砂糖・添加物・化学調味料・抗生物質など、現代の食生活は腸内の悪玉菌の増殖を促進する要素で溢れています。
体の免疫に大きく関わる腸内環境のバランスが崩れると、様々な体調不良の症状が現れ始めます。
それを防ぐために生きた善玉菌を腸に送るプロバイオティクスのサプリメントが大切になりますが、
このプロバイオティクスサプリは食前と食後、いつ飲むことが効果的なのでしょう?
結論を先に言うと、
「どっちでもいい」
ということです。
食前か、食後かを知りたいのに、がっかりな答えで申し訳ありません。
プロバイオティクスについてはまだ分からないことも多いらしく、専門家でも意見が分かれますが、「菌が生きたまま腸に届く」というプロバイオティクスの定義にある文面のせいで誤解が生じているようです。
この記事では、プロバイオティクスの服用のタイミングについては意見が分かれる、胃酸で菌が死んでしまう問題、とはいえ菌の生死はあまり関係ないということについて説明しています。
プロバイオティクス服用のタイミングについては意見が分かれる
プロバイオティクスのサプリを飲むタイミングについて、食前の空腹時がいいのか? 食後がいいのか?
かなりの数のサイトを読みましたが、意見が分かれます。
印象としては、英語のサイトは食前30分から食事直前の間の服用、日本語のサイトは食後という説が多かったです。
「いつでもいい」という意見もありました。

胃酸でプロバイオティクスに含まれる菌が死んでしまう問題
食前説も食後説も大抵なぜなのか理由を説明しています。
共通して言えることは、プロバイオティクスの善玉菌が胃の中の胃酸で死んでしまうことがあるので、胃酸の量が少ない時、または胃の中のpHが高い時(比較的弱酸性の時)に服用しましょう、ということでした。
胃酸の量とpHの変化
食前 胃酸の量 少 pH1〜2
食後 胃酸の量 多 pH4〜5
食前の空腹時は、胃酸の量は少ないけど超強酸、胃に食べ物が入っている状態の食後は食べ物や飲み物で酸性度が少し中和されますが、胃が消化しようと胃酸の分泌量は多くなるようです。
昔のプロバオイティクスのサプリメントなんかなかった時代、人々は発酵食品から善玉菌を摂取していたと思います。
発酵食品の食べ方で、食前が良い、または食後が良い、という意見は聞いたことがありませんね。
味噌・醤油・漬物・キムチ・ヨーグルトなどの発酵食品は、ヨーグルトを除いて大体食事と一緒に摂ることが多いかと思います。
それで効果が出ていたということは、食事と一緒に摂れば善玉菌は腸まで届くということの裏付けになるのでしょうか?
菌の生死はあまり関係ない
腸内細菌学の生みの親、光岡知足先生のこちらのインタビューによると、
「生きた菌が腸まで届くから健康になれるわけではない」
「生きた菌が腸まで届いて、そこで増殖するということは普通はない」
「生きて届くかどうかはあまり重要ではない」
「加熱殺菌したブルガリア菌の入ったエサをハツカネズミに与えたところ、生きた菌を与えた場合とほとんど同じように生育した」
まとめ
プロバイオティクスの菌は生きていても死んでいても、腸内にもともといるビフィズス菌の増殖を促進するため、有益である、
そのため、プロバイオティクスの摂取は、食前でも食後でもどちらも効果を示す、という結論でした。
お持ちのプロバイオティクスのパッケージの用法の説明部分に、いつ摂取するかが記載してあればそれに従い、なければ好きな時に服用していいようです。
「いつでもいい」って記載してくれたら、紛らわしくなくて助かるのですが…
ちなみに乳酸菌にも色々な種類があり、胃酸で死ぬ菌もいれば、生き残る菌もいるようです。
今まで菌を殺さないように注意を払ってきた私ですが、これからはもう少しリラックスして菌と向き合おうと思います。
アレジーリサーチグループ社のサプリメントは信頼できる品質のものだけを取り扱っています。
プロバイオティクスのサプリメントは、同じものを何度もリピートするのではなく、毎回違うもの購入して、色々な菌を摂取するようにしましょう。
・プロバイオティクスを服用している人
・プロバイオティクスをいつ飲むことが効果的か知りたい人
・プロバイオティクスの菌を生きたまま腸に届けたい人