あなたが病気になる本当の理由・第7章「非感染症」

健康

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ドーン・レスターとデビット・パーカー著「What really makes you ill?(あなたが病気になる本当の理由)」という本は、病気になる原因について私たちの今までの認識を覆す内容が書かれています。

第1章「病気の処方箋」では、医薬品・処方薬の効果は科学的な根拠に基づいて作られているわけではない、ということを説明しました。

 

第2章「効果がなく、危険なワクチン」では、処方薬同様、ワクチンにも科学的な根拠がなく、毒物を含むため深刻な副作用を発症しても全く不思議はない、ということを説明しました。

 

第3章「病原菌理論の虚偽」では、処方薬やワクチンのベースになっている考え方が「病原菌理論」で、この理論からして間違っているということを説明しました。

 

第4章「感染症神話」では、過去に流行した感染症の例をいくつか挙げ、一般的な認識との誤差、その矛盾点を指摘しています。

 

第5章「動物の病気」では、狂犬病、ウシ結核、BSE、粘液膿症、炭疽(症)などの例をもとに、現代医療の病気に対する間違った認識が動物に対してどのように影響しているかについて説明しています。

 

第6章「地球の汚染・科学の失敗」では、気候変動という問題を利用し本当の環境汚染から注目をそらしている事実、私たちが生活する上でどのような毒素が蔓延しているかについて説明しています。

 

今回は、第7章「非感染症」の内容を要約して紹介します。
心血管疾患、化学物質過敏症、自己免疫疾患、アレルギーから自閉症やがんまで、様々な非感染症である疾患の、表向きの原因と本当の原因について説明しています。

 

「What really makes you ill?(あなたが病気になる本当の理由)」は、日本語訳はなく英語版しか出ていないのですが非常に内容の濃い本なので、全文を読んでみたいという方は是非購入をおすすめします。

 


※2023年12月20日、日本語訳が出ました!

 

非感染症

WHO(世界保健機関)では、ICD(国際疾病分類)という疾病の分類を定めています。

これによると、すべての疾病は、

●感染症
●非感染症

の2つに分類されます。

 

感染症という概念の異常や矛盾については、第3章「病原菌理論の虚偽」、第4章「感染症神話」で説明しました。

この章では、感染症だけでなく、非感染症も現代医療に正しく認識されていないということを説明します。

 

 

非感染性疾患(NCD・非感染症)は、毎年4,100万人の死因になっており、これは世界の全死亡者の71%に相当します。

1位 心血管疾患(CVD) 毎年1,790万人が死亡
2位 がん 毎年900万人が死亡
3位 呼吸器疾患 毎年390万人が死亡
4位 糖尿病 毎年160万人が死亡

 

WHOのファクトシートでは、慢性疾患とも呼べる非感染症の原因には、

●遺伝的要因
●生理学的要因
●環境的要因
●行動要因
が関わってくる

と述べています。

 

遺伝的要因が非感染症に関わってくるという認識は間違っており、感染症と同じく、非感染症にも有毒な化学物質、電離放射線などが大きく関わっています。
これについては、後から詳しく説明します。

 

 

国連が打ち出している「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、17項目の目標が含まれています。

そのうちのSDGs3という目標は、「すべての人に健康と福祉を」となっており、これは世界の貧困層に対しても先進国と同様、医薬品、ワクチン接種の供給を提供していくという目標です。

感染症だけでなく、非感染症も貧困地域に蔓延していると認識されていますが、これは誤解があります。

2018年11月の「米国における非感染性疾患のマクロ経済的負担:推定と予測」という記事には、

非感染症は、アメリカでの全死亡数の89%を占めている。

と記載されています。

WHOファクトシートによると、世界ではこの割合が71%であると記載されているため、先進国で高所得国であるアメリカの方が世界平均に比べ、非感染症がより蔓延していることがわかります。

 

第1章「病気の処方薬」で説明したように、医薬品は病気を治療しません。悪化させます。
第2章「効果がなく、危険なワクチン」で説明したように、ワクチンは病気を予防しません。感染症という概念からして間違っているため、ワクチン接種が病気の原因になります。

 

医薬品とワクチンは「病原菌論」という誤った解釈の上に成り立っていますが、現代医療は、非感染症についても知識が乏しく誤った解釈をしています。

 

1、心血管疾患

心血管疾患(CVD)とは、心臓・血管など循環器における疾患で、心臓や血管を傷つけ、心臓発作、心不全、不整脈、脳卒中、その他の血液循環障害などの深刻な病気や合併症を引き起こす一連の状態とされています。

心臓発作と脳卒中のリスク因子は、他の非感染症のリスク因子と共通しています。

●飲酒
●喫煙
●不健康な食事
●運動不足

などです。

ファクトシートはこれに加え、

●高血圧
●高血糖
●血中脂質の上昇
●太りすぎや肥満

などもリスクを高める因子としています。

このため、心血管疾患リスクを減らす目的で、糖尿病、高血圧、高血中脂質の薬物治療が必要になる場合があります。

その際、特に一般的な薬は、

●アスピリン
●ベータ遮断薬
●アンジオテンシン変換阻害薬
●スタチン

です。

心血管疾患において問題視される高血圧については、第1章「病気の処方薬」でも説明しました。
これには、血圧の正常値が年々下げられている事実が含まれます。
製薬業界の利益は増えますが、医薬品は病気を予防も緩和もできません。

