望まない妊娠を防ぐために、避妊は重要です。
日本ではコンドームを使った避妊方法が主流かと思いますが、コンドームは男性に依存する方法であり、コンドームに使われている有害な化学物質を経皮吸収してしまう懸念もあります。
学校の性教育ではコンドームが推奨され、メディアもコンドームやピル(経口避妊薬)などを推奨するため、野良人参(ワイルドキャロット)というこんな自然な避妊方法があるとは知りませんでした。
野良人参(ワイルドキャロット)という植物の種には、高い避妊効果が期待できるそうです。
これも学校では教えられないことですが、適齢期の女性が妊娠できるのは、月に5〜7日間だけです。
この期間に性行為を行い、「もしかしたら…」という不安がある場合、その性行為から8時間以内に野良人参(ワイルドキャロット)の種の摂取を開始し、数日間摂取を続けることで、たとえ受精していたとしても着床が阻害され、結果的に妊娠を防ぎます。
ピルのように定期的に毎日摂取するのではなく、モーニングアフターピル(緊急避妊薬)のように行為後に摂取します。
この記事では、野良人参(ワイルドキャロット)とはどういう植物か、野良人参が妊娠を防ぐ仕組み、野良人参の避妊効果、野良人参の摂取方法、注意点について説明しています。
この記事を書いている私は医療従事者ではなく、猫の自然な避妊方法を探している際に野良人参について知りました。
猫の自然な避妊方法は、こちらの記事に書いています。

野良人参による避妊は自分で試したことはないのですが、調べる上で海外では使用している女性が一定数いることを知り、さらにみなさん揃って「避妊効果は高い」「安全」とおっしゃっているため、より多くの女性がこの選択肢について知る必要があると思いました。
この記事にまとめたほとんどの情報はネットからの情報なので、この避妊を行う前は自分でも調べることを強くオススメします。
この記事の情報のソースは、記事内に全て明記しています。
この避妊方法を行う場合は、自己責任でお願いします。

チャットAIの野良人参の認識
野良人参(ワイルドキャロット)とは?
野良人参は、名前の通り野良化(野生化)したニンジンですが、普通のニンジン(西洋ニンジン)とは異なる植物で、日本全土に分布している二年草の雑草です。
7月〜9月にかけて白色や薄ピンク色の花を咲かせます。
花はニンジンの匂いがします。
野良人参は、西洋ニンジン、ディル、フェンネル、クミンなどと同様、「セリ科」の植物です。
道路脇の溝、火事後の土地や荒地にも生える強い雑草で、自宅で栽培することもできます。
雑草から種を採取する際は、見た目が野良人参と似ている「毒ニンジン(ポイズンヘムロック)」と間違えないようにする必要があります。
ニンジンを植えていないのにニンジンのような植物が生えてきたら、野良人参の可能性があります。
上の写真は毒ニンジンです。
例外もあるようですが、大抵茎が紫がかっている特徴があります。
毒ニンジンは、湿った場所を好みます。
こちらの写真は野良人参です。
茎は毛で覆われています。
野良人参は、日当たりの良い、乾燥した場所を好みます。
野良人参の別名は沢山あり、以下の通りです。
- 野人参
- ワイルドキャロット(Wild Carrot)
- クイーンアンズレース(Queen Anne’s Lace)
- ビショップズレース(Bishop’s Lace)
- ブラックレースフラワー(Black Lace Flower)
- バーズネスト(Bird’s Nest)
- ドウクスカロタ(Daucus carota)
野良人参(ワイルドキャロット)が妊娠を防ぐ仕組み
野良人参は、古代エジプトから避妊薬として使われてきた歴史があり、この避妊方法は古代ギリシャ、古代ローマにも伝わりました。
歴史的に長く使われてきたということは、効果があることを示しています。
野良人参が妊娠を防ぐ仕組みは、以下の通りです。
- 膣粘液量が増え、着床しにくなる
- アピオールという成分が、プロゲステロン(妊娠や月経に関与する女性ホルモン)レベルを下げる
- 子宮収縮作用がある
- ポリアセチレンという成分が、精子の動きを弱める、または精子を殺す作用を持つ
野良人参は、性交後に受精しても着床を阻害することで妊娠を防ぎますが、たとえ着床してしまった後であっても、初期であれば中絶させる作用もあるそうです。
野良人参(ワイルドキャロット)の避妊効果はどのくらい?
