日本をはじめ先進国に住んでいると、様々なところから知らない間に健康に有害な重金属を摂取しています。
食品、飲料水、空気中、土壌、建物などに存在する重金属は、完全に避けることはほぼ不可能なため、できるだけ摂取を減らすように心がけることと共に定期的に体内に蓄積した重金属をデトックスで体外に排出することも重要です。
この記事では、数ある重金属の中から10種の重金属を例に、どのように体内に摂取しているのか、摂取によって健康にどのような影響があるのか、許容摂取量はどのくらいかを紹介しています。
体内に蓄積した重金属をデトックスしたほうがいい理由がわかります。
重金属の種類と健康への影響
重金属は自然界にもともと存在するものも多く、微量摂取したとしても体が排出することができれば毒性はありません。
摂取量が多い場合、肝臓など重金属を排毒する器官の許容量を超えた分が体内に蓄積され、体調不良の原因になります。
先進国では、健康的に生活しているつもりでも知らず知らずに許容量を超えた重金属を摂取しているケースが多く、健康に影響を与えています。
それぞれの重金属がどのような場所に存在し、体にどのような影響を与えるのか、見ていきたいと思います。
アルミニウム
アルミニウムは健康被害に相関性があるというはっきりした研究結果がないためか、普段の生活で使う様々なところに添加されています。
アルミニウムの摂取経路
アルミニウム化合物の食品関連の用途には、防腐剤、充填剤、着色剤、固結防止剤、乳化剤などがあります。
アルミニウム摂取経路の例は、
●アルミホイル
●動物飼料
●制酸剤
●胃腸薬
●解熱剤
●制汗デオドラント
●排気ガス
●ベーキングパウダー
●アルミ缶入り飲料(お酒、ジュース)
●缶詰(特にトマトソースのような酸性食品で浸出)
●漂白された小麦粉
●セラミックプレート(鉛釉)
●たばこのフィルター
●たばこの煙
●着色料
●建設資材
●アルミ調理器具(特にフッ化物処理された水、酸性食品の調理で浸出)
●ノンスティック加工調理器具
●化粧品
●シャンプーとコンディショナー
●日焼け止め
●歯磨き粉
●歯科用アマルガム
●乾燥剤
●絶縁配線
●乳製品
●大豆ベースの乳児用人工乳
●プロセスチーズ
●鼻スプレー
●農薬
●精製された塩
●水道水(地域によりアルミニウムが添加されている場合が)
●電子レンジポップコーン
●ホットチョコレートミックス
●コーヒークリーム(アルミノケイ酸ナトリウムを含む)
●ピクルス
●ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳、A型およびB型肝炎、肺炎球菌ワクチンなどの免疫増強剤「アジュバンド」)
など
チーズの口当たりを良くするためにアルミニウムが添加されています。
すべてのワクチンにアルミニウムと水銀が含まれます。
アルミニウム中毒の症状
アルミニウムの毒性は段階的に現れます。
初期の症状は、
●鼓腸
●頭痛
●腹痛
●皮膚と粘膜の乾燥
●風邪をひきやすくなる
●胸やけ
●肉嫌い
など
アルミニウムの長期の蓄積で引き起こされる可能性がある症状は、
●ALS(筋萎縮性側索硬化症)
●アルツハイマー病
●パーキンソン病
●貧血およびその他の血液疾患
●食欲不振
●自閉症スペクトラム障害
●ADHD
●乳癌
●不妊症
●学習障害
●風邪
●腹痛
●大腸炎
●錯乱
●便秘
●認知症
●虫歯
●ドライマウス
●乾燥肌
●エネルギー損失
●甲状腺機能低下
●肝機能障害
●過度の発汗
●骨をもろくする
など
体の中で一番アルミニウムの毒性の害を受けるのは、脳です。
毒性金属は酸化ストレスを引き起こし、脳疾患を誘発します。
アルミニウムのような有毒金属は、酵素結合部位の栄養ミネラルを置き換えます。