 

2017年2月の記事「心臓の欠陥遺伝子に対する突然死の警告」では、

遺伝的要因が心血管疾患を引き起こす可能性がある。

という見解を説明しています。

この見解は現代医療の誤解であり、遺伝子は体の機能を制御したり、病状を引き起こしたりしません。
遺伝子自体は、それをオン・オフにする他の要因によって制御されます。

ここで言う「他の要因」とは、環境、食事、ストレスなどです。
遺伝子自体が、これらの要因に制御されているため、遺伝的要因が心血管疾患を引き起こすという考え方は不適切です。

 

心血管疾患のリスクの要因に、EMF曝露の問題があります。
EMFとは、電磁界(電磁波)のことです。

生体は電子機器のように電気システムを持ち、特に脳と心臓は電気的活動により動いています。

EMF曝露によるフリーラジカルという不対電子の過剰な生成は、細胞や組織に損傷を与えます。
また、血中のフリーラジカルはコレステロールを酸化し、LDLおよびHDLと呼ばれるリポタンパク質を運びます。

 

酸化ストレスは血管壁に損傷を与え、アテローム性動脈硬化症、心臓発作、脳卒中、末梢血管疾患など、これが心血管疾患のリスクの要因になります。

 

もう一つのリスクの要因は、精製糖です。
精製糖の摂取量が多い場合、糖分子とタンパク質の間の化学反応である「糖化」が起こり、糖化されるとタンパク質がより酸化されやすくなります。

さらに精製糖の摂取も、フリーラジカルの生成につながります。

 

酸化ストレスの問題の対処は、医薬品ではできません。余計悪化させます。
酸化ストレスには、抗酸化作用のある食品の摂取が重要です。

 

 

2、化学物質過敏症

化学物質過敏症は、年々世界中で増えている疾患です。

インクの匂いに耐えられず新聞を読むことができない…
プラスチックに反応するため、電話を使用することができない…
合成繊維の服を着ることができない…

化学物質過敏症患者は、このようなことに苦しんでいます。

 

20世紀半ば頃から認識され始めた疾患ですが、2007年の医学辞典にはまだ化学物質過敏症についての記述がありません。

化学物質過敏症のWHOファクトシートも存在しないことから、現代医療が多くの病状の原因因子として有毒化学物質の重要性を認めることに消極的なことが伺えます。

 

電磁波過敏症について言及している「電磁界と公衆衛生」という2005年の記事では、化学物質過敏症についても少し触れています。

化学物質過敏症と電磁波過敏症は、明らかな毒物学的、または生理学的根拠、または独立した検証を欠く一連の非特異的症状を特徴としています。

化学物質過敏症と電磁波過敏症は「原因不明の不定愁訴である」という意味です。

「明らかな毒物学的根拠はない」ということは、有毒物質が無関係であることを意味するものではありません。

化学物質の大部分は想定できるすべての悪影響についてテストされておらず、人々が日常的にさらされている化学物質のさまざまな組み合わせからの影響を観察するテストは実施されていません。

 

臨床生態学のセロン・ランドロフ博士は、化学物質過敏症を「石油問題」と呼びます。
石油由来の合成化合物の使用の増加と、化学物質過敏症の増加の密接な相関関係を示しています。

 

それを認識していない現代医療は、化学物質過敏症を原因不明とし、公式に認可されていないこの疾患患者を精神科に送るという対処がされる可能性があります。
そして精神科からは、精神薬が処方されます。
この薬の危険性は、第1章「病気の処方薬」で詳しく説明していますが、これが化学物質過敏症を改善させることはなく、むしろ悪化させる危険性があります。

 

化学物質過敏症の改善には、有毒化学物質を避けることが重要です。

特に、「物質を有毒にするのは用量だけである」という間違った考えが、化学物質過敏症を増やしています。

「少量の毒なら安全」ということはありません。

高用量の毒は、すぐに健康に害が出ます。
低用量の毒は、長期でゆっくり害が出ます。
毒の蓄積は、重大な健康被害を引き起こす可能性があります。

 

3、電磁波過敏症

電磁波過敏症は、電磁波の影響により、頭痛、倦怠感、ストレス、睡眠障害、皮膚症状など様々な不調が現れる症状です。

現代医療は電磁波過敏症について認識していますが、それがEMF(電磁波)曝露の影響であることには異議を唱えています。
そのため、電磁波過敏症よりも「特発性環境不耐性」という呼び方がふさわしいとされています。

WHOは、

現在、特発性環境不耐性の症状をEMF曝露に関連付ける科学的根拠はありません。

と主張しています。

 

1985年のロバート・ベッカー博士の著書「電磁気学と生命の基盤」によると、

低レベルのマイクロ波で照射されたニンニクの芽に、主要な染色体異常が見つかった。
哺乳類の細胞にも同じ変化を発見した。

とあります。

IARC(国際がん研究機関)は、2002年に低周波放射線を、2011年に高周波放射線をグループ2B発がん性物質(発がん性があるかもしれない物質)として分類。

非電離放射線への曝露によって引き起こされる健康への悪影響は、がんだけではありません。

 