野良人参は、自分に合った摂取用量とタイミングで正しく摂取すれば、高い避妊効果が期待できるそうですが、研究結果が少ないため公式の避妊率は不明です。
ちなみに、猫の避妊率では98%という高い数値が出されています。

アメリカのハーバリスト、ロビン・ローズ・ベネットは、2009年から2010年の1年間で18歳〜50歳までの30名の女性が参加する、天然の避妊薬としての野良人参の実験を行いました。
この1年間で、参加女性達は合計731件の性交を行い、そのうち妊娠可能な時期に行われた性交は160件でした。
160件の性交のうち、妊娠は9件でした。
ここから計算すると、野良人参の避妊率は94.375%となります。
これは避妊方法として野良人参のみを使用したケースの数値で、他の避妊方法は併用されていません。
さらに、妊娠した9件中4件は、研究で指示された摂取用量とタイミングが守れていなかったことが判明し、残り5件のうち3件は、別の潜在的問題がありました。
別の潜在的問題とは、生理不順、野良人参の種を切らせてしまった、非常に妊娠しやすい体質などです。
ちなみに、妊娠した9件中、産むことを選んだ全ての女性は、健康な赤ちゃんに恵まれました。
規模は小さい実験ですが、この実験から「正しく摂取すれば避妊率は高い可能性が大きい」ということがわかります。
この実験の詳細は、こちらに書かれています。
英語のサイトですが、翻訳して読んでみる価値はあると思います。
野良人参(ワイルドキャロット)の摂取方法
古代から現代まで、野良人参による避妊方法の摂取の仕方は数通りあり、研究も少ないため、決まった摂取方法はありません。
個人で自分に合った摂取方法を模索していく必要があります。
野良人参の形態
摂取する野良人参は、「種」か「花」、または「種と花(1:1)」を使います。
新鮮なものでも乾燥したものでも大丈夫です。
種と花を度数の高いアルコールに浸けて抽出し、チンキ剤を作ることもできます。
1セッションの摂取で、種とチンキ剤を併用して摂取することはできません。
チンキ剤の方が効果が高く、同じものを摂取しないと一定の効果が保てなくなるためです。
摂取のタイミング
摂取のタイミングは非常に重要で、排卵期前の卵胞期に摂取すると、避妊どころか妊娠の可能性を高めてしまう恐れがあるので、注意してください。
妊娠可能な期間の(避妊なしの)性交後、8時間以内に1度摂取します。
1度目の摂取の約8時間後に2度目の摂取を行います。
2度目の摂取の約8時間後に3度目の摂取を行います。
これで摂取は止めます。
野良人参の摂取は、空腹時に行います。
この3回の摂取を1セッションとすると、次のセッションを行うまでに最低でも24時間(できれば72時間以上)空ける必要があります。
妊娠不可能な期間の(避妊なしの)性交後の摂取は、意味がないどころか逆効果になる可能性もあるので注意してください。
以上が基本的な摂取のタイミングなのですが、これが人によって微妙に異なるため、他のタイミングも記載しておきます。
どの方法に従うかは、自己判断で自分の体調とも相談しながらになります。
妊娠可能な期間の(避妊なしの)性交後、8時間以内に1度摂取します。
その後、毎日1回の摂取を1週間続けます。
妊娠可能な期間は、排卵日の4〜5日前から排卵日の1日後までです。
排卵日は、目安として最低体温日の翌日になります。
個人差はありますが、排卵日の症状として、
- 排卵痛
- 排卵出血
- だるさ
- ほてり
- 眠気
- 胸の張り
- 粘液性のおりものの量が増える
などが出る場合があります。
用量
アルコールの摂取を避けている方は、種(または種と花)の摂取を行ってください。
以下は、1回分の用量になります。
種の場合
小さじ1杯の乾燥種子をよく噛んで飲み込みます。
これが一番伝統的な摂取方法になります。
すり鉢やグラインダーで細かく挽き、お好みの飲み物と一緒に摂取することもできます。
挽いた種は、1週間以内に使い切ってください。