これが発生すると有害金属は何千もの酵素を阻害、過剰刺激で、影響を受ける酵素は本来の機能の5%ほどしか機能しなくなってしまうことも。
またアルミニウムは、例えば脇の下などに蓄積し、局所的に毒性効果を引き起こす可能性もあります。
アルミニウムの許容摂取量
2mg/kg/週
水銀
1956年、熊本県水俣市で発見された水俣病は、化学工業メーカーが工業廃水を無処理で水俣湾に排出していたため、これに含まれていたメチル水銀が魚介類の食物連鎖によって生物濃縮し、この魚介類を食べた人たちの一部にメチル水銀中毒症を発症させました。
水銀の摂取経路
水銀には大きく分けて有機水銀化合物(エチル水銀、メチル水銀)と、無機水銀化合物の2種類があります。
有機水銀化合物の方が毒性が高く問題になりますが、無機水銀化合物も体内で有機水銀化合物に変換することがあります。
有機水銀化合物
●魚介類
水銀で汚染された大気
↓
川や池
↓
海
↓
魚介類
↓
食物連鎖の上にいる大型回遊魚に多く蓄積
●チロメサール
ワクチンや医薬品に防腐剤として含まれる有機水銀化合物
以前は全てのワクチンにカビや細菌繁殖防止のために添加されていました。
米国では2001年から、一部のインフルエンザワクチンを除いてチロメサール添加を止めました。
ですが、水銀無添加のはずのワクチンから水銀が検出されるケースもあります。
●タトューのインク
特に赤系の色
●HFCS(高果糖コーンシロップ)
コーンシロップを精製する際に使われる「苛性ソーダ」。
この苛性ソーダを生成する方法はいくつかあるようですが、そのうちの1つの方法(古い方法)で副産物として水銀ができます。
日本で生産された苛性ソーダは水銀が生成されない方法を採用されていますが、海外では今も古い方法で生産されているところがあるようです。
甘味料入り飲料、ソーダ、パン、シリアル、朝食バー、ランチ肉、ヨーグルト、スープ、調味料に使われている可能性があります。
無機水銀化合物
●体温計、温度計、気圧計、血圧計、照明器具などの破損
家庭や学校の実験室にあり、破損して水銀が口の中に入った場合、蒸発した蒸気を吸い込んだ場合に摂取します。
●歯科用アマルガム
歯科用充填材のアマルガムには水銀が含まれ、常に口の中で浸出します。特に硬いもを噛んだ時、暑いものの飲食時に多く浸出します。
近年アマルガムで充填することはほぼ無くなりました。
●アクセサリー
主にメキシコ産のネックレスでハートやボールなどのモチーフに水銀が使われていることがあります。破損して水銀が口の中に入った場合、蒸発した水銀を吸い込んだ場合に摂取します。
●金の採掘
水銀と金が混ざったアマルガムから金だけを抽出する際、アマルガムを加熱し水銀を蒸発させると金が残ります。
鉱山労働者に深刻な健康被害があり大気汚染にもつながることから、現在では水銀の大気汚染が発生しない方法に変わってきています。
水銀中毒の症状
●不安
●うつ病
●苛立ち
●記憶障害
●しびれ
●病的な内気
●震え
●聴覚障害
●言語障害
●筋力低下
●手と顔の神経喪失
●歩行障害
●視覚の変化
水銀の許容摂取量
総水銀 5 μg/kg/ 週
メチル水銀 3.3 μg/kg/週
鉛
鉛が体内に蓄積すると、多くの場合数か月〜数年にわたって鉛中毒が発生します。
少量の鉛でも深刻な健康問題を引き起こす可能性はあります。
6歳未満の子供は特に鉛中毒になりやすく、精神的および身体的発達に深刻な影響を与える可能性があります。
2014年、米国ミシガン州フリント市の水道水の鉛汚染が発覚し、大きな問題になりました。
鉛の摂取経路
●塗料(特に古い建物からの鉛汚染された粉塵、古い木工品の塗料)
●大気汚染
●電池
●水道水(鉛菅、鉛が溶接された銅パイプ)
●土壌
●缶詰
●作物(鉛汚染された土壌で栽培された、鉛汚染された水で栽培されたもの)