ニール・チェリー博士が2000年にオーストラリア上院に提出した「電磁放射の健康への影響の証拠」という論文によると、

自然、および人工の電磁放射線は、脳、心臓、細胞など、生体の通信システムと共鳴的に相互作用し、ホルモンのバランスを変化させ、臓器や細胞に損傷を与る。
脳と心臓は、生命に不可欠な主要な生物学的機能を仲介、および調節するため、特に敏感である。

と述べています。

 

電磁汚染のレベルは、過去数十年で驚異的に上昇しており、5Gの出現でこれは悪化し続けると予想されます。

IoT(モノのインターネット)に必要なデータのトラフィック量の対応に、5Gは必要とされています。

5Gの革新の1つは、EMFプロジェクトによって検討されている周波数範囲の主要セクターである30〜300GHzの周波数範囲で動作するミリ波の使用です。
これまで、衛星とレーダーシステムのオペレーターだけが、ミリ波を使用していました。

5G向けに提案されたテクノロジーは、事実上安全性のテストがされていません。

 

ニール・チェリー博士は、EMF曝露によるメラトニンレベルの低下を指摘しています。
メラトニンは重要なホルモンのひとつであり、睡眠に関わっています。

 

2011年5月、多くの医師や専門家が、化学物質過敏症と電磁波過敏症を環境疾患として公式に認めることを要求する請願書をWHOに提出しています。
この請願はWHOに影響を与えることができず、2015年に再度提出された請願書も同じでした。

現代医療は、現在もスタンスを変えていません。

 

電磁波に関連する産業と軍は、電磁場と放射線の無制限の使用を要求しています。
そのため、電磁場と放射線の危険性については透明性がない傾向にあり、それはどんどん悪化しています。

化学物質過敏症や電磁波過敏症を精神疾患として対処する現代医療のやり方は、ひどすぎます。

 

4、湾岸戦争症候群

湾岸戦争症候群(GWS・Gulf War Syndrome)の定義は、「1991年の湾岸戦争中に使用された殺虫剤などの化学物質、ワクチンや錠剤などに起因する主に神経系障害の症状(慢性疲労、めまい、記憶喪失、消化器の不調、筋肉の消耗を含む)で、軍人に現れる疾患」となっています。

米国退役軍人省のウェブサイトには、湾岸戦争の退役軍人の医学的に説明できない病気として、

●疲労
●頭痛
●関節痛
●消化不良
●不眠症
●めまい
●呼吸器を含む医学的に説明できない慢性症状のクラスター
●記憶障害

の存在を示唆しています。

「医学的に説明できない」という部分が、現代医療による湾岸戦争症候群の捉え方が、化学物質過敏症、電磁波過敏症と極めて酷似している印象を与えています。

 

「湾岸戦争の暴露」というウェブサイトには、

●ワクチン接種
●ピリドスチグミン臭化物
●農薬
●化学兵器
●生物兵器
●劣化ウラン

など、軍人が遭遇した可能性のある潜在的に危険な物質のリストがあります。

軍人全員がこれらすべての物質に曝露されていたとは考えにくいのですが、全員に共通しているのはワクチンを接種したことです。

投与されたワクチンには、

●黄熱病
●腸チフス
●コレラ
●B型肝炎
●髄膜炎
●百日咳
●ポリオ
●破傷風

が含まれていると記載されています。

一部の軍隊は、

●炭疽菌
●ボツリヌス菌

のワクチンも接種しました。

第3章「病原菌理論の虚偽」では、すべてのワクチン接種が不要であり、ワクチンは人々の血流に大量の有毒物質を注入してしまうものであるということを説明しました。

 

軍人たちが曝露されていた農薬は、以下の4種類と考えられています。

●カルバミン酸メチル有機塩素系農薬…殺虫剤・制服の処理に使用
●DEET(ジエチルトルアミド)…虫除け殺虫剤・皮膚に塗布
●有機リン(OP)系農薬
●ピレスロイド系農薬

農薬は、害虫や菌、雑草を殺す目的で作られているため、危険です。
そして他の化学物質との組み合わせでの安全テストは行われていないため、相互作用で毒性を高める危険性があります。

湾岸戦争に従事していた軍人は、まさに複数の化学物質に曝露されていました。
「1990年〜1991年の湾岸戦争に従事した軍人697,000人のうち、少なくとも4分の1が湾岸戦争症候群の深刻な症状に悩まされている」という調査結果があります。

にもかかわらず、医療機関は湾岸戦争症候群と上記の有毒化学物質の関連性を「根拠がない」として認めようとしません。

 

5、自己免疫疾患

自己免疫疾患は、「異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し、攻撃を加えてしまうことで症状を起こす免疫機能の破綻による疾患の総称」とされています。

80種類を超える疾患が自己免疫疾患に分類されます。

この定義によると、人体は外部から病気に襲われるだけでなく、自己を攻撃してしまう性質もあるように思われますが、これは真実ではありません。

自己免疫疾患に対する現代医療の理論は、免疫系についての誤った考えに基づいており、そのベースは第3章で説明した、病原菌理論です。

 