または、小さじ1杯の種をコップ1杯のお湯で15分間煎じて飲みます。
油脂と一緒に摂取することで野良人参成分の生体利用率が高まるとも言われているため、バターと混ぜて摂取する方法もあります。
それならクッキー生地に入れて焼いて食べるのはどうか?と思いますが、強い加熱は野良人参の揮発性成分や熱に弱い成分に影響を与える可能性があるため、避けた方がいいと言えます。
煎じてお茶にして飲むことは伝統的に行われてきたため、軽い加熱は成分に影響を与えません。
花の場合
収穫後の乾燥させていない野良人参の花を3~6個使い、コップ1杯のお湯で15分煎じて飲みます。
ロビン・ローズ・ベネットの実験では、花:種=1:1 で行っていました。
そういう記述は見つけられませんでしたが、花のみだと、種より効果が弱いのかな?と思いました。
チンキの場合
30~60滴(1〜2ml)を水、またはお好みの飲み物に入れて飲みます。
野良人参のチンキは、自分で作るか、信頼できる製造元から購入します。
【チンキの作り方】
自分で作る場合は、花が緑から茶色に変わってくるタイミングで種を収穫し、重量を測っておきます。
乾燥した種で作ることもできますが、新鮮な種の方が多少効果が強くなります。
ガラス容器に挽いた種(または種と花)を詰め、度数の高いアルコール(できれば95%以上のウォッカなど)を注ぎます。
度数の低いアルコールで作ると、腐りやすくなるなどの欠点があります。
出来上がりのアルコールが25%を下回らないようにしてください。
種1gに対し、アルコールを約2〜3ml使います。
種から出る水分で、出来上がりのチンキのアルコール度数は薄まります。
例えば10gの種であれば、20mlのアルコールを注ぎます。
浮いてくる種を沈めるために小石などの重しを置き、すべての種がアルコールに浸かっている状態にします。
浸からず空気に触れている種がある場合は、アルコールをもう少し(最大10ml)足します。
これを最低14日間置きます。
14日以上浸けておく分には問題ないです。
14日以上置いたら、濾して出来上がりです。
アルコールが25%以上のチンキは5年は持ちますが、一生持つという人もいます。
ただ、時が経つにつれて、多少効果が落ちてくる可能性はあります。
野良人参(ワイルドキャロット)の副作用
野良人参は、過剰摂取、間違った摂取方法などにより、以下の副作用が出る可能性もあります。
- 下痢
- 吐き気
- 胃痙攣
- 月経周期の変化
- 生理不順
- アレルギー反応
など。
野良人参(ワイルドキャロット)を摂取すべきではない人
野良人参は、すべての女性向けではありません。
以下に当てはまる場合、摂取は避けて下さい。
- 生理不順
- ホルモン剤服用中
- 低用量ピル服用中(ピルの服用をやめてから最低3か月、または生理の周期が安定するまでは野良人参は避けて下さい)
- 妊娠中
- 授乳中(野良人参が母乳生産を促進するという意見もありますが、安全性が証明されていないので、念のため避けて下さい)
- 腎臓に問題がある
- 胆石がある
- 甲状腺に問題がある
- 甲状腺の薬服用中
野良人参(ワイルドキャロット)摂取の注意点
以下は、野良人参摂取の注意点です。
- 毎日摂取しない
- 基礎体温は必ずつける
- 胸が張る、気分が悪くなるなど、体調の変化があれば、摂取をやめる
- 避妊を野良人参だけに頼らない
- 挽いた種は1週間以内に使い切る
- 乾燥した種は紙袋に入れて保管する
- パートナーが長期間不在になるなど、精神的な変化がきっかけで予期せず排卵することがあるため、見極めに注意が必要
野良人参(ワイルドキャロット)で堕胎の可能性
なんと、受精卵が着床し妊娠検査薬で陽性判定が出た後に野良人参を摂取することで、いわゆる人工的に中絶ができるかもしれないということです。