●化粧品(ナイジェリア産など)
●タトューのインク
鉛汚染されている可能性がある食品
●オーガニックフード
●ベビーフード
●キャンディー(メキシコ産など)
●チョコレート
●ジュース
●プロテインパウダー
●スパイス
●葉物野菜(他の野菜より鉛を吸収しやすい)
●根野菜(土壌、水から鉛を吸収しやすい)
●バルサミコ酢
鉛中毒の症状
●高血圧
●関節と筋肉の痛み
●記憶や集中力の問題
●頭痛
●腹痛
●気分障害
●精子数の減少
●妊娠中の女性の流産、死産または早産
子どもへの影響
●発育遅延
●学習困難
●苛立ち
●食欲減少
●減量
●だるさや疲労感
●腹痛
●嘔吐
●便秘
●難聴
●発作
新生児・乳児への影響
●早産
●出生時体重が少ない
●成長遅延
鉛の許容摂取量
25 μg/kg/週
ヒ素
ヒ素と言うと、1998年7月25日に和歌山県で起きた和歌山カレー事件が有名です。
ヒ素が入ったカレーを食べた71人が腹痛嘔吐で病院に運ばれ、うち4人が亡くなられました。
ヒ素は猛毒の重金属です。
ヒ素の摂取経路
●火山(噴火によって空気中に放出)
●大気汚染
●殺虫剤
●乾燥剤(綿の機械収穫に使用される)
●除草剤
●農薬(現在米国では禁止)
●木材防腐剤
●抗がん剤
●タバコ
●化学兵器
●タトューのインク
●ひじき
●カニ
●ロブスター
●アサリ
●カキ
●ムール貝
●赤身の魚
●米
ヒ素中毒の症状
●皮膚の赤みや腫れ
●イボや病変など皮膚の変化
●腹痛
●吐き気と嘔吐
●下痢
●不整脈
●筋肉のけいれん
●指とつま先のしびれ
●眠気
●頭痛
●錯乱
●口の中の金属的な味
●ガーリック臭の口臭
●過剰な唾液
●嚥下障害
●血尿
●けいれん性筋肉
●脱毛
●胃けいれん
●過度の発汗
長期間のヒ素への曝露は、ガンのリスクを上げます。
ヒ素の許容摂取量
15 μg/kg/週
鉄
鉄は体に必要なミネラルですが、過剰摂取で健康被害を引き起こします。
70〜90年代の米国では、鉄のサプリメントをキャンディー感覚で食べてしまう6歳以下の子ども達に過剰摂取の鉄中毒が発症し、命を落とす子どももいました。
体は大量の鉄を代謝することができません。
過剰な鉄分は、胃腸管の内壁を過剰に刺激します。
そこから、いくつかの深刻な症状を発症します。
鉄の摂取経路
ほとんどの鉄中毒が、鉄の入ったサプリメントの用量を超えた摂取で起こっています。
鉄中毒の症状
●めまい
●低血圧
●弱い脈拍
●頭痛
●発熱
●息切れと肺に溜まる水分
●皮膚の青みがかった色
●黄疸(肝障害による皮膚の黄変)
●発作
●激しい嘔吐
●下痢
●腹痛
●脱水症状(適切に治療されない場合)
●血便、吐血(子どもの場合)
鉄の許容摂取量
18〜29歳 男性 50mg/day
30〜49歳 男性 55mg/day
50〜69歳 男性 50mg/day
70歳以上 男性 50mg/day
18〜29歳 女性 40mg/day
30〜49歳 女性 40mg/day
50〜69歳 女性 45mg/day
70歳以上 女性 40mg/day
推奨摂取量
18〜29歳 男性 7mg/day
30〜49歳 男性 7.5mg/day
50〜69歳 男性 7.5mg/day
70歳以上 男性 7mg/day
18〜29歳 女性 10.5mg/day
30〜49歳 女性 11mg/day
50〜69歳 女性 11mg/day
70歳以上 女性 6mg/day
カドミウム
カドミウムは亜鉛生産中に精製され、亜鉛に関連して発生する重金属です。
1910年代から1970年代前半にかけて富山県富山市で多発した鉱山の製錬に伴う未処理廃水によるカドミウム汚染で住人、特に米農家の人たちに骨軟化症などの症状が出たイタイイタイ病で有名です。