NIAMS(国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所)のウェブサイトでは、

自己免疫疾患の原因は誰にもわかりません。

と、現代医療が自己免疫疾患についての認識の低さを認めています。
にもかかわらず、

多くの自己免疫疾患の原因は不明ですが、感染症や環境要因の組み合により、人の遺伝子は疾患の発症の要因になる可能性があります。

と、自己免疫疾患の要因が「感染症」と「遺伝子」である可能性について言及しています。

 

1996年のピーター・デュエスバーグ博士の著書「エイズウイルスの捜査」では、自己免疫疾患説の欠陥を説明しています。

自己免疫疾患は、エイズを含め、他のどの病気にも存在しない。

 

現代医療による「免疫システム」の主な機能の認識は、「侵入する病原体を検出し、戦い、殺す」ことです。

しかし、本当の意味の免疫は第3章でも触れたように、侵入してきた微生物を攻撃することはありません。
一部の微生物は特定の条件下で体内に侵入してきますが、体が健康な場合、これは起こりません。

人体は、常に健康状態を達成し維持しようと努めており、傷ついた場合は、損傷を修復して自分自身を癒すためにあらゆる努力をします。
自分自身を破壊しようとしたりすることはありません。
それを間違えて行うこともありません。

 

現代医療による自己免疫疾患の定義では、自己免疫疾患が炎症によって引き起こされることに言及しています。

現代医療は、炎症が損傷箇所の治癒のために起こる防御反応であることも認めているため、炎症は「防御」と「破壊」の2つの目的があると解釈できます。

「防御」と「破壊」は明らかに相反する反応であるため、この解釈は異常です。

 

「ナチュラルハイジーン」の著者ハーバート・シェルトンは、炎症は怪我や病気で損傷した箇所を修復する防御反応であると述べています。
修復が完了すると炎症プロセスは停止します。

炎症の根本的な原因は、「毒」の存在です。

 

自己免疫疾患の動物実験研究では、実験に使用する動物を人間の自己免疫疾患患者の状態に近づけるため、毒性物質を使用します。
水銀はその1つです。

TMPD(テトラメチルペンタデカン)と呼ばれる化学物質もまた、「自己免疫疾患誘発試薬」として使用されます。
これは「炭化水素油アジュバント」とも呼ばれ、自己免疫疾患の症状を誘発させる可能性が報告されています。

 

2002年12月の「環境化学物質と自己免疫疾患:原因と結果」という記事は、医薬品や化学物質への曝露が自己免疫疾患と呼ばれる症状を引き起こすという証拠を提供しています。
特定の医薬品、化学物質と、特定の症状の関連性の調査が記載されています。

自己免疫疾患は、薬が取り除かれたときに解決する一時的な状態です。
にもかかわらず、自己免疫疾患は免疫抑制薬と抗炎症薬という2種類の薬で治療されます。

 

例えば、狼瘡、および関節リウマチの治療のために処方された免疫抑制薬は、アザチオプリンです。
アザチオプリンの副作用に、低血圧と肝障害、嘔吐や下痢も含まれます。

これらの症状はすべて、体が薬物の毒性を排出しようとしている結果です。

別の免疫抑制薬、メトトレキサートは、特定のがんの治療にも使用されます。
メトトレキサートの副作用は、嘔吐に加え、血液と肝臓に悪影響を与える可能性があります。

これらの副作用も、メトトレキサートに毒性があることを明確に表しています。

重篤な有害事象に対して処方される非常に一般的な薬である、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)やコルチコステロイドなどの抗炎症薬ですが、これらも深刻な健康への悪影響を伴います。

 

 

6、糖尿病

糖尿病の定義は、「過度の喉の渇きと大量の尿の生成を引き起こす代謝障害」となっています。

糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。

1型糖尿病は、体がインスリンを産生する能力を失った状態を言います。
小児期、青年期に発症することが多くなっています。

2型糖尿病は、インスリンが効かない、代謝性疾患と見なされる状態です。
生活習慣病とも呼ばれ、中年期に発症することが多くなっています。

1型糖尿病は、2型糖尿病よりも重症と見なされます。

WHOファクトシートによると、

1型糖尿病の原因は不明であり、現在の知識では予防できない。

とあります。

2型糖尿病は、肥満と運動不足が原因の自己免疫疾患であると見なされていますが、現代医療は原因のメカニズムをはっきりと認識していません。

 

WHOファクトシートによると、糖尿病の治療は、

●食事療法
●運動
●投薬
●定期的なスクリーニング

とされており、これにより症状が改善すると説明されています。

 

体のインスリン欠乏の状態は、医薬品である「インスリン」を体内に注射することによって矯正できると主張されています。
1980年代まで使用されていたのは、動物由来のインスリンです。
現在は、化学的に合成された「ヒトインスリン」を使用しています。

ヒトインスリンは、インスリンの働きを模倣しますが、天然のインスリンと同じ働きはできません。

 

2型糖尿病の治療では、主に「メトホルミン」という薬を使用しますが、2015年8月の「薬物の包括的レビュー・メトホルミンとの薬物相互作用」という記事では、薬物相互作用のレビュー記事であるにもかかわらず、

メトホルミンへの反応には、個人間でかなりのばらつきがある。

という、2型糖尿病治療の欠陥を認めています。

 

