プラスチックの材料や添加剤として使われるBPA(ビスフェノールA)。
欧米では消費者から避けられているBPA。
このブログではBPAとは、BPAの体への影響、BPAフリーでも危ないというお話、BPAの健康への影響を避けるためにできることについて記事にします。
BPAとは?
BPAとは、様々なプラスチックの合成に使われる有機化合物です。
欧米では2000年代半ば頃にBPAの体への悪い影響の研究結果が発表されてから、お店にはパッケージに「BPAフリー」というラベル付きのプラスチック食器や水筒・哺乳瓶が並び始めました。
BPAの体への影響
・内分泌系疾患
・免疫系疾患
・精子の減少
・思春期に現れる体の変化早い時期に来てしまう
・乳癌
・前立腺癌
・脳・行動への影響
これらの可能性が懸念されます。
BPAの影響は、生体にホルモン作用をおこしたり、逆にホルモン作用を阻害するホルモンかく乱作用である「環境ホルモン」の一種です。
研究では90%の人が体内にBPAを保有していると言われており、BPAを完全に避けることは不可能に近いとも言われています。
BPAはどのように体内に入る?
ほとんどの場合「食事」にBPAが混入していることで体内に入ってきます。
プラスチックコーティングやプラスチック製に容器に飲食物が触れることにより、BPAが溶け出します。
・プラスチック容器の劣化
・加熱
・冷凍
・飲食物が油性や酸性
のケースでより溶け出すようです。
また、母乳にもBPAが混入するため、母親のBPAが赤ちゃんに移行する経路もあります。
BPAフリーとは?
BPA-free(BPAフリー)とは、BPA不使用という意味です。
BPAの危険性が指摘されてから、BPAフリーの製品が店頭に増えてきました。
↓こちらは海外のサイトからの引用です。
日本では、缶詰業界自体がほとんどの製品のエポキシライニングにBPAを使用することを止めました。 学校給食にもBPAフリーのプラスチックが導入されました。 ある研究では、これらの対策により、日本人の血中濃度のBPAレベルが50%低下したことが示されています。
Another Study Shows The Dangers Of BPA » The Candida DietBPA is a synthetic chemical that disrupts our hormones and weakens our immune system. It is in our foods cans and in many of the plastics that we use.
だからと言って、日本のプラスチック製品や缶詰が「安全」というわけではないようです。
BPAフリーでも安全ではない?
BPAフリー製品が出回るようになりましたが、BPAの代わりに使われるビスフェノールSやビスフェノールF、ポリエーテルスルホンなどの安全性も不安視されています。
BPA製品よりもBPAフリー製品の方がエストロゲン(女性ホルモンの一種)をかく乱する作用があるとする研究もあります。
BPAの健康への影響を避けるためにできる5つのこと
1、プラスチック製の食器・コップ・タッパー・水筒・哺乳瓶などを避ける
ガラスやステンレス製のものを使いましょう。
電気ポットや電気コーヒーメーカーにもBPAが使われている場合があります。購入の際に確認しましょう。
2、缶詰やコンビニ弁当・外食を避ける
自分で料理をした方が、BPAも避けられるし、添加物やGMOなど食の安全面でも健康的です。
3、ラップでチンはやめる
電子レンジでサランラップを加熱することで、BPAが溶け出します。
電子レンジを使う場合は、ラップは外す。
プラスチック製に容器に入った食べ物は、耐熱ガラスや陶器の容器に移してから電子レンジで加熱するようにしましょう。
4、レシートを触ったら手洗い
レシートのBPA含有量は高いそうです。
そしてレシートを手で触っただけで、皮膚からBPAが染み込むとのこと。
そのため、お財布の中にレシートを保管する場合お札と分けたり、レシートを触った後は手を石鹸で洗うなどの工夫が必要なようです。
レジにハンドサニタザーを置いてこまめに塗っているレジの人をたまに見かけますが、衛生面に気を使うあまり、健康を害しているかもしれないことに気づいていない可能性があります。
5、虫歯に気をつける
歯医者で虫歯を削った際に詰める歯と同じ色の詰め物、または主に乳歯の溝を予防的に埋めるシーラント材にBPAが含まれていると言われています。
保険外治療で金やセラミックを選べる場合もあるかもしれませんが、小さい虫歯の詰め物には基本的にコンポジットレジンというBPAを含むプラスチック樹脂を使います。
一番いいのは、普段から砂糖を避けて歯磨きで虫歯にならないようにすることですね。
まとめ
プラスチック製品に含まれるBPAとは?その体への影響、BPAフリーでも安全ではないということ、BPAを避けるためにできることについて説明しました。
BPAもBPAフリーも健康に影響するので、プラスチック製品を避けることが一番!
欧米の人はやりません。