カドミウムの摂取経路
●石炭や石油などの化石燃料の燃焼
●プラスチックやニッケルカドミウム電池などの都市廃棄物の焼却
●鉄鋼生産施設から空気中へ放出金属メッキ
●顔料の製造
●太陽電池
●プラスチックの安定剤
●原子炉の中性子吸収剤
空気中に放出されたカドミウムは、雨などで土壌に染み込み、作物に吸収されます。
カドミウムは、特定の植物(タバコ、米、その他の穀物、ジャガイモなど)において、鉛や水銀などの他の重金属以上に吸収されやすい特性があります。
カドミウム中毒の症状
●唾液分泌の増加
●吐き気と嘔吐
●頻繁な腹痛
●胸やけ
●頭痛
●めまい
●痙攣
●脱力感
●眠気
●うつ
●感度の低下
●手足のしびれ
●記憶の喪失
●歯の変色(黄色)
●脱毛
●尿量の減少
●炎症
●動脈性高血圧
●乾いた連続的な咳
●貧血
●免疫系の損傷
●慢性腎不全
体内に入ったカドミウムは、主に腎臓に蓄積され、尿細管や実質に沈着します。
カドミウムによる慢性または急性中毒では、腎臓の損傷を引き起こす可能性があります。
カドミウムの許容摂取量
7 μg/kg/週
銅
銅は体に必要なミネラルですが、過剰摂取が問題になります。
当ブログでは以前に銅でできたコップで水を飲むことを推奨する記事を書いていますが、この場合、コップの中に銅イオン水ができるだけで、有害な重金属の摂取源にもならなければ、体に必要なミネラルの摂取源にもなりません。
銅イオンより大きい銅の分子が体内に入り、さらにそれが過剰だった場合に有害になります。(例えば、銅製のコップを硬いものでこすって出た粉塵を吸引する、銅製のコップに酸性の液体を入れて加熱するなど)
銅の摂取経路
●銅製調理器具(特に酸性食品を調理した際、銅が浸出)
●エストロゲン避妊薬
●水道管
銅中毒の症状
銅の過剰摂取が銅欠乏を引き起こします。
銅のレベルが上昇
↓
副腎の衰弱
↓
肝臓のセルロプラスミン(銅に結合して生物学的利用能を高めるタンパク質)の生産が減少
↓
銅に結合する十分なセルロプラスミンがなく、過剰な銅は生体組織が利用できない
↓
軟組織に貯蔵される
↓
体に蓄積する銅の量が多いほど、生物学的に利用可能な銅が最終的に不足する可能性が上がる
周りに水はたくさんあるけど、飲めないという状態です。
●副腎疲労
●甲状腺機能低下症
●吐き気
●倦怠感
●パニック発作
●うつ病
●脱毛
●白髪
●ブレインフォグ
●集中力と記憶の問題
●極度の不安
●苛立ち
●感情的な麻痺(無関心/落胆)
●人格変化
●性欲の喪失
●強迫性障害
●チョコレート渇望
●貧血(鉄欠乏性貧血に類似)
●アレルギー
●カビ感受性
●免疫力の低下
●不眠症
●PMS
●便秘
●躁鬱
●絶望
●カンジダ/酵母感染症
●関節痛
●不妊症
●低血糖
●頭痛
●代謝の低下
●混乱
●自己認識の低下
●ガン
●疑似双極性障害
●統合失調症
銅の許容摂取量
10mg/day
推奨摂取量(1日)
18~29歳の男性0.9mg
30~49歳の男性1.0mg
50歳以上の男性で0.9mg
18~69歳の女性で0.8mg
70歳以上の女性で0.7mg
亜鉛
亜鉛は全身で重要な役割を果たす重要な栄養素です。
ただし、亜鉛を過剰に摂取すると有害な場合があり、銅や鉄など、体内の他の化学物質のバランスを乱す可能性もあります。
亜鉛の摂取経路
●食事とサプリメントからの過剰摂取
●溶接工などが粉塵を吸引するケース
亜鉛中毒の症状
●善玉コレステロール(HDL)の低下
●免疫機能の低下
●銅欠乏症
亜鉛の許容摂取量
30mg/日
推奨栄養所要量 成人男性11~12mg/日
成人女性 9~10mg/日
ベリリウム
ベリリウムは大気汚染防止法において、低濃度でも長期的暴露により健康影響が生じる恐れのある有害大気汚染物質として指定されています。