WHOは糖尿病の原因を「肥満」と認識していますが、これは誤解があります。

糖尿病は肥満の結果として発症する病気ではなく、本当の原因は食事であり、特に有毒な食品添加物や精製糖過多な食事が引き起こします。

WHOでも、糖尿病予防として、

●健康的な食事
●定期的な運動
●正常な体重の維持
●禁煙

を挙げているので、食事が原因になることは認識しています。

しかし、WHOファクトシートでは、精製糖が血糖値を急上昇させるという害についての言及が十分ではありません。

これについて考えられる理由は、カナダとアメリカの糖尿病学会が、食品会社、製薬会社から企業資金を受け取っていることが挙げられます。

さらに、人工甘味料であるアスパルテームは、砂糖の代わりに使用しても糖尿病のリスクを下げません。

 

糖尿病は、体の代謝プロセスの混乱であるため、精製糖からの毒素が糖尿病を悪化させることは明らかです。

食事から毒素を排除することが、改善につながります。

 

7、多発性硬化症

多発性硬化症(MS)の定義は、「若年および中年の成人に影響を与える神経系の慢性疾患」です。
脳と脊髄の神経を取り巻くミエリン鞘(髄鞘)が損傷し、関与する神経の機能に影響を及ぼします。

多発性硬化症協会のウェブサイト「徴候と症状」によると、

多発性硬化症は複雑で、多くの症状がある。
多発性硬化症の診断は、困難な場合がある。
初期の多発性硬化症は、症状が非特異的である。

とあります。

この診断上の課題は、多くの自己免疫疾患と共通しています。

免疫系がミエリン鞘を攻撃するきっかけになる要因はよくわかっていないようですが、遺伝的要因と環境要因の組み合わせであると考えられています。

遺伝的要因が自己免疫疾患に関連しているという考えは、根拠がないことが示されています。
環境要因は、特定の多発性硬化症の発症に大きく関わっています。

多発性硬化症の潜在的な要因として、微生物(特にエプスタインバーウイルス・EBウイルス感染)が挙げられていますが、これも証明されてはいません。

 

多発性硬化症の最も重要な特徴は、通常、神経線維を保護するミエリン鞘の損傷を伴うことです。

神経細胞のもつ突起である軸索の損傷が、多発性硬化症に関連していることは20年以上前から知られています。

第6章「地球の汚染・科学の失敗」でも触れた人工甘味料、アスパルテームの構成分子であるメタノールは、軸索毒です。
メタノールは常にホルムアルデヒドに代謝されます。
ホルムアルデヒドは毒性が高く、発がん性物質として知られています。

多発性硬化症患者のミエリン鞘損傷箇所は、メタノール中毒の際に損傷を受ける箇所と一致しています。

 

アスパルテームの製造業者は、アスパルテームと多発性硬化症の関連性を激しく否定しています。

それは多発性硬化症協会のウェブサイトにも記載されています。

アスパルテームが、多発性硬化症を引き起こすという主張を裏付ける科学的証拠はない。

 

ただしこの情報のソースは、「ニュトラスウィート」という商品名のアスパルテームのウェブサイトなので、公平な情報であるとは言えません。

 

しかしながら、メタノールへの曝露経路はアスパルテームだけでなく、プラスチック、接着剤、樹脂、医薬品など、さまざまな材料の製造に使用されるホルムアルデヒドを生成するプロセスに関与しているという事実も知っておく必要があります。

 

さらに、コレステロールはミエリン鞘の必須成分であり、メタノールに溶けます。
このことからも、メタノールへの曝露が脳内のコレステロール、ミエリン鞘のコレステロールにも悪影響を与えることがわかります。

 

医療機関は、

多発性硬化症の治療法はない。

と主張していますが、治療には投薬を行います。

その1つが、テリフルノミドという免疫調整剤です。
テリフルノミドには、炎症を抑える効果があると主張されています。
しかしそのメカニズムは分かっていません。

多発性硬化症の治療薬として、シンバスタチンという薬もあります。
これは高コレステロールを治療するための薬で、抗炎症作用、神経保護作用もあると言われています。
シンバスタチンは、筋肉痛、圧痛、脱力感、けいれんなどの副作用に関連しています。
より深刻な副作用には、重度の筋肉痛、発疹、血管や関節の炎症、痛みなどがあります。

これら副作用の症状が多発性硬化症の症状と一致するということは、心配な状況です。

 

多発性硬化症は、生体内の調節機能であるメチル化サイクル(有機化合物の中の水素HがメチルCH3に置き換わること)を混乱させる、有毒な環境要因への曝露の結果であることは明らかです。

多発性硬化症を改善させるには、毒性物質への曝露の低減と排除が必要になります。

 

