「カンジダ」というと性病やSTDだと思っている人は本当に多いです。
ウィルス性の病気のように移されて発症する病気だと。
これは誤解で、カンジダは性交渉がなくても発症します。
もともと健康な人でも体内に入る常在菌「カンジダ菌」。
このカンジダ菌が疲労・睡眠不足・ストレスなど体の免疫が下がった時に増殖し、困った症状を引き起こします。
カンジダ菌増殖の原因は様々で、ほとんどの場合複数の原因が重なって症状が出ます。
この記事では、カンジダを引き起こす最も一般的な原因7つについて説明します。
カンジダを引き起こす7つの一般的な原因
1、糖分の摂りすぎ
現代の食事は糖質が高くなっています。
もともと酵母型のカンジダ菌は、糖をエネルギーとして病原性の真菌の形態に切り替わり、免疫系から保護するバイオフィルムを構築します。
正常な免疫システムでは、カンジダ菌は酵母型のまま体内に常在します。
糖分の豊富な食事は免疫システムを低下させカンジダ菌は増殖、真菌に切り替わり、これがとても頑固で除去に時間がかかると共に、困った症状を発症させます。
カンジダ症に悩む方がまずしなければいけないことは、糖質制限です。
2、抗生物質
糖分がじわじわとカンジダ菌増殖を助長するのに対し、抗生物質の使用はカンジダ菌の異常増殖の原因になります。
抗生物質は時には命も救う薬ですが、副作用が強いです。
良い菌達が死んでしまったタイミングで、カンジダ菌などの有害な細菌や真菌が増殖します。
風邪や喉の痛みくらいで簡単に抗生物質を処方する医師が多いのですが、本当に必要なのか見極めることが大切です。
食肉に抗生物質
また抗生物質は食べ物からも知らないうちに摂取されています。
特にアメリカ産の食肉、特に牛肉は、その55%に抗生物質が使われているので注意が必要です。
牛の餌に抗生物質を入れることで、牛の死亡率を下げ、利益率を上げています。
そのため牛肉や牛乳に抗生物質が混入し、それが食べる人の善玉菌を殺します。
ヨーロッパ産の食肉が一番安全ですが、残念ながら日本ではあまり出回っていません。
3、ストレス
ストレスが溜まってくると体はコルチゾールを放出します。
コルチゾールは、免疫系を低下させ血糖値を上昇させるストレスホルモンです。
免疫が低下したところで、カンジダ菌は糖分を食べて増加します。
動物実験でもストレスが腸内環境に影響を及ぼすことを示しているため、慢性のストレスに対してはプロバイオティクスの摂取が推奨されます。
4、低容量ピルと子宮内避妊用具
避妊のために使われる低容量ピルと子宮内避妊用具はカンジダ菌増殖の原因になります。
低用量ピル
主要成分である「エストロゲン」がカンジダ菌の成長を促進します。
実際に避妊薬のピルを服用中の女性でカンジダ症を発症している数は多いです。
子宮内避妊用具
IUDという子宮内に装着するタイプの避妊具で、「リング」と呼ばれることもあります。
従来のIUDはプラスチック製でしたが、近年「銅付加IUD」という銅イオンの働きによってより確実な避妊効果を期待する製品が使われるようになってきました。
銅はエストロゲンと同様、カンジダ菌の成長を促進します。
5、アマルガム
最近は使われることは無くなりましたが、昔歯科の詰め物として使われていた材料がアマルガムで、その50%に体に有毒な水銀が含まれています。
アマルガムの水銀は、咀嚼、歯ぎしり、歯磨きなどで体内で連続的に放出されます。
さらに水銀は神経毒な為、カンジダ症の症状である頭がぼーっとした状態や記憶障害を悪化させます。
6、化学物質
塩素
塩素やフッ化物などの飲料水に追加される化学物質は、腸内の善玉菌を殺す可能性があります。
これにより免疫機能が弱まり、腸内の少数のカンジダ酵母細胞が真菌に成長する可能性があります。
水道水に含まれる病原体を殺す役割がある強力な消毒剤の塩素ですが、腸内のカンジダ菌を増殖させてしまう作用もあります。
水道水の塩素を除去するフィルターを使いましょう。
こちらは飲料水をアルカリ性にする塩素中和剤ですが、お風呂にも使えます。↓
その他の化学物質
・石鹸、シャンプー
・洗剤
・ヘアスプレー
・塗料
など、現代の生活ではカンジダ菌の増殖を促進する化学薬品で溢れています。
7、糖尿病
体内でのインスリン産生の不足によるか、体が本来あるべきインスリンに反応しないため血糖値が高くなってしまう糖尿病患者は、それだけカンジダ菌の餌も多く持っているということになります。
高レベルのグルコースが免疫機能のレセプターを阻害し、カンジダ酵母菌が増殖、真菌に切り替わります。
まとめ
カンジダを引き起こす最も一般的な原因は以上です。
どれも現代生活に関わっている原因で、カンジダ症が現代病ということがよく分かります。
このカンジダを引き起こす原因について、知っているだけでも普段の生活で気をつけられることがたくさんあると思います。
怖いのは知らないうちに腸内でカンジダ菌が増殖して、デリケートゾーンが痒い!などの症状を発症。
それをさらに薬で治療し、原因はそのままのために再発を繰り返す、というパターンです。
カンジダ症予防は普段から気をつけておくことが大切になります。
・カンジダ症の人
・カンジダ膣炎再発を繰り返す人
・原因不明の体調不良の人
・水虫・歯周病・糖尿病などイーストコネクションの症状がある人