたのはこれが初めてです。
食べて2〜3分で「気持ち悪い」と不調を訴えだし、私は「ピーナッツ食べたな」と気づきました。
すぐに吐ければいいのですが、多分喉も腫れ始めてきていたのかもしれません。
吐きたいけど何かに突っかかって吐けない様子。
そのうち苦しそうに地面をのたうちまわり始めました。
抱きかかえようとすると拒否して、何かにすごく怯えています。
少し吐いて、苦しがってまた吐いて、を何度か繰り返し少し落ち着いたので、
車で15分くらいの所にある病院の救急へ。
日曜日だったので救急しか開いていなかったのですが、暇そうにしていた看護師さんが長男を見て驚き飛び上がりました。
電話でドクターを呼んで、エピペンを用意しながら体重やいつどのくらいピーナッツを食べたかなどいくつか問診して即注射。
ドクターともう一人の看護師さんもすぐに来て、血圧や心音を図る機械を装着していきます。
1本目のエピペン後、顔が赤く腫れ全身に発疹が出始め明らかに悪化しています。
呼吸も苦しそうで、やばい状態…
ドクターがもう一度エピペンを打ちます。
状況は変わらず…
その後、もう2本打ってやっと呼吸が落ち着いてきました。
アレルギー反応は1度治まっても2次反応が出ることがあるらしく、今回はそれがすぐに来た、
とのこと。
だた、さっきの反応が2次反応だったかは断定できないしまた反応が出るかもしれないので、24時間は要観察となりヘリで街の病院送りになりました。
救急車からヘリに移動。
カナダの秋の夜、かなり寒かったです。
ヘリの中も寒かった〜
長男はかなり落ち着いていたので、私は夜景を見ながら「長男も私も着替えと歯ブラシないな…」「長女の明日の学校は大丈夫かな?」とか考えていました。
ヘリで約30分。22時頃大きい病院の前に着陸。
病院の入り口はすぐそこなんですが、まさかのヘリパッドから入り口まで救急車移動!
個室に入れていただき、また機械を付け直しました。
お腹空いていたし歯も磨きたかったけど、それより何よりもう0時近くなっていて疲れていたので、空腹と汚い歯のまま長男と同じベッドで一緒に寝ました。
夜中も頻繁に看護師さんが確認しにきます。
次の朝、
もうすっかり元気になった長男は午前中にもともと着ていた少しゲロ臭い服を着て退院。
主人に迎えに来てもらい、無事に帰宅しました。
学校でアレルギー反応
数日後、昼頃学校から「ピーナッツアレルギーらしき反応をしているので、すぐに来てください!」と連絡があり、病院まで飛んで行きました。
グルテンフリーと書いてあったからそれにばかり気を取られ、ピーナッツが入っているかは確認していなかった・・・
それは結局何にピーナッツが入っていたか分からないで終わりました。
2回目のアレルギー検査
ドクターに日本の病院でアレルギー検査をしたことを伝えたところ、
ピーナッツ・小麦・ゴマ・そば・卵・大豆の6品目をもう一度検査することになりました。
20分後に針を刺した場所がどれくらい腫れているかを定規で図り診断します。
ピーナッツはやはり腫れが大きく明らかに反応していますが、他も多少は腫れています。
それでもドクターはピーナッツ以外の品目に対し「このくらいなら食べてもいいですよ。」という診断。
「え、いいんですか!?」って感じです。
そういう結果だったので、長男はたまに小麦や他のものを食べています。
以前は小麦を食べると湿疹が出てくる感じがありましたが、成長するにつれて肌が強くなってきた様子です。
それでも家ではできるだけ小麦はあげていません。
ピーナッツは食べ物に入っていないかしっかり確認するようになりました。
学校の対応
カナダの学校は数年前から学校内ピーナッツ禁止になりました。
父兄に「ピーナッツやピーナッツバターは持ってこないで下さい。」と口を酸っぱくして伝えています。
長男と他数名ほど食物アレルギーのある子どもたちの顔写真が「お尋ね者」のように各教室に貼ってあります。
アレルギーの子を持つ親からすると、すごく配慮してくれて大変感謝しています。
カップケーキをどうするかは担任の先生の方針次第ですが、「持ってこないで下さい。」とあらかじめ親に伝えておく先生もいれば、長男のクラスではみんながカップケーキを食べて長男だけもらえなかったそうです。
もちろん長男は不満でしたが、これからの人生こういうことはたくさんあると思うので、慣れてもらうしかないですね。
子どもがアナフィラキシーショックになったら
アレルゲンを特定できたら、特定する
長男の場合はピーナッツでした。
最初からピーナッツにアレルギーがあることが分かっていたのでいいのですが、
初めてのアレルギー反応の場合、特定が困難な場合もあるかと思われます。
食べた量と時間を確認
これは後でドクターに報告するためです。
必要があれば救急車を呼ぶ
エピペンがあれば注射する
もし周りに人がいたら、お子さんが暴れないように押さえてもらいます。
青い安全キャップを外し、針があるオレンジ側をお子さんの太ももに服の上からでいいので当てて
「カチっ」っというまで強く押し、そのまま5秒(できれば念のため10秒)数えます。
失敗したらそのエピペンはもう使えませんので、1発で成功させて下さい。
エピペンを打った時間も確認しておきましょう。
病院に連れて行く
救急で受診しましょう。