8、ギランバレー症候群

ギランバレー症候群(GBS)の定義は、「手足のしびれと脱力がある末梢神経の病気」です。

2016年10月のWHOファクトシートには、

人の免疫系が末梢神経を攻撃するまれな状態である。

と記載されています。

この説明によると、ギランバレー症候群は自己免疫疾患ということになります。

ギランバレー症候群の別名は、「感染後の多発性神経障害」です。
これは発症の要因が、細菌やウイルス感染である可能性を示唆しています。

WHOファクトシートでは、ジカウイルスに焦点を当てていますが、ギランバレー症候群の原因はウイルス感染ではありません。

NINDS(国立神経疾患・脳卒中研究所)のファクトシートには、

ギランバレー症候群の正確な原因は不明であり、なぜ発症する人としない人がいるのかはわかっていないが、伝染性、または遺伝性ではない。
ギランバレー症候群はほとんどの場合、免疫系が末梢神経の軸索を取り巻くミエリン鞘に損傷を与える。軸索自体に損傷を与える可能性もある。

ギランバレー症候群と多発性硬化症との共通点が多いことがわかります。

 

WHOファクトシートには、

ギランバレー症候群はワクチン投与によっても引き起こされる可能性がある。

と記載されています。

アルミニウム、ホルムアルデヒド、水銀などの神経毒性物質がワクチンの成分であるという事実は、特定のワクチン接種が神経損傷につながることの説明になります。

ギランバレー症候群の治療法はありません。
ですが医療機関は、静脈内免疫グロブリンと血漿交換という治療を提供しています。

これは免疫が自身の体を攻撃してしまうという理論に基づいた治療法ですが、人体は自己治癒する機能を備えています。
それを無視したこの治療方法は、事態を悪化させる可能性があります。

 

9、アレルギー

アレルギーの定義は、「体がアレルゲンと呼ばれる特定の抗原に対して過敏になる障害であり、その後吸入、摂取、注射、またはその他の方法で接触するたびに特徴的な症状を引き起こす。」となっています。

アレルゲンは、「過敏症の人にアレルギーを引き起こすあらゆる抗原」と定義されています。
抗原は、「抗体分子によって特異的に結合される可能性のある任意の物質」と定義されています。
抗体は、「特定の抗原の存在に応答してリンパ組織で合成される特殊な種類の血液タンパク質」と定義されています。

アレルギーのメカニズムは、「体の免疫系が物質を有害であると誤って反応すると発生する」とされていますが、なぜこれが起きるのかは説明されていません。

今まで大丈夫だった物質に対し突然アレルギー反応を発症するケースがあることも、説明されていません。

さらに不明な点は、特定の物質のみがアレルゲンになりうることです。

 

現代医療は、他の非感染症と同様、アレルギーの要因は遺伝的要因に関連していると主張しています。

アレルギー患者の家族もアレルギーがあるケースが多い。

という主張ですが、これには根拠がありません。

アレルギーの発症が遺伝的であるのなら、発症は出生時、または出生直後であるはずです。
多くの人が、ある程度の年齢になってからアレルギーを発症しているということは、この主張に反論します。

 

アレルギーの症例は年々増えており、これからも増え続けると予想されています。
現代医療は、この原因について「わからない」と述べていますが、考えられる原因として、

●綺麗すぎる環境
●細菌にさらされない環境

により、免疫機能が発達する機会を逃しているとする、「衛生仮説」が挙げられています。

この衛生仮説は、大きな誤解を招く恐れがあります。

現代医療が、感染症の原因になる病原菌の脅威を煽っていることは、第1章〜第5章で説明しました。

年々増えているアレルギーの原因が、「細菌にさらされない環境」であるという主張に矛盾があることがわかります。

第6章「地球の汚染・科学の失敗」では、環境が有毒物質で汚染され続けていることを説明しました。
これは「綺麗すぎる環境」とは、相反します。

 

NHS(イギリス国民保険サービス)が提供する「一般的なアレルゲン」のリストには、医薬品や家庭用化学物質などの物質が含まれています。

アレルゲンという用語は、医薬品や家庭用化学物質などの問題を説明されているために存在します。
これらは正確に言うと「毒素」です。

 

最も一般的なアレルギーに「花粉症」が挙げられます。
花粉症は、アレルギー性鼻炎と共通の症状を発症します。

アレルギー性鼻炎の主な治療法は、抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬は、刺激や炎症を引き起こすと言われている化学物質であるヒスタミンの生成と放出をブロックすると言われています。

第一世代の抗ヒスタミン薬の主な副作用の1つは眠気で、思考障害やかすみ目とも関連しています。
第2世代・第3世代の抗ヒスタミン薬は、眠気を引き起こしにくいのですが、頭痛や吐き気といった副作用があります。

別の治療法は、抗炎症薬であるコルチコステロイドです。

 

ヘンリー・ビーラー博士は、著書「食事は最高の薬」の中で、このように述べています。

鼻と副鼻腔の粘膜が萎縮した後、花粉症・アレルギー性鼻炎が発症する。
花粉症・アレルギー性鼻炎の発症の前には、粘膜の損傷が先行する。
粘膜の損傷がない場合、どんな刺激物を吸入しても、花粉症・アレルギー性鼻炎は発症しない。

 

ACAAI(米国アレルギー・喘息免疫学)のウェブサイトによると、花粉症・アレルギー性鼻炎を引き起こす刺激物には、以下のものが含まれています。

●洗濯洗剤
●プールの塩素
●香水
●ヘアスプレーなど香料

これらの物質は有毒であり、体がこれらに反応するのは当然のことです。

体は有毒な物質に反応しているのであり、無害な物質に間違えて反応しているわけではありません。

粘液は粘膜の保護潤滑バリアであり、特定の状況では体が粘液の産生を増加させます。

これは家庭用品の特定の化学成分、特に「フレグランス」と呼ばれる香料を含む、有毒な化学物質(特に揮発性の化学物質)の吸入に起因します。

これらの化学物質は、鼻の炎症を引き起こす可能性があり、根本の原因が長期間取り除かれない場合、組織にさらなる損傷を引き起こします。
これがカタル性炎症です。

 

