腸内のカンジダ菌が増殖することで困った症状が出る、カンジダ症。
普段から腸内の善玉菌の成長を促進し、カンジダ菌などの悪玉菌が成長しにくい腸内環境を作っていくことが予防になります。
腸内を善玉菌優勢の環境にするために、乳酸菌などが含まれる発酵食品を摂ることは大切です。
よく推奨されているのはヨーグルトですが、同じ牛乳を発酵した食品であるチーズは腸内環境にいい食品なのでしょうか?
この記事では、チーズによっては腸内環境にいいということ、どういうチーズが腸内環境にいいのかを説明しています。
チーズは腸内環境にいいのか?
チーズは大きく分けて、ナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類に分類でき、チーズによっては腸内環境に有益と言えそうです。
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズは、牛乳(またはヤギや水牛の乳)に乳酸菌や酵素を加えて発酵させたもので、生きた善玉菌、プロバイオティクスが含まれています。
- フレッシュチーズ:モッツァレラ、マスカルポーネなど
- 白カビチーズ:カマンベール、クロミエなど
- ウォッシュチーズ:エポワス、ショームなど
- シェーブルチーズ:クロタン・ド・シャヴィニョル、バランセなど
- 青カビチーズ:ゴルゴンゾーラ、カンボゾラなど
- セミハードチーズ:ゴーダ、チェダーなど
ナチュラルチーズは腸内環境にはいいが、カンジダダイエット中は避ける
ナチュラルチーズには生きた乳酸菌が含まれるため、「腸内環境にはいい」と言えますが、カビが生えやすく、ブルーチーズ(青カビチーズ)のゴルゴンゾーラなど、カビが生えていることが正常な状態のチーズもあります。
カンジダ菌除菌のためのカンジダダイエット中は、カビが生えている食品、カビが生えやすい食品は、避けることになっています。

これは増殖して真菌になっているカンジダ菌もカビの仲間なので、除菌中にチーズのカビが入ってくることで、カンジダ菌の成長を促してしまうことがあるからです。
カンジダダイエットでカンジダ菌除菌が終わった後に食べることは大丈夫です。
ナチュラルチーズでも、抗生物質やホルモン剤が与えられた牛の乳で出来ているものは避ける
オーガニックの表示がないチーズは、ナチュラルチーズであっても原料の牛乳に抗生物質やホルモン剤が入っている可能性が高いです。

抗生物質やホルモン剤は腸内環境には良くないため、せっかく生きた乳酸菌が入っているナチュラルチーズでも、腸内環境に悪影響を与えてしまいます。
ナチュラルチーズを選ぶ際は、オーガニックの牛乳で出来たものを選んでください。
更に腸内環境にこだわる方は、ラクトース(乳糖)とカゼイン(タンパク質)の含有量が低いものを選んでください。
プロセスチーズ
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱して殺菌して溶かし固めたものなので、乳酸菌や酵素は含まれていません。
スーパーで出回っている安価なチーズがプロセスチーズです。
プロセスチーズは加熱殺菌しているため、ナチュラルチーズよりも賞味期限が長いことが特徴です。
生きた乳酸菌は入っていないため、腸内環境にいいとは言えません。
しかも安価なことが売りのため、コストが高いオーガニックの牛乳を原料にすることはまずないと考えていいと思います。
プロセスチーズは腸内環境に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
まとめ
チーズによっては腸内環境にいいということ、腸内環境にいいチーズは、ナチュラルチーズで、オーガニックで、加熱殺菌されていないもの、ラクトースとカゼインの含有量が低いもの、ということを説明しました。
この腸内環境にいいチーズを手に入れるということが、日本では簡単ではないようです。
フランスでは加熱していない生の牛乳からできたチーズが普通に出回っているそうです。
日本でもフランスからオーガニックで加熱殺菌をしていないチーズを輸入している業者はいるようなので、こういうところから手に入りそうです。
(イタリア産のチーズもオーガニックのものが多いのですが、加熱殺菌をしていないという表記がないものもあります。注意してください。)
フランス産、オーガニック無殺菌乳が原料の「コンテ」↓
チーズフォンデュに良さそうです!
・カンジダ症の人
・腸内環境を良くしたい人
・腸内環境にいいチーズを選びたい人