腸内のカンジダ菌が増殖することによって困った症状が出る、カンジダ症。
カンジダ症の治療と予防には、カンジダ菌が住みにくい腸内環境をカンジダダイエットという食事制限で作っていくことが大切です。
カンジダダイエットでは、砂糖、添加物、化学調味料、グルテン、アルコール、カフェインなど、カンジダ菌の増殖の原因になる食べ物は避けます。
カンジダ菌は腸内では普段からいる常在菌で、酵母の形態をしています。
砂糖や添加物などの過剰摂取によって増殖し、真菌の形態になってバイオフィルムを形成、これが腸壁に損傷を与え困った症状を発症させます。
そのため、パンに入っているイースト菌(酵母)や真菌の仲間のカビは、カンジダダイエットでは避けて食べるもののリストに入ります。
それでは菌類であるキノコ類はどうなのでしょう?
この記事では、キノコ類とカビがカンジダ菌に与える影響、キノコ類はカンジダダイエット中には避けた方がいいのか?ということについて説明しています。
カンジダ菌のエサ
カンジダ菌が大好きなエサは、砂糖と炭水化物です。
キノコとカビはカンジダ菌のエサにはなりません。
キノコとカビを食べたことで、カンジダ菌がこれらをエサにして増殖し、バイオフィルムを形成するということはないようです。
カンジダに効くキノコの効能
キノコ類には免疫刺激作用があり、キノコの種類によっては漢方薬の原料になるなど、健康に有益な効能があります。
松茸、椎茸、舞茸、霊芝などのキノコは、中国の漢方では重宝されています。
カンジダ菌が引き起こすイーストコネクションの症状の一つに「免疫が弱い」という症状がありますが、免疫刺激作用があるキノコを食べることで、カンジダ菌の増殖を阻害することにつながるそうです。
カビはカンジダ菌増殖を促進する?
通常、カビは腐敗する有機物の上で成長し、それを食べます。
そして、他の微生物の存在を妨げる有害物質(マイコトキシン)を生成することがよくあります。
カンジダ菌とカビが両方真菌のため、カビがカンジダ菌増殖を促進しそうな気がしますが、そう言った作用はないようです。
むしろカビが生成するマイコトキシンがカンジダ菌にとっては迷惑な物質のようです。
それでもカビを食べない方がいい理由があります。
カビが生成するマイコトキシンが腸壁に損傷を与えるためです。
損傷を与えられた腸壁は、カンジダ菌が菌糸を伸ばしてしがみつき、バイオフィルムの形成をしやすい環境にあります。
この状態になると、カビに対してアレルギー反応を示す可能性も出てきます。
カビが生えたもの食べる、カビ臭い室内でカビを吸い込むなどで、くしゃみ、発赤、咳、皮膚のかゆみ、消化不良、じんましんなどのアレルギー症状を発症し、カビに敏感な体質になってしまいます。
カンジダダイエット中はカビを食べないように気をつけてください。
まとめ
キノコ類は免疫刺激作用があるため、カンジダダイエット中も食べてもいい食品ですが、カビはその毒素が腸壁に損傷を与えるので、食べてはいけないということを説明しました。
カンジダ症に効果があるキノコ類ですが、カビが生えたキノコは捨てるようにしてください。
また、ブルーチーズなど、食用で毒素を放出しないカビを使った食品がありますが、カンジダダイエット中は避けてください。
お風呂やキッチンのカビもカンジダ症に影響する場合があるので、気をつけてください。
・カンジダ症の人
・リーキーガット症候群の人
・カンジダダイエット中の人