毎日忙しく、体は疲れているのに、よく眠れない…
朝起きても全然疲れが取れていない…
こういったことはありませんか?
左右の腎臓の上に1つずつある小さな臓器、副腎は、ホルモンを分泌する役割をしています。
副腎の機能が低下すると、疲労症状が現れ、これを副腎疲労、または副腎疲労症候群と言います。
大抵カンジダ症の人に見られる副腎疲労。
カンジダダイエットという食事療法で、腸内のカンジダ菌を除菌する前に解決しておきたい問題が、副腎疲労です。
この記事では、副腎疲労の症状、原因、改善法、副腎の役割、カンジダダイオフと副腎疲労について説明しています。
副腎疲労の症状
副腎疲労は病気ではないため、診断は難しいようです。
症状も様々ですが、一般的なものは以下の通りです。
●極度の疲労
●無気力
●集中力散漫
●体力減少
●ブレインフォグ
●むくみ
●不眠
●動機・息切れ
●甘いものへの渇望
●しょっぱいものへの渇望
●コーヒーへの渇望
●性欲減退
副腎の役割
副腎は、ホルモンを分泌する役割をしています。
副腎は2重構造になっていて、
●副腎皮質
●副腎髄質
にわかれています。
それぞれに分泌されるホルモンや役割が異なります。
副腎皮質から分泌されるホルモンの役割
●コルチゾール
血圧・体温・心拍の上昇
抗炎症作用・免疫抑制作用
血糖値の調節
●アルドステロン
体液の浸透圧調節
●アンドロゲン
代謝の促進、筋肉の生成、細胞を活性化など
副腎髄質から分泌されるホルモンの役割
●アドレナリン
不安・緊張・怒り・興奮・恐怖などといったストレスによって分泌され、交感神経に素早く作用し心拍数や血圧を上昇させます。それにより危機的な状況に心身を対応させます。
●ノルアドレナリン
アドレナリンと同じような作用を持ちます。
違いは、
●作用の強度や作用場所
●肉体ストレスにはアドレナリン、精神ストレスにはノルアドレナリンが働く
●アドレナリンは止血剤やアナフィラキシーショックの薬として使用される一方、ノルアドレナリンは血圧低下時の昇圧剤に使用される
副腎疲労の原因
ストレス
副腎が分泌するホルモンが消耗されると起こります。
具体的には、ストレスがホルモンを消耗します。
度重なるストレスにより、ホルモンが過剰に分泌されつづけた結果、副腎機能が低下してしまいます。
カフェイン
覚醒させる作用があるカフェインは、副腎を刺激しアドレナリンの放出を促進します。
カフェイン摂取で眠気も吹っ飛びパフォーマンスが上がる気がしますが、無理やりアドレナリンを放出させられている副腎には負担がかかります。
しかも効果は短時間しか持続せず、カフェインに対して耐性を持ち始めるので、効果を得るためにもっとカフェインを摂取してしまう悪循環に陥ります。
食生活の乱れ
副腎が正常な機能を保つために、免疫機能は不可欠です。
免疫機能の70%は腸内にあるため、糖質過多、化学物質にまみれた食事が続くことで、腸内細菌のバランスが崩れ、免疫機能に悪影響を及ぼします。
カンジダダイオフと副腎疲労
副腎疲労によって弱まった免疫が、腸内のカンジダ菌の増殖を促進します。
腸内のカンジダ菌を除菌する食事療法「カンジダダイエット」を実践する際、死んでいくカンジダ菌が放出する毒素によって一時的に体調が悪化することを「ダイオフ症状」と言います。
カンジダ症患者には副腎疲労の症状が見られることが多いのですが、ダイオフ症状が副腎疲労を悪化させる可能性があります。
腸内でバイオフィルムに毒素を溜め込んでいたカンジダ菌は、死んでいくときにその毒素を放出しますが、その毒素の中でもアセトアルデヒドや水銀が副腎疲労を悪化させます。
ダイオフ症状は以下の通りです。
●吐き気
●頭痛
●関節痛
●寒気
●かゆみと発疹
●炎症
