腸内常在菌であるカンジダ菌が増殖することで出る症状をカンジダ症と呼びます。
カンジダ症は大人だけの病気ではなく、赤ちゃんから子どももかかります。
発達途中の子どもの場合、腸内のカンジダ菌の増殖が、体調不良だけでなく精神的な問題や、学習障害に繋がることもあるようです。
この記事では、子どものカンジダ症について、症状、原因、改善方法について説明しています。
子どものカンジダ症
子どものカンジダ症の症状
・繰り返すおむつかぶれ
・乳児湿疹
・アトピー性皮膚炎
・下痢
・便秘
・慢性副鼻腔炎
・再発性頭痛
・しつこい咳
・水虫
・お菓子の渇望
・カンジダ膣炎
・口腔カンジダ症
・虫歯
・歯肉炎
・集中力散漫
・学習障害
・うつ病
・多動
・疲れやすい
・不機嫌
・自閉症
子どものカンジダ症の原因
1、抗生物質
子どものカンジダ症で一番一般的な原因が、抗生物質の使用です。
風邪、中耳炎などで病院を受診した際に、本当は必要がないのに抗生物質を処方されるケースがあるので、親は注意が必要です。
体の免疫システムのうち75%は腸で作られますが、抗生物質はこの腸内の善玉菌を殺してしまうので、子どもの免疫力を落とします。
判断に迷ったらセカンドオピニオン、サードオピニオンをオススメします。
2、食生活
ほとんどの子どもが甘い食べ物が大好きです。
でも砂糖はカンジダ菌のエサになるので、あげすぎは危険です。
子どもの成長と発達には糖分も必要ですが、ほとんどの場合、ご飯や野菜、フルーツにも糖分が含まれているので、それで十分なようです。
特に精製された白砂糖は美味しいというだけで、体に有益なことは一つもないので、一番子どもにあげたくない食品です。
白砂糖は麻薬のように常用性があるので、子どもが小さいうちから白砂糖に慣れてしまうと、将来砂糖断ちに苦労することになります。
また、現代の添加物・化学調味料などのケミカルにまみれた食事は、カンジダ菌の増殖を促進します。
3、生まれた時に母親から上手く善玉菌を受け取れなかった
帝王切開、出産時に母親に膣抗生剤が投与された場合、初乳を飲むことができなかった場合、子どもは本来お母さんからもらうはずの善玉菌をもらえず、上手く腸内バランスを形成できないケースがあります。
乳時期にビフィズス菌であるビフィドバクテリウム・インファンティスが腸内にいることで、乳児はストレスに強い大人に成長するようです。
赤ちゃんはお母さんの膣を通る時にB.インファンティスをもらい、B.インファンティスは母乳オリゴ糖を食べて増殖します。https://t.co/N3HzmgmUex
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) April 15, 2020
子どものカンジダ症の改善方法
朗報です!
子どものカンジダ菌除菌は、年が若ければ若いほど効果が出るスピードが速いそうです。
1、プロバイオティクスの摂取
乳酸菌などの生きた善玉菌が凝縮されているサプリメントのプロバイオティクスを摂取します。
プロバイオティクスは、乳児用だったら液体のものが主流で、授乳の際に乳首につけてあげたり、離乳食を始めている場合は離乳食に混ぜてあげます。
幼児には子供用プロバイオティクスをあげます。
サプリには、含まれる善玉菌数が表記してありますが、子ども用は大人用より菌数が少ないことが普通です。
これは子どもの方が体が小さいためです。
ただ、カンジダ症の症状が重症なお子さんの場合、菌数が少なすぎるとせっかく摂取している善玉菌が悪玉菌に負けてしまい「焼け石に水」ということもあるようです。
2、食生活の改善
↑こちらの記事は、大人向けのカンジダダイエットのやり方です。
子どもの場合、ここまで完全に糖分を避けず、多少のフルーツやでんぷん質の野菜は摂った方が良さそうです。
3、コロストラム(初乳サプリ)の摂取
免疫ミルクとも呼ばれるこのサプリメントは、出産後から48時間の間に出る免疫に大切な成分が含まれている母乳からできています。
大人が摂取しても大丈夫ですし、生まれた時にちゃんと初乳を飲めた子どもにも効果はあります。
ほとんどのコロストラムが牛の初乳で出来ているため、牛乳にアレルギーがある場合は注意してください。
こちらの商品はアレルギー成分を含まず良質なのでオススメなんですが、お値段が少し高いことと、お子様には飲みにくいカプセル状のサプリメントです。
まとめ
子どものカンジダ症について、症状、原因、改善方法について説明しました。
カンジダ症から少し反れるかもしれませんが、知り合いの家族で「グルテンフリーの食生活に切り替えただけで、手がつけられないくらい落ち着きのなかった子どもが別人のように大人しくなった」という方いました。
グルテンもカンジダ菌増殖を促進する食品の一つです。
ネット上でも、英語の書き込みですが、同じようなエピーソードはたくさんありました。
私の子ども達も、カンジダ症の症状に当てはまるところがあるので、早めに気づけたことをラッキーと思い、この記事に書いた対処法を実践しています。
その効果もそのうち記事にしたいと考えています。
・カンジダ症のお母さん
・アレルギー体質の家族がいるお母さん
・帝王切開で出産したお母さん
・出産時に膣抗生剤を使用したお母さん
・初乳をあげられなかったお母さん
・お子さんの精神面で心配なことがあるお母さん
・お子さんのアレルギー体質が心配なお母さん