デトックス・解毒は、毒素を除去する体の自然なプロセスです。
デトックス経路が遮断されると毒素が蓄積し、最終的に体に不調が現れます。
有害物質への曝露に対処する際、最も大切なことは有害物質を避けることです。
次に大切なのは、デトックス経路を開き、毒素を安全に解毒することです。
体の主要なデトックス経路は、以下の7つの器官です。
- 肺
- 肝臓
- 胆嚢
- 腎臓
- 皮膚
- 腸
- リンパ
これらのデトックス経路が、
- 毒素の蓄積
- 必要な栄養素の欠乏
などの理由で機能していない場合、排出されるべき毒素は再度体に吸収され大変危険です。
この記事では、デトックス経路の確保とサポートの方法を説明しています。
普段の体の自然な排毒の促進に加え、カンジダダイエット、重金属デトックス、寄生虫駆除(パラサイトクレンズ)など、より強く排毒が促進されるデトックスを行う前に、必ず押さえておきたいポイントになります。
デトックス経路の機能
体の主要なデトックス経路にはどのようなものがあり、それぞれどのような機能があるのでしょうか?
肺
肺は、空気中から呼吸で得た酸素を体内に取り込んだり、いらなくなった二酸化炭素を空気中に排出する役割をします。
呼吸により、息から有害物質を排出している側面もあります。
肝臓
肝臓には、主に3つの働きがあります。
- 代謝(糖質代謝・タンパク質代謝・脂質代謝)
- 解毒
- 胆汁の生成・分泌
肝臓の解毒機能を簡単に表すと下の図のようになっています。
肝臓に入ってきた毒素は、2段階に分けて解毒されます。
①毒素の変換
酵素を使い、毒素の分子構造を変えてしまいます。
脂溶性の毒素は、水溶性に変換されます。
②無毒化
アミノ酸などの栄養素を使い、毒素を中和し無毒化します。
無毒化された毒素は胆嚢や腎臓に送られ、便や尿として排泄されます。
胆嚢
肝臓で作られた胆汁は胆嚢で貯蔵され、必要に応じて放出されます。
胆汁は脂肪の消化吸収に必要な消化液で、 胆汁がないと食物中の脂肪を消化吸収できなくなります。
腎臓
腎臓は、血液を濾過して老廃物や余分な塩分を尿として体の外へ排出します。
皮膚
皮膚は、異物が体内に侵入するのを防ぐ役割がありますが、有害物質を吸収したり排出したりもします。
指紋で、これだけ体液が吹き出ているのなら、身体や頭皮や全身からは、どれだけ吹き出ているのか?
シェディングには、松葉茶
お気をつけください。 pic.twitter.com/LbSV7bq09n— MIKOTO1 (@1105mikoto15) November 10, 2022
腸
腸には消化、吸収、排泄の機能があり、有毒物質の排泄に関わっています。
腸管粘膜、腸内細菌は、毒素の解毒の役割を果たしています。
腸で処理できない有毒物質は、肝臓に送られます。
リンパ
体内を流れる体液の一つ、リンパ液。
リンパ節はリンパ液を濾過して、細菌や異物などを取り除く働きがあります。
有毒物質の例
上記のデトックス経路が解毒する有毒物質は、主に以下のものに含まれます。
- 汚染された空気
- 不衛生な環境
- 水道水
- 食品
- 医薬品ワクチン
- 細菌が作り出す毒素
- 環境毒素
- スキンケア用品
- 家庭用品
- 掃除用品
- 衣料品
- プラスチック
など。
複数の有毒物質が蓄積すると代謝が変化し、ミトコンドリアの機能不全、栄養不足、ホルモンの不均衡、自己免疫疾患、神経障害、心理的問題など、病気の原因になります。
デトックス経路が機能していない場合
有害物質の蓄積や栄養欠乏によりデトックス経路がブロックされている場合、以下のような症状を引き起こすことがあります。
- 関節炎
- にきび、じんましん、かぶれ、かゆみ
- アレルギー症状
- うつ
- 自己免疫疾患
- 免疫機能の低下
- ブレインフォグ
- 記憶障害
- 自閉症
- 神経障害
- がん
- 便秘