ベリリウムの摂取経路
●セラミック製造
●核兵器製造
●蛍光灯製造
●航空宇宙
●自動車部品製造
●コンピュータ製造
●建設/貿易
●歯科用品および補綴物製造
●実験室労働者
●金属のリサイクル
●ベリル鉱石の採掘(ベリル鉱石抽出)
●精密機械工場
●製錬/鋳造
●溶接
ベリリウム中毒の症状
●エネルギーの低下
●倦怠感
●呼吸困難
●体重減少または拒食症
●心臓の右側の拡大
●心臓病
ベリリウムの許容摂取量
0.002mg/kg/day
錫(スズ)
錫は缶詰に使われていることが多く、特に内容物が酸性の場合、内容物に溶け出します。
内側にコーティングがしてある場合は、ビスフェノールA(BPA)が内容物に溶け出し、どちらにしても健康に有害になります。
ブリキは鋼板の表面に錫をメッキしたもので、錆びに強く、水分等に対しても耐食性があり、溶接や半田にも適していることから、主に缶の材料や電気部品等として広く使われてきた素材です。
錫の摂取経路
●缶詰
●空気
●土壌
●埋め立て地
●醸造用酵母
●穀物
●着色剤
●乳製品
●歯科用アマルガム
●染料
●食品添加物
●殺菌剤
●甘草
●肉
●スズ鉱山、製錬(職業曝露)
●スズを製造または使用する工場
●海藻
●海水
●せっけん
●シーフード(特に貝類)
●金属製の飲料缶や食品容器の裏張り
●歯磨き粉
●プラスチック、殺虫剤、殺ダニ剤の安定剤
●亜鉛メッキ(スズ)屋根から収集した水
●水(不適切にろ過)
●野菜
錫中毒の症状
錫曝露の最大の原因が缶詰からの摂取であるという事実から、毒性の症状のほとんどは胃腸の問題に関連しています。
●腹痛
●息切れ
●下胆道の胆管炎
●慢性疲労症候群
●痙攣
●咳
●肺機能の低下
●下痢
●めまい
●呼吸困難
●目の炎症
●目の痛み
●幻覚
●頭痛
●動悸
●腎臓の問題
●肝臓の問題
●吐き気
●末梢神経障害
●精神病
●激しい発汗
●皮膚の発疹
●スタンノーシス(良性じん肺)
●嘔吐
●睡眠障害
●免疫システムの誤動作
●染色体損傷
錫の主な問題は、疲労を引き起こすことです。
錫は、ミトコンドリアの外側の電荷を破壊します。
ミトコンドリアは体のエネルギーを作る細胞の発電所として機能しているため、ミトコンドリアの外側に電荷がない場合、十分なエネルギーを作ることができません。
スズ毒性は慢性疲労症候群の主要な原因の1つです。
錫の許容摂取量
0.00025 mg/kg/day
まとめ
体調不良を引き起こす可能性がある体に有毒な重金属を体内に摂取してしまう経路はたくさんあるということを説明しました。
体内に入ってきた重金属は、ある程度は肝臓や腎臓などで処理され、汗や糞尿として体外に排出されますが、現代の先進国では蔓延している毒素は重金属だけではないため、許容量を超えた重金属は体内に蓄積していき、デトックスをしてあげないとどんどん溜まっていきます。
そしてこの記事で紹介した以外にも、フッ素、マンガン、リチウム、タリウム、銀など、重金属はたくさんあります。
重金属は誰の体内にも存在しますが、自分の体内にどのくらい重金属が蓄積しているかを知るには、専門の機関で毛髪検査、尿検査、血液検査などをしてもらう方法、ネットなどで検査キットを購入する方法などがあります。
検査をしなくても、
●消化の問題
●精神的な落ち込み
●集中力の低下
●疲労
●高血圧
●高コレステロール
●肥満
などの症状があれば、重金属が蓄積していると思っていいようです。
特に今まで一度も重金属デトックスをしたことがない方は、かなり蓄積している可能性があります。
自分でできる重金属のデトックス方法は、別の記事で説明しています。
・なぜだかわからないけど体調が悪い人
・病気にかかりやすい人
・小さいお子さんがいる人
・腸内環境が悪い人