【オーガニック野菜についての疑問】遺伝子組み換えされてる?特に有機を選びたい野菜はどれ?

オーガニック 食の安全

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残留農薬の問題が取り沙汰され、健康にいいイメージがある野菜や果物も、実は危険が隠れているかもしれないという問題が出てきました。

 

自分や家族の健康のためにも、できるだけ健康的な野菜や果物を買いたいと思っている私は、オーガニック野菜について、

●そもそもオーガニック野菜って何?

●それは非遺伝子組み換えなの?

●何で普通の野菜より値段が高いの?

●非オーガニック野菜はすべてから有害な残留農薬が検出されるの?

●非オーガニック野菜でもマシなものはある?あるならどれ?

など、いくつか疑問がありました。

 

この記事では、これらの私の疑問について調べたことを説明しています。

 

こんな人に読んでもらいたい
・健康的な野菜や果物を選びたい人
・オーガニックの農作物がどういうものか、いまいちわからない人
・野菜や果物購入の際に、オーガニックと非オーガニックのものを効率良く選びたい人
・食の安全を気にする人

 

 

オーガニック

 

オーガニック野菜とは?

オーガニック野菜とは、有機野菜ということです。

化学物質を使わずに育てられた野菜です。

 

 

オーガニック=無農薬と言うことではなく、化学合成肥料ではない肥料・農薬は使われることもあります。

 

日本では、農林水産省の「有機JAS規格」に定められた方法で生産された野菜がオーガニック野菜と言えます。

 

農家は、有機JAS規格の認定を受けることで、農産物に有機JASマークを表示できることになっています。

 

有機JAS規格の認定を受けずに「オーガニック」や「有機」と表示することは、本当にオーガニックであっても法律で禁止されています。

 

アメリカの「USDAオーガニック規格」は、日本の有機JAS規格と同じ位置付けになります。

 

 

日本の農林水産省では、EU(28か国)、豪州、米国、スイス、アルゼンチン、 ニュージーランド、カナダのオーガニック規格を日本の有機JAS規格と同じ位置付けとしています。

 

日本でもアメリカでも、有機JAS規格、USDAオーガニック規格の認定を受けた場合、定期的に第3者機関の検査が入ります。

オーガニックと表記された野菜は非遺伝子組み換えなのか?

有機JAS規格では、「遺伝子組み換え種苗は使用しない」という決まりがあるため、オーガニックの表記がある野菜は、非遺伝子組み換えの野菜と言えます。

 

ところが、この決まりがあるから完全に遺伝子組換えではないのか?と言われると、そうでもないようです。

 

農家が真面目にオーガニック野菜を育てていても、周りの農家が遺伝子組み換え作物を育てていた場合、風や虫によって運ばれてくる種や花粉で遺伝子組み換え作物が勝手に育ってしまうという問題があります。

 

とはいえ、日本では、遺伝子組み換え作物の商業栽培はまだ行われていないため、これはアメリカ産やカナダ産の農産物に関わってくる問題です。

 

 

また、農林水産省の「有機農産物の JAS 規格 別表等資材の 適合性判断基準及び手順書」によると、遺伝子組み換え作物で作られた飼料を食べた家畜の糞尿を堆肥に使うことはできるようです。

 

 

1.2.2. 発酵、乾燥又は焼成した排せつ物由来の資材

クリックしてyuuki_tejunsyo.pdfにアクセス

 

 

 

オーガニック野菜は、基本は非遺伝子組み換えだけど、細かいところまで見るとそうでもないという結論です。

 

 

オーガニック野菜は高い

オーガニックではない野菜に比べ、オーガニック野菜は値段が高めなことが特徴です。

 

なぜ高いのでしょうか?

 

1、手間がかかる

非オーガニック野菜は、化学物質の農薬や肥料が使われています。

 

この農薬や肥料には、

●農作物の成長を速める
●農作物を大きく育てる
●害虫を寄せ付けない、または殺す
●雑草が生えない
●病気にかかりにくい
●賞味期限を長くする

などの作用があります。

 

このため、効率よく生産できる非オーガニック野菜は、販売する値段を抑えることができます。

 

オーガニック野菜は、非オーガニック野菜に比べ手間がかかる分コストもかかるため、値段が高めになります。

 

2、有機JAS規格の認定にお金がかかる

有機JAS規格の認定を受けるための申請料、更新料など、手続きだけで何かとお金がかかるようです。

 

