「健康のために松葉茶を飲もう。」
「松葉がコロナやコロナワクチンの解毒に効くらしい。」
このような理由から松の葉を採取する方も多いと思いますが、もし松葉が周りの環境から汚染物質を吸収していたら…
松は割とどこにでも生えているため採取は簡単です。
しかし松は汚染物質を吸収しやすい性質があり、環境汚染の指標植物としても使われています。
そのため、重金属汚染や放射能汚染された地域からの松葉の摂取は、汚染物質を体内に入れてしまい逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
この記事では、松葉が汚染物質を吸収・蓄積することについて、松葉採取の注意点についてを説明しています。
この記事を読めば、汚染された松葉を避けるために気をつけることがわかります。
松葉は汚染物質を吸収する
松葉は汚染物質を吸収・蓄積しやすい性質があります。
松に限らず、樹木は全て、
- 大気
- 土壌
- 水
からの汚染物質を吸収します。
その中でも松は特に吸収しやすく、松葉を検査することで環境汚染度がわかるため、汚染の指標として使われます。
汚染エリアで松から検出される汚染物質は以下の通りです。
- 放射性物質
- 重金属(アンチモン、ヒ素、カドミウム、クロム、コバルト、鉛、タリウム、ヴァナジウム、水銀、鉄など)
- ダイオキシン
松葉には気孔と呼ばれる小さい穴がたくさんありますが、そこに汚染物質がたまりやすい構造になっています。
松は常用樹です。
松の葉の寿命は2〜10年と言われており、気孔にたまった汚染物質は蓄積します。
特に松の樹脂に蓄積するため、樹脂の含有量が高い枝と樹皮に最も高い濃度で存在します。
松は汚染の指標になるため、原発周辺にも敢えて植えられています。
松葉採取の注意点
松葉が汚染物質を吸収・蓄積するという性質を考慮した上で、松葉採取の注意点は以下の通りになります。
より若い葉を採取する
文部科学省の環境試料の測定結果(松葉)を見ると、原発事故後である2012年〜2013年の福島県の複数観測地点での採取された松葉の放射能濃度(セシウム134・セシウム137)がわかります。
空間線量率が高い地域では松葉の放射能濃度も高く、1年生葉より2年生葉、2年生葉よりも3年生葉の方が濃度が高くなっています。
このことから、採取の際は古い葉よりも若い葉の方が汚染が少ないことがわかります。
枝の先についている葉ほど、新しい若い葉になります。
春に枝先から出てくる新芽が一番採取に適しています。
放射線量が高い地域では採取しない
日本全国の放射線量情報は、新・全国の放射能情報一覧でご覧になれます。
上記の日本地図上の、
白が0.05μSv/h (マイクロシーベルト/時間)以下
黄色が0.1μSv/h (マイクロシーベルト/時間)以下
赤が9.5μSv/h (マイクロシーベルト/時間)以下
となっています。
新・全国の放射能情報一覧で地図を拡大してご確認ください。
松葉を採取する上で放射線量0の場所が一番いいというのはもちろんですが、それが難しい場合、私の考える放射線許容量は0.1μSv/h以下が目安になります。(専門家の意見ではないのでご了承ください。)
この数値は、厚生労働省の基準値、福島県の松葉の放射性セシウム含有量と放射線空間線量を参考に、松葉を一般食品の区分に当てはめて考えました。
厚生労働省の食品中の放射性物質に係わる規格基準は、以下の通りです。
食品区分 | 放射性セシウムの基準値(Bq/kg) |
飲料水 | 10 |
乳児用食品 | 50 |
牛乳 | 50 |
一般食品 | 100 |
文部科学省の環境試料の測定結果(松葉)によると、空間線量0.3μSv/hのいわき市平で採取された松葉の放射性セシウムの含有量は、以下の通りになっています。
Cs-134(Bq/kg) | Cs-137(Bq/kg) | |
1年生葉 | 67.9 | 108 |
2年生葉 | 146 | 207 |
3年生葉 | 1,680 | 2,560 |
場所によって数値は大きくばらつきがあるのですが、いわき市平の数値を大体の目安にさせていただきました。
放射線量の低い地域でも、古い葉は避けてください。
古い葉と若い葉では、セシウム含有量にかなりの差があります。
大きい道路から100m離れたところで採取
松に限らず、野生の植物を採取する際は、「100メートルルール」という暗黙の了解があり、大きい道路や車の出入り、排気ガスが多い駐車場などからは最低100メートル離れたところで採取することが推奨されています。
放射能汚染のない地域でも、重金属汚染、ダイオキシン汚染に注意してください。
よく洗う
採取した松葉は、よく洗ってください。
松葉の表面に付着した汚染物質は、洗うことで少しでも減らせます。
松葉が採取できない場合は購入
お住いの地域に適した松がない場合は、購入をオススメします。
新型コロナウイルスワクチンの解毒剤「スラミン」は松葉からの抽出物
ヒト細胞に作用してスパイクタンパク質→擬似新型コロナウイルスを作り、それによってあらかじめ免疫を付けるという今までにはなかった技術を使った新型コロナウイルスmRNAワクチン。
ワクチン接種による副反応はもちろん、ワクチン接種者の皮膚や呼気から排出されるスパイクタンパク質が非接種者に体調不良をもたらす二次感染も心配されています。
そこで注目されるようになったのが、抗寄生虫薬である「スラミン」。
スラミンは松葉の抽出物であり、新型コロナウイルスワクチンの解毒剤としての可能性が注目されています。
スラミンについて、詳しくは別の記事で説明しています。
- 強力な抗酸化作用
- ウイルス阻害作用
- RNAやDNAの複製や修飾を抑制する効果
- 凝固カスケード(血液が固まる一連の流れ)の構成要素に対して阻害する効果
- タンパク質と結合しやすい性質
などから、新型コロナウイルス感染症、新型コロナウイルスワクチンの有害事象に効果が期待される松葉は、松葉茶や松葉ジュースなどの方法で摂取できます。
松葉の素晴らしい効果の恩恵を受けるためにも、汚染のない松葉を選びたいものです。
まとめ
- 松葉は汚染物質を吸収・蓄積する
- 採取はより若い葉を
- 放射線量が高い地域では採取しない
- 大きい道路から100m離れたところで採取
- 採取した松葉はよく洗う
ということを説明しました。
自然界には浄化機能が優れている動植物が存在し、松もその一つであると言えます。
松以外には、
- きのこ
- 特定の微生物
- ひまわり
- 麻
- 牡蠣
などがあります。
福島第一原子力発電所事故以来、放射能汚染の懸念が生まれてしまった日本ですが、新型コロナウイルスのパンデミック、ワクチンの有害事象などの脅威で松の解毒作用が必要とされています。
松葉を採取する際は、採取場所や採取部位に注意し、できるだけ汚染物質を体に入れない工夫をしてください。