アレルギーと呼ばれる症状の発症を引き起こすのは、有毒物質だけです。

中毒状態がないことは、一部の人々はアレルギーを発症しない理由の説明になります。

 

この問題の解決策は、毒素への曝露を減らすことです。

 

子どもたちの間で増え続けている食物アレルギー。
特定の食物タンパク質に対する免疫反応により引き起こされるとされています。

この反応は、

●アレルギー
●不耐性

の2つに分類できるとされています。

アレルギーの方が重度で、不耐性は軽度の反応ということです。

重要な栄養素である食品タンパク質が、アレルギーや不耐性を引き起こす理由は、説明されていません。

 

花粉症・アレルギー性鼻炎は、毒性物質が原因でした。
同じことが食物アレルギーにも当てはまります。

食物アレルギーに関連する可能性のある毒素は、第6章で説明しています。

加工食品や清涼飲料水の食品添加物、合成化学物質の使用の増加は、特に子どもの食物アレルギー発症率の増加について十分な説明を提供します。

ただし、食物アレルギーの要因は複数あるため、他の要因も考慮する必要があります。

 

食物アレルギーの最も一般的なアレルゲンは、

●卵
●牛乳
●ピーナッツ
●木の実
●魚
●甲殻類
●小麦
●大豆

の8種類の食品です。

この中から、ピーナッツ(落花生)アレルギーに焦点を当てて見てみましょう。

 

10、ピーナッツアレルギー

ピーナッツアレルギーの定義は特にありませんが、メイヨークリニックのウェブサイトの説明では、

免疫系がピーナッツタンパク質を有害なものとして誤って識別した場合に発生。

とあります。

他のアレルギーと同様、現代医療は、ピーナッツに反応する人と反応しない人が存在する理由を理解していません。
しかし、この特定のアレルギーの発生率が過去数十年で劇的に上昇していることは懸念事項です。

 

通常、食物アレルギーと診断されると、症状を引き起こす食品を避けるように指示されます。
ピーナッツアレルギーの新しい研究(ロンドンで実施されたLEAP研究)では、乳児期にピーナッツを含む食品を食事に取り入れることで、ピーナッツアレルギーの発症を防ぐことができることを示しています。

「ピーナッツに繰り返しさらされると、ピーナッツに対する耐性が生じる」というこの主張は、食物タンパク質に対する有害反応を指す「食物アレルギー」の基本的な定義から考えると矛盾しています。

 

ピーナッツアレルギーの要因の一つは、明らかに毒素です。

ピーナッツは本当の「ナッツ」ではありません。
硬い殻を持つ木の実とは異なり、地下で成長し、柔らかい殻を持つマメ科植物です。

そのため、カビ毒、アフラトキシンを放出すると言われているアスペルギルスカビが生えやすいと言われており、このカビ毒がピーナッツアレルギーの原因になっていると言われています。

このカビは、ピーナッツが湿った状態で栽培、保管された場合にのみ発生します。

第6章で説明したように、有毒なのはカビではありません。
カビが生えるということは、そのピーナッツはすでに人が消費できる時期を過ぎ、腐敗が始まっていることを表しています。

この状態のピーナッツを消費した人に不調が出るのは当然のことです。

 

さらに、ピーナッツは綿花と同じ畑で交互に栽培されることが多く、畑の土壌からかなりの量の殺虫剤を吸収します。

食用作物ではない綿花は、除草剤や殺虫剤などの農薬の使用が政府によって規制されていないため、大量のBHC(ベンゼンヘキサクロリド)が使用されています。

BHC(ベンゼンヘキサクロリド)は、リンデンと化学的に類似している有毒な有機塩素化合物の殺虫剤です。

 

汚染されている食品はピーナッツだけではないため、食物を摂取することによって体調不良が引き起こされることは驚くことではありません。

長期的、日常的に毒素を摂取することは、体が毒素を処理して排出する機能を低下させる可能性があります。

 

最も深刻な症状であるアナフィラキシーショックは、致命的となる可能性があります。

アナフィラキシーショックに対処する治療法は、天然ホルモンであるアドレナリン(エピネフリン)に由来する合成物質、エピネフリンのエピペンです。

ピーナッツアレルギーの人は、重度の反応が発生した場合にすぐに使用できるように、常に携帯することをお勧めします。
ただし、エピペンは緊急用であり、根本的な問題を解決することはできません。

 

食物アレルギーのある子どもは食物アレルギーのない子どもと比べて、喘息やその他のアレルギー疾患を起こす可能性が2〜4倍高くなります。
これらの状態が頻繁に同時に起こるという事実は、そこに共通の特徴が存在することを示しています。
その主な特徴は、毒性物質へのさらなる曝露に対して身体を敏感にさせる根本的な全身毒性です。

