グルテンフリーの食べ物が出回るようになった昨今。
「小麦は体に良くない」と言われていますが、
それはなんでなのでしょう?
グルテンが悪い?
遺伝子組み換え(GMO)の小麦が悪い?
農薬を使って栽培された小麦が悪い?
この記事では、小麦がなぜ体に悪いのか、どんな小麦が特に悪いのかを解説していきます。
小麦が体に良くない3つの理由
1、グルテン
グルテンとは、小麦粉や大麦、ライ麦などの穀物に含まれるたんぱく質のことです。
粘り気や弾力性があってパンや麺類をモチモチさせたりふっくらさせられますが、
消化に悪く、小腸を傷つけ不調の元になる炎症を引き起こします。
また、グルテンには依存性もあるため厄介です。
古代に食べられていた小麦に比べ、それから何度も品種改良されてきた小麦はもっちりして美味しい分、消化管の炎症の原因になるグルテンに変わってしまいました。
2、農薬
除草剤「グリホサート」は、ベトナム戦争の枯葉剤を開発したアメリカのモンサント社が作った除草剤です。
このグリホサートが主成分の除草剤の商品名が「ラウンドアップ」というもので、
ホームセンターなどの店頭でも見かける商品です。
ラウンドアップの除草有効成分であるグリホサートは浸透性があり、小麦畑に散布されると小麦の内部構造に入り込み、雨が降っても洗い流されることはありません。
ラウンドアップレディーの小麦はこれに耐えられるように作られていますが、雑草はラウンドアップが葉や茎にかかることで、シキミ酸経路を阻害されるため、ビタミンDの活性化と一酸化窒素、コレステロール硫酸の生成に必要な酵素が機能しなくなり枯れてしまいます。
「ラウンドアップの毒性は低い」という意見では、ラウンドアップが植物特有にシキミ酸経路に働くため、シキミ酸経路を持たない人間には影響が出ないと言います。
しかし、ラウンドアップを使用して栽培された小麦の残留農薬が人間の体内に入ることで、シキミ酸経路を持つ腸内細菌が死んでしまい、それが体調不良の原因になるという意見もあります。
穀物を出荷する際、水分が含まれていると値段が落ちるため、農家は「ドライダウン」という乾燥させるプロセスを踏んでから出荷します。
小麦の収穫の1〜2週間前にラウンドアップを散布することにより、熟している小麦も熟していない小麦も枯れ、まとめて収穫できる利点と、乾燥する時間を短縮できる利点があります。
3、カビ汚染の可能性がある
あまり知られていませんが、穀物はカビが生えやすく、カビ毒のマイコトキシンに汚染されている可能性があります。
オーガニック小麦でもカビ毒のリスクはあります。
オーガニックでない小麦は、保管や輸送の際にカビが生えないように、ポストハーベストの農薬を散布されています。
アメリカ産以外の小麦ならまし?
結論から言うと、「まし」です。
アメリカ産、カナダ産も避けましょう。
ヨーロッパ産の小麦
ヨーロッパ産小麦はアメリカに比べて規制が厳しくなっています。
友人で、カナダで小麦アレルギーと診断されたお子さんのお父さん(フランス人)が言っていました。
「うちの子、フランスではパンを食べても症状が出ない」と。
参照URLで添付した英語のサイトにも書いてありましたが、
「アメリカで小麦アレルギーの方が旅行先のイタリアでパスタを食べたら症状が出なかった」そうです。
日本の国産小麦
今の所、日本の国産小麦もアメリカからの輸入小麦よりも残留農薬などの面でマシと言えます。
よく日本でも小麦アレルギーがある方で、「うどんだったら国産小麦が多いので食べられる。」という話を聞きますね。
外食は表記されていない限り、ほぼ輸入小麦を使っています。
市販の食品も「国産小麦」の表記がなければ、ほぼ輸入小麦と思って下さい。
まとめ
小麦は、農薬・除草剤をたくさん使った栽培法で育てられているので、超体に悪い!
アメリカ産・カナダ産の小麦は超体に悪い栽培の可能性が高く、
国産・ヨーロッパ産の小麦はまだマシ。
とはいえ長期での小麦の摂取は腸の負担になるので、極力避ける方が体にはいいです、
という結論でした。
小麦粉の代わりには、カンジダ症にもいいココナッツフラワーがオススメです。
・小麦でできた食べ物を食べる機会が多い人
・小さいお子さんがいる人
・なぜだかわからないけど体調不良な人
・小麦の何が悪いのかを知りたい人