腸内のカンジダ菌が食生活の乱れ、抗生物質の服用、疲労、ストレスなどで増殖することにより困った症状が引き起こされるカンジダ症。
カンジダ菌のエサになる食べ物を避け、善玉菌の成長を促進する「カンジダダイエット」という食事制限が有効です。
オリーブオイルでおなじみのオリーブは、カンジダ症に効果がある成分が豊富で、特にその葉っぱ部分には強い抗酸化作用があります。
カンジダダイエットにオリーブリーフを取り入れれば、腸内のカンジダ菌は大打撃を受けることになります。
この記事では、オリーブの葉から採れるオリーブリーフエクストラクトの効能、カンジダへの効果、摂取方法、副作用、避けたほうがいい人、について説明しています。
オリーブリーフエクストラクト
オリーブリーフエクストラクトとは、オリーブの葉から健康に有効な成分を抽出したものです。
効能
抗菌作用
抗真菌作用
抗ウイルス作用
抗寄生虫作用
抗炎症作用
解熱作用
抗酸化作用
防腐作用
免疫力促進作用
血糖値の調整
血圧の調整
滋養強壮作用
活性酸素(フリーラジカル)の除去
カンジダ症への効果
緑が濃いオリーブの葉には、ポリフェノール(植物特有の色素や苦味、渋み)であるオレウロペインという強い抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗酸化作用を持つ成分が含まれています。
インフルエンザウイルスにも有効なくらい強力なオレウロペインは、カンジダ菌とバイオフィルムを殺菌する力があり、腸内環境を整えてくれます。
また、オリーブの葉のポリフェノールの強い抗酸化作用は、メラニンの生成の抑制、アンチエイジング、生活習慣病の予防などに活躍します。
低糖な食事制限をするカンジダダイエット中は、砂糖が欲しくなる症状が出やすいです。
オリーブリーフの滋養強壮作用は、カンジダ症による疲れやすい状態の体にパワーを与えてくれます。
そのため、砂糖のことを忘れさせてくれることにつながります。
摂取方法
オリーブリーフエクストラクトは、そのポリフェノール含有量から苦い味がするため、そのまま食べることには向いていません。
ティンクチャー(抽出液)は、液体のものか、粉末のもの、カプセルに入ったものがあります。
また、オリーブの葉を乾燥させてお茶にして飲むやり方もあります。
液体
商品によって、オレウロペイン濃度が6%〜20%のものがあります。
オレウロペイン濃度が高い方が効果があるので、できれば20%のものを選んでください。
見つけられない場合は10%のものでも大丈夫です。
容量を2倍にして摂取してください。
摂取の仕方は、パッケージに表記されている用量をそのまま飲むか、お茶に入れて飲む、スムージーなどのドリンクに入れて飲むようになります。
風邪で喉が痛いときなどは、飲み物に入れず、そのまま飲むことでオリーブリーフエクストラクトが喉の炎症部分に触れ、炎症を緩和してくれます。
そのため、味がまずいのですぐに水を飲みたくなりますが、30分くらい水を飲まずに我慢すると効果的です。
液体のティンクチャーは、希釈にアルコールを使っているものもあります。
アルコールはカンジダ症を悪化させるのでできれば避けたいのですが、ノンアルコールのものが見つけられなかったら、アルコール入りでもそこまで多量ではないので大丈夫です。
ノンアルコールのものは、ベジタブルグリセリンで希釈してあります。
オレウロペイン18%、アルコールを使っていない商品です。↓
粉末
粉末のものは、お茶に入れたり、料理にかけて摂取します。
カプセルのものよりも、効果に即効性があります。
また、ヘルペスや湿疹などに、オリーブオイル少量にオリーブリーフの粉末を少量混ぜたものを塗布するやり方もあります。
カプセル
「苦い味がダメ!」という方に、カプセルはオススメです。
有効成分をだけを抽出し取り出したものと、オリーブの葉全部をカプセルにしたホールリーフのものがあり、用量が異なるため、パッケージに記載されている用量に従ってください。
ホールリーフの商品があるのは、ホールフードダイエットと言って、野菜などは皮やヘタに栄養があるため丸ごと食べるのが健康的という考え方があるためです。
どちらを選ぶかは、お好みで。
商品によって、または人によって食間に摂取するか、食事と一緒に摂取するか、意見が分かれます。
これはオリーブリーフの抽出液の濃度が高い場合、胃に刺激を与えすぎる場合があるため、特に初めて摂取する方は、食事と一緒に摂取することで刺激を抑えられます。
ただ、オリーブリーフの有効成分の一部と、食事に含まれるかもしれない特定のアミノ酸が反応し、有効成分の効果が薄れることがある可能性も。
それを気にする場合は、食間の服用が勧められますが、これはそこまで気にしなくても大丈夫だそうです。
お茶
オリーブリーフと同じくポリフェノールを含む緑茶ですが、カフェインが入っています。
オリーブリーフティーはノンカフェインなので、安心して飲めます。
味も液体の抽出液より全然飲みやすく、そのまで苦くありません。
オリーブリーフの効果をより得るためには、鍋にお湯を入れて煮出す方法がおすすめです。
ティーバッグの場合は、普通のお茶よりも長めにお湯に浸けてください。
副作用
オリーブリーフは、その強い抗菌作用から、ダイオフ症状がすぐに現れる人が多いそうです。
そのため、最初は少量から始め、ダイオフ症状が出ないことを確認して少しずつ容量を増やしていく必要があります。
また、オリーブリーフの作用が強いため、長期間の摂取で腸内の善玉菌まで殺してしまう可能性があります。
最長10日間くらいを目安に摂取してください。
血圧を下げるために摂取する場合、過剰摂取で血圧が下がりすぎてしまうこともあるので、注意してください。
オリーブリーフ摂取を避けたほうがいい人
・妊娠中の女性
・授乳中の女性
オリーブリーフの強い抗菌作用で死滅したカンジダ菌が毒素を放出し、それが胎児、または母乳に移行してしまう可能性があるためです。
まとめ
オリーブの葉から採れるオリーブリーフエクストラクトの効能、カンジダへの効果、摂取方法、副作用、避けたほうがいい人、について説明しました。
自然界には他にも強力な抗菌剤がいくつかあります。
オリーブリーフエクストラクトは、他の天然の抗菌剤と併用することでより効果を示します。
併用する際は、プロバイオティクス摂取から2時間ほどあけ、ローテーションで摂取することが推奨されています。
・カンジダ症の人
・リーキーガット症候群の人
・免疫力を高めたい人
・風邪を予防したい人
・ヘルペスが出ている人
・抗生物質ではなく天然の抗菌剤で治療したい人