- 下痢
- 糖尿病
- 膨満感
- IBS(過敏性腸症候群)
- SIBO(小腸内細菌異常増殖症)
- 脂肪肝
- 慢性腎臓病
- 胆石
- 男性の女性化乳房
- ホルモンの不均衡
- 高血圧
- 貧血
- 不妊、流産
- 睡眠障害
- 肥満
など。
デトックス経路の確保とサポートのためにできること
デトックス経路の確保とサポートのためにできることはたくさんあります。
全部をやらなくてもいいので、できることから試してみてください。
有毒物質を避ける
有毒物質を避けることは一番重要です。
- 重金属
- カビ毒
- 遺伝子組み換え食品
- 除草剤
- 殺虫剤
- 人工甘味料
- 食品着色料
- 人工香料
- 添加物
- フッ素
- BPA(ビスフェノールA)
- 内分泌かく乱物質
- EMF(電磁場)
これらのような有毒物質を極力避けます。
毎日の排便
排便を滞らせないことはデトックスにおいてとても重要です。
便秘の方は、カンジダダイエット、重金属デトックス、寄生虫駆除など、より排毒を促進するデトックスを行う前に便秘を解消しておく必要があります。
こまめな水分補給と食事内容の改善から始め、運動、規則正しい生活、それでも解消されない場合は、便を柔らかくする効果のあるクエン酸マグネシウムやビタミンCを摂取します。
それでも解消されない場合は、コーヒーエネマで強制的に排便させる必要があります。
コーヒーエネマとは、コーヒー浣腸です。
肛門からコーヒーを注入し腸の中の老廃物を洗い流す方法です。(自宅でできます。)
ゲルソン療法というがんの代替療法では、がん細胞が死滅する際に放出する大量の毒素を洗い流す方法としてコーヒーエネマを推奨しています。
化学療法は血流を毒すことで全身を毒し、体がさらに多くの腫瘍を作り出してしまいます。
断食によるがん治癒について検索してみてください。”
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) December 1, 2021
アーシング
裸足で大地に立つ、素手で大地に触れるアーシング(グラウンディング)という方法は、デトックス経路に重要な電子を大地から体内に取り込みます。
人体は電子機器。
体内の電子経路が機能していないと、デトックス経路も機能しません。
アーシングの詳しい方法は、こちらの記事を参考にしてください。
日光浴
屋外で日光を浴びることは、肝臓に必要なビタミンDの生成につながります。
また、目から入ってきた日光が脳の松果体を活性化させホルモンバランスを整えることにもつながります。
体内の機能の恒常性に関わるホルモンの働きは、デトックスにも重要です。
鼻呼吸
口呼吸に比べ鼻呼吸はある程度有害物質をフィルターしてくれるため、肺の機能を助けるために重要です。
エプソムソルトバス
エプソムソルトをお風呂に入れることで、代謝に重要なマグネシウムと毒素の放出を助ける硫酸塩を経皮吸収できます。
サウナ
サウナでの発汗が体のデトックスを助けます。特に赤外線サウナは、体を内側から温めて深部からの排毒を促進します。
水分補給
こまめな水分補給は、尿からの排毒を促進します。
水道水は塩素などの有毒物質が入っているため、フィルターされた水をオススメします。
水に天然塩とアップルサイダービネガー、またはレモン汁を入れると、電解質の補給にもなります。
硫黄が豊富な食品の摂取
たんぱく質豊富な食品や一部の野菜に多く含まれる硫黄は、天然の解毒剤として働くミネラルです。
肝臓の働きに必要なグルタチオンは強力な抗酸化物質であり、グルタチオンの合成には硫黄が必要なため、硫黄が豊富な食品を摂取することで解毒を促進できます。
硫黄が豊富な食品は、以下の通りです。
- ブロッコリー
- カリフラワー
- キャベツ
- ケール
- ほうれん草
- アスパラガス
- オクラ
- レタス
- ナス