↓認定にかかる費用は、こちらのサイトに詳しく書いてあります。

有機農業認証協会|申請等の費用
有機農業を応援します!NPO法人有機農業認証協会のホームページです

 

認定の手数料がもっと安く、手続きも簡単だったら、
オーガニック農家ももっと増え、消費者も購入しやすい値段になるのに…と思ってしまいますね。

特にオーガニックのものを選びたい12の農作物

値段が高めのオーガニック野菜。

 

購入するすべての野菜をオーガニックにするとなると、出費が心配になります。

 

そこで参考になるのが、アメリカの「ダーティーダース(Dirty Dozen)」と呼ばれる、この野菜(果物)は特にオーガニックのものを購入した方がいい!という農作物12品目のリストです。

 

アメリカのリストなので、日本の農産物には当てはまらないものもあるかと思いますが、輸入農作物購入の際の参考になるかと思います。

ダーティーダース

1、りんご

非オーガニックりんごの90%から農薬が検出され、そのうち80%からはヨーロッパで禁止されているジフェニルアミンという農薬が検出されます。

 

2、さくらんぼ

非オーガニックさくらんぼからは、少なくても5種類の殺虫成分が検出されます。

その中には、発がん性が疑われヨーロッパで禁止されているイプロジオンという農薬を含みます。

 

3、セロリ

非オーガニックセロリのうち、95%から農薬が検出されます。

その農薬からは、13種類の殺虫成分が検出されます。

 

4、ぶどう

非オーガニックブドウのうち、96%から残留農薬が検出されます。

その残留農薬からは、平均5種類の残留農薬が検出されます。

 

5、唐辛子

非オーガニック唐辛子のうち、75%から農薬が検出されます。

その中には非常に有毒とされる物質が微量に検出されることがあります。

 

6、梨

非オーガニック梨のうち、50%以上から少なくとも5種類の残留農薬が検出されます。

その中には、殺虫剤、抗菌剤が含まれます。

 

7、桃

非オーガニック桃のうち、99%以上から少なくとも4種類の残留農薬が検出されます。

 

8、ジャガイモ

非オーガニックジャガイモのうち、ほとんどのものから残留農薬が検出されます。

そのうち80%は、クロルプロファムという免疫系に影響を及ぼす懸念がある除草剤でした。

 

9、ピーマン

アメリカのサイトでは、スイートベルペッパーと表記されていますが、日本で一般的に出回っている近い野菜がピーマンになると思います。

非オーガニックピーマンのうち、90%のものから残留農薬が検出されます。

検出量は、このリストの他の農産物に比べ少ないのですが、その中には非常に有毒な農薬が含まれています。

 

10、イチゴ

非オーガニックイチゴのうち、30%のものから残留農薬が検出されます。

 

11、ほうれん草

非オーガニックほうれん草のうち、97%のものから残留農薬が検出されます。

その中には、ペルメトリンという神経毒性の殺虫剤が高濃度で検出されます。

 

12、トマト

非オーガニックトマトは、日本においては毒物及び劇物取締法第二条によって指定されている毒物の一種であるエンドスルファンなど、殺虫成分が検出されます。

 

 

このダーティーダースリストの内容は、毎年変わることがあるそうです。

非オーガニックでも比較的残留農薬が少ない農作物

 

オーガニック

 

  1. アボカド
  2. とうもろこし
  3. パイナップル
  4. キャベツ
  5. 玉ねぎ
  6. ブロッコリー
  7. パパイヤ
  8. アスパラガス
  9. マンゴー
  10. ナス
  11. メロン
  12. キウィ
  13. カリフラワー

 

この他にも、キノコ類は農薬を使うと育ちにくい特徴があるため、あまり農薬が使われていないようです。

 

 

まとめ

オーガニック野菜とは?オーガニック野菜は遺伝子組み換えなのか?なぜオーガニック野菜は高いのか?特にオーガニックのものを選びたい12の農作物について説明しました。

 

結論として、オーガニックの農作物は、完全に安全とは言えないけど、非オーガニックのものよりは安全ということです。

 

そして、経済的にすべての野菜や果物をオーガニックに変えることが難しければ、ダーティーダースに含まれる野菜や果物だけはオーガニックを買い、比較的残留農薬が少ない農作物は非オーガニック購入という方法でもいいと思います。

 

信頼できる農家からネットで直接注文できるサービスもあるので、そういうサービスの利用もオススメします。

 

 

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消費者としてオーガニックの農作物を購入することは、オーガニック農家の支援にもなるので、個人的には少し気分も良くなる行為だと思っています。

 

 

 

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