●心拍数の増加
副腎疲労の改善策
カフェインを避ける
コーヒー、お茶、コーラ、エナジードリンクなど、カフェイン入りの飲み物を避けます。
コーヒーを突然やめるのは大変かもしれません。
まずは午後に飲むコーヒーをやめ、それが定着してきたら午前のコーヒーもやめます。
チコリコーヒーは、味がコーヒーに近く、カフェインフリーです。
しかも腸内にいる善玉菌のエサになるプレバイオティクスが含まれています。
ストレスを減らす努力をする
瞑想や森林浴は、ストレス解消の作用があると言われています。
1度だけ試して終わらせるのではなく、生活に組み込むことが大切です。
忙しい現代では大変なことかもしれませんが、スケジュールを調整して、休日を作ることも大切です。
睡眠は最低7時間はとるようにしましょう。
適度な運動
激しい運動は身体に負担をかけ、副腎をさらに弱める可能性がありますが、適度な運動は循環、代謝、中枢神経系の改善に役立ち、副腎疲労緩和につながります。
サウナ療法
サウナで汗をかくと、体内の毒素が毛穴から汗によって排出されます。
サウナ療法は循環系も刺激し、血流から毒素や病原体を集めて処理のために肝臓に送ります。
サプリメント摂取
副腎疲労に効果があるサプリメントを摂取します。
モリブデン
毒性物質アセトアルデヒドの分解に必要なミネラルです。
マグネシウム
モリブデンと同じく、毒性物質アセトアルデヒドの分解に必要なミネラルです。
ビタミンC
ストレスによって一番消耗される栄養素がビタミンCと言われています。
ビタミンCはアセロラやアムラパウダーといった天然の形態が一番生体利用率が高くなります。
柿の葉のお茶もビタミンC含有量が高くなっています。
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こちらのiHerbのお茶は柿の葉入り!
ビタミンB群
体のエネルギー生産とストレスに対処する能力
ビタミンB1(チアミン)25mg
ビタミンB2(リボフラビン) 25mg
ビタミンB3(ナイアシン)75mg
ビタミンB6 51.5mg
葉酸 200mcg
ビタミンB12 100mcg
ビオチン 100mcg
パントテン酸 125mg
コリン 125mg
イノシトール 50mg
パバ 50mg
を含む、ビタミンB群のサプリメントがこちら↓
副腎疲労に効果があるハーブ摂取
オオアザミ(ミルクシスル)
デトックスを促進する天然の肝臓機能補助剤ハーブです。
有害な毒素から肝臓を保護し、新しい細胞の再生をサポートしてくれます。
アシュワガンダ
強力なストレス緩和特性を持つハーブです。
摂取する際は、医師に相談してください。
副腎疲労サポートサプリメント
ビタミンとハーブを配合した、副腎疲労サポートのサプリメントもあります。
まとめ
副腎疲労の症状、原因、改善法、副腎の役割、カンジダダイオフと副腎疲労について説明しました。
副腎疲労の症状の一つに、性欲減退がありますが、過剰なストレスによって副腎が分泌するホルモンが消費され、足りなくなると性ホルモンから補充されるために起こるそうです。
症状が悪化していくと、パートナーが気に触ったりうざったく感じるようになるらしく、パートナーとの健全な関係維持にとって大問題です。
また、記事でダイオフ症状についても説明しましたが、カンジダダイエットを始める前から副腎疲労の症状がある方は、先に副腎疲労の改善を行った後に、カンジダダイエットで除菌していくと、辛いダイオフ症状をあらかじめ緩和させられる可能性が上がるようです。
・慢性疲労の人
・朝起きるのがしんどい人
・毎日コーヒーを飲む人
・うつっぽい人
・カンジダ症の人
・カンジダダイエットを始めようと思っている人