腸内のカンジダ菌が、食生活の乱れ、抗生物質の服用、疲労、ストレスなどで増殖することにより困った症状が引き起こされるカンジダ症。
カンジダ菌のエサになる食べ物を避け、善玉菌の成長を促進する「カンジダダイエット」という食事療法が有効です。
自然界には、カンジダダイエットの効果を更に高めてくれる「天然の抗菌剤」が存在します。
そのうちの一つがパウダルコ。
アマゾンの熱帯雨林に生育する、高さ40m近くも成長し、紫色または黄色の花を咲かせる広葉樹がパウダルコです。
その歴史はインカ文明にまで遡ます。
先住民は伐採後のパウダルコにカビが生えないことに気がつきました。
この記事では、パウダルコという樹木の内樹皮の効能、適応症、栄養素、摂取方法、副作用について説明しています。
パウダルコとは?
パウダルコ(Pau d’arco)は、主に南米に生育する木で、その樹木に含まれる健康上の利点が、近年注目されています。
パウダルコは、タヒボ、イペ、ラパッチョと呼ばれることもあります。
パウダルコの効能
●抗菌作用
●抗真菌作用
●抗ウイルス作用
●抗寄生虫作用
●抗炎症作用
●鎮痛作用
●デトックス作用
●血液浄化作用
パウダルコに含まれるラパコールという成分が、病原性を持つ菌の細胞の呼吸を阻害する作用があると言われています。
ラパコールはカンジダ菌にも有効で、パウダルコの木にはカビが生えない理由はラパコールによるものなんだそうです。
パウダルコには便を柔らかくする作用もあるため、腸内の毒素が便とともに排出しやすくなります。
重金属、食品添加物、アセトアルデヒト、農薬などのデトックス効果が期待できます。
ラパコールの血液浄化作用と鎮痛作用は、がん患者に使われることもあります。
アルゼンチンでは、がん患者および白血病患者に行政から無料でパウダルコが提供されています。
がん細胞に対してパウダルコを使う場合、お茶では効果が弱すぎるため、濃縮された抽出液のみ有効とのことです。
パウダルコの適応症
●マラリア
●貧血
●副腎疲労
●大腸炎
●呼吸器疾患
●風邪
●咳
●インフルエンザ
●真菌感染症(カンジダ症)
●ヘルペス
●肝炎
●発熱
●関節炎
●リウマチ
●血行不良
●便秘
●皮膚発疹
●STD(性感染症)
●前立腺炎
先住民の伝統医療では、蛇に噛まれた傷口の消毒にも使っていたそうです。
パウダルコの栄養素
●鉄
●カルシウム
●セレン
●ビタミンA
●ビタミンB群
●ビタミンC
●マグネシウム
●カリウム
●ナトリウム
抗酸化酵素の構成成分として、また甲状腺ホルモンを活性化する酵素の構成成分として、重要なミネラルであるセレンは、カンジダ症など真菌からの感染を防ぐために大切な栄養素です。
鉄含有量は高いため、老廃物の除去、栄養素の吸収、体の各部位への酸素供給の増加に貢献し、ヘモグロビンと赤血球の改善に役立ちます。
パウダルコ摂取方法
パウダルコは、お茶かサプリメントで摂取することが一般的です。
お茶はラパコールをしっかり抽出するため、20分間煮出すことが推奨されています。
冷ましたお茶は、アトピー性皮膚炎の患部、またはカンジダ膣炎の患部洗浄に利用することもできます。
サプリメントの摂取量は、パッケージの記載に従ってください。
パウダルコのサプリメントには粗悪品もある?
パウダルコは、内樹皮に有効成分であるラパコールが存在します。
値段が安いパウダルコのサプリメントの中には、内樹皮ではなく外樹皮が混ぜられていたり、おがくずを使っているものもあるようです。
ではパウダルコ購入の際には、何を基準に選べばいいのでしょう?
●Tabebuia Impetiginosa
●Tabebuia Avellanedae
●ipe
●roxo
パッケージにこれらの単語がどれか一つでも記載されていれば、内樹皮を使っている可能性が高いそうです。
または、「内樹皮を使用しています。」という記載があれば間違い無いとのことです。
例えば「This product is made of 100% inner bark」といった感じの記載です。
ラパコール(lapachol)の含有量が記載されている商品も信頼性が高い一つのポイントということです。
↓パウダルコ(内樹皮)545mg という記載があるネイチャーズウェイのサプリメントです。
↓パウダルコ(内樹皮) 500mg という記載があるナウフーズのサプリメントです。
パウダルコの副作用
パウダルコはほとんどの場合で安全ですが、過剰摂取で、
●吐き気
●下痢
●嘔吐
●めまい
●内出血
●血液を薄くする(血液中の赤血球の数が少なくなる)
●尿の変色
などを誘発する可能性があります。
血液を薄くする薬を服用する人、手術の予定がある人、妊娠中・授乳中の人はパウダルコ摂取は避けてください。
まとめ
アマゾンの熱帯雨林に生育するパウダルコという樹木の内樹皮の効能、適応症、栄養素、摂取方法、副作用について説明しました。
カビを寄せ付けないパウダルコは、カンジダ菌の除菌にも有効です。
がん細胞にも効果を示すほど強いパウダルコは、カンジダ菌のバイオフィルムにも有効です。
その強力な抗菌作用は、過剰摂取で腸内の善玉菌までも殺してしまう可能性があるようです。
プロバイオティクスも並行して摂取している場合は、パウダルコとの摂取に時間を空ける必要があります。
・カンジダ症の人
・腸内環境が悪い人
・デトックスしたい人
・抗生物質を使いたくない人