先ほどのロビン・ローズ・ベネットの実験に参加したハーバリストのミーシャ・シューラーがこちらのポッドキャストで触れていたのは、妊娠検査薬で陽性判定が出た後に野良人参を摂取し、その後生理が来るようになった、つまり妊娠していない状態に戻った女性を3人見ている、ということです。
これは着床後、早い段階で行わなければならず、チンキ5滴を1日3回、次の生理が来るまで行います。
この方法が何人中の3人成功したのか、その詳しい背景などには触れていなかったので、全くオススメできる方法ではありませんが、参考までに記載しました。
野良人参(ワイルドキャロット)チンキの購入のポイント
野良人参のチンキを購入する際に、気をつけるポイントがいくつかあります。
- ニンジンオイルは避ける(これは野良人参チンキとは別物で、西洋ニンジンのオイルです)
- subsp. sativus という表記があるものは避ける(これは西洋ニンジンを指します)
- 野良人参インフューズドオイルは避ける(成分にオリーブオイルやひまわり油などが入っていたら避ける)
- 野良人参エッセンシャルオイルはOK
- ワイルドキャロットオイル、ワイルドキャロットシードオイルは両方OK
- 野良人参は、英語で別名がたくさんあるので注意(クイーンアンズレースが最も一般的)
- 効能に「避妊」とは表記されていない
- カスタマーレビューまで読むと、避妊効果についての書き込みが見られる
Etsyでは個人が自分で栽培して作っているチンキが売られていますが、商品は安くても送料が高い印象です。
アメリカ在住の方は安く購入できるかもしれません。
私はEtsyでカナダからカナダ産のものを買いましたが、結構高くつきました…
ワイルドキャロットの種は、オンラインや、園芸店で購入できます。
ちなみにこの写真のものが、 私が購入したものです。
「腎臓、循環器系、内分泌系を刺激する」とあります。
用量は、1〜2mlを1日3回。
まとめ
野良人参(ワイルドキャロット)による避妊方法について説明しました。
欧米では、年頃の女子が経口避妊ピルを当たり前のように服用していますが、これはとても怖いことです。
避妊ピルが推奨され始めた世代(50〜60代)は、現在更年期。
ピルの影響で、ホットフラッシュ、体重増加、性欲減退、うつなどに悩まされている人が多いです。
医師はこれにホルモン補充療法(HRT)で対応。
症状は消えますが、体はまた妊娠したかと思い、色々なものが乳房や子宮に集中。
これが乳がんの原因になります。
HRTでもうつや体重増加は改善されないので、医師は抗うつ剤を処方。
薬漬けの連鎖の始まりです。
医薬品がどれだけ怖いものかについては、こちらの記事でも詳しく説明しています。
今回、野良人参について調べた際に感じたことが、古代から行われてきた効果がある方法なのに、情報がとても少ないということです。
タイミングや用量について複数の情報があるため混乱しました。
昔から行われてきたのなら、もっと大規模な公式の研究や実験があってもいいと思いますが、それがないんです。
学校の性教育でも、野良人参について教えてもいいと思います。
情報が少ないために、行う人も少ない現状。
教育や医療、メディアが推す方法は、一生に関わる副作用のリスクが隠され、自然な方法は「信頼できる科学的データがない」と言われる…
経口避妊ピルの研究には大金が使われ、製薬が期待する結果を生み出す研究がたくさん行われ、ハーブや薬草など無料で有益なものは隠される…
おかしい話です。
このせいで少しハードルが高く感じる野良人参避妊法ですが、行っている人たちは確実に存在します。
口コミで拡散され、情報交換され、経験者から学び、多くの人が正しい知識をつけられる日が来るといいなと思っています。
野良人参のすごいところは、避妊だけでなく、摂取するタイミングにより妊活している人にも有益な可能性があるところです。
今回は妊娠の促進については触れていませんが、有力な情報が見つけられれば、また記事にしたいと思います。
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