- 玉ねぎ
- にんにく
- ネギ
- ニラ
- 豆
- 卵
- 肉
- 魚
肝臓サポートサプリメント
肝臓サポートに有効なサプリメントは、以下の通りです。
- ミルクシスル(オオアザミ)
- NAC(N-アセチルシステイン)
- ビタミンC
- タウリン
- マグネシウム
- ターメリック
- プロバイオティクス
など。
NAC高配合でミルクシスルも配合されている、こちらのサプリがオススメです。
肝臓サポートお茶
タンポポの根のお茶は、肝臓サポートの代表的なお茶です。
他には、
- カモミールティー
- ローズヒップティー
- チコリ茶
- コリアンダー
など。
ひまし油パック(湿布)
ひまし油(キャスターオイル)を布に染み込ませパックすることで、ひまし油が肌から吸収されリンパの循環に入り、肝臓の代謝を高めます。
【必要なもの】
- オーガニックひまし油
- 布(フランネル推奨)
- サランラップ
- 温熱パッド、またはカイロ、または湯たんぽ
- 重曹
- お湯
【やり方】
- 布にひまし油を染み込ませる
- 横になりお腹(肝臓がある右脇腹あたり)に布を当てる
- サランラップでカバーする
- 温熱パッドなどで温める(約1時間)
- 重曹を加えたお湯をタオルに染み込ませ拭き取る(シャワーで洗い流すことも可)
ひまし油を染み込ませた布はジップロックなどで保管し、次の日もパックを行います。
必要に応じてオイルを足してください。
週に連続4日間を4週間行うことが推奨されています。
断食
断食は、解毒に関与する特定の酵素の産生と活性を高め、肝臓の健康を促進するのに役立ちます。
1日のうち16時間は水以外口にせず残りの8時間で食事を取るといったインターミッテント・ファスティング(断続的断食)でも効果を得られます。
掃除
特に水回りにカビが生えないように、こまめに掃除をしましょう。
掃除の際は、有毒物質を含む洗剤は避け、重曹を酢などを活用してください。
重曹はほとんどのカビを殺しますが、殺せない種もあります。
重曹に酢を混ぜることで、重曹のみでは殺せないカビも殺菌することができます。
これは広く利用でき、安価で、人間、動物、環境にとって安全です。
重曹が消臭剤になるので、酢の匂いの心配も入りません。https://t.co/o0Lqd2poRv
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) September 13, 2020
観葉植物
観葉植物は、室内の空気を浄化してくれます。
ホルムアルデヒド、ベンゼン、トリクロロエチレンなどの除去に
●スパティフィラム
●ポトス
●セイヨウキヅタ
●キク
●ガーベラ
●サンセベリア
●チャメドレア
●ツツジhttps://t.co/tQ0B5w6SQ0松の盆栽もいいかも😆 pic.twitter.com/tV2KW7Kt8H
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) April 1, 2022
まとめ
デトックス経路は、肺、肝臓、胆嚢、腎臓、皮膚、腸、リンパなどがあります。
毒素の蓄積、必要な栄養素の欠乏などの理由でデトックス経路が機能していない状態では、排出されるべき毒素が体に再吸収され、不調の原因になります。
デトックス経路をサポートするために、一番大切なことは「有毒物質を避けること」。
その他には、食生活や毎日の生活習慣でサポートする方法を説明しました。
記事には書きませんでしたが、十分な睡眠、ストレスを溜めないこと、適度な運動も重要になります。
カンジダダイエット、重金属デトックス、寄生虫駆除(パラサイトクレンズ)など、強く排毒が促進されるデトックスを行う際は、数日前からデトックス経路のサポートを意識した生活を送りデトックスを始めると、ダイオフなどの症状を回避できます。