体が無害な食品を有害であると誤って識別しないことは明らかです。
体が特定の食品を「有害」であると認識する理由は、それらが有毒物質の存在のせいで有害であるためです。

 

11、湿疹

湿疹とは、皮膚の表層に起こる炎症の総称です。

湿疹には、原因が体内にある内因性湿疹と、原因が体外にある外因性湿疹があると定義されますが、NEA(全国湿疹協会)のウェブサイトでは、

湿疹の正確な原因は不明です。

というおなじみの主張をしています。

さらに、

研究者は、湿疹の発症は遺伝子と環境要因の組み合わせで起こると認識しています。

という、こちらもおなじみの主張も含まれます。

最も一般的な湿疹はアトピー性湿疹であり、アトピーという単語はアレルギーを発症する素因を指します。

にもかかわらず、NHS(イギリス国民保険サービス)のウェブサイトには、

アトピー性湿疹の正確な原因は不明です。

という記述があります。

接触性皮膚炎には2つの形態があり、1つは刺激性、もう1つはアレルギー性であると主張されています。

しかしこの主張を突き詰めると、刺激物とアレルゲンの間には、区別がありません。

 

これらの状態は、すべて有害物質との皮膚接触の結果です。

刺激物は皮膚表面を損傷し、その刺激物自体、または他の化学物質の経皮吸収を促進させる可能性があります。

湿疹は、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などその形態にかかわらず、有害物質、特に有毒化学物質との接触の結果であることは明らかです。

 

刺激物となる化学物質・薬剤を使用しない産業はないと言ってもいいのではないか?と言うくらい、有毒物質は産業によって使用されています。

アトピー性皮膚炎は、産業の工業化とともに症例数が増えています。

NEA(全国湿疹協会)のウェブサイトの「アトピー性皮膚炎の原因」というページでは、特に石鹸や家庭用洗剤が刺激物として認識されています。

例えば、石鹸や洗剤に含まれる防腐剤「トリクロサン」は、アレルギー、喘息、湿疹に関連しています。

 

湿疹の治療法は「ない」と主張されていますが、ステロイドベースの保湿クリームを使用する治療法が現在は主流であり、これは炎症を軽減し、乾燥肌を和らげる作用があります。

しかし、これは根本的な問題を解決することはできないため、緩和も一時的なものにすぎません。

最も一般的なステロイドベースの保湿クリームは、ホルモンのコルチゾールの働きをするように合成されたコルチコステロイドです。

コルチコステロイドは、多くの副作用に関連しています。

 

現代医療では、湿疹に対し、保湿クリームの処方に加え、症状を引き起こす物質を避けるように指導します。

この指導には、有毒物質を含むすべての製品との接触を避けることも追加するべきです。

 

12、喘息

喘息の定義は、「気管支が敏感になり狭くなる発作」であり、「短期間に重症度が変化し、咳、喘鳴、および呼吸困難を引き起こす」となっています。

WHOファクトシートの喘息の項目では、

喘息の根本的な原因は完全には理解されていない。

とあり、この章で取り上げている他の疾患と共通しています。

現代医療が考える喘息の原因は、

刺激への曝露

です。

この「刺激」には、アスピリンや他のNSAIDなどの薬物、ベータ遮断薬が含まれています。

喘息は呼吸器系の問題ですが、必ずしも吸入された物質によるものではないことを示しています。

 

2009年5月の「皮膚・派生TSLP(胸腺間質リンホポイエチン)が表皮から喘息への進行を誘発する」という記事では、湿疹と喘息の間に密接な関係があることを指摘しています。

湿疹に苦しむ人々の大部分は、後年に喘息を発症する。
医療機関はこれらの状態の関係の本質を理解していない。

皮膚の問題が呼吸系の問題に発展するということです。

 

これは、皮膚と肺が、腎臓と肝臓を助ける排泄器官として機能するということに注意する必要があります。

化学物質の香料が呼吸器系の問題を引き起こす可能性については、第6章で説明しました。

例えば、衣類の柔軟剤は、クロロホルム、酢酸ベンジル、ペンタンなどの毒素や、ホルムアルデヒドを放出する化合物を含む、毒性が高く揮発性の高い化合物が多数含まれています。
さらに柔軟剤には香料も添加されているため、複数の毒性物質の相乗効果でより有害な影響を及ぼす可能性があります。

 

喘息など、呼吸器系の問題のもう一つの大きな要因は、大気汚染です。

この大気汚染の大部分は、産業や一部の都市部の有害な生活条件から発生しています。
車両の排気ガスや産業排出物などの要因によって汚染されますが、室内の空気もさまざまな要因によっても汚染される可能性があります。

塗料、ニス、ワックスにはすべて有機溶剤が含まれており、多くの洗剤、消毒液、化粧品、ホビー製品も同様です。

溶媒には、毒性の高い化学物質、ベンゼン、パークロロエチレン、塩化メチレンなどが含まれており、これらは揮発性です。

 

メタノールは常にホルムアルデヒドに代謝されるため、喘息患者にとって懸念されるもう1つの化学物質です。
ホルムアルデヒドは、グループ1の発がん性物質(ヒトに対して発がん性がある)に分類されます。
低用量でも、鼻や喉の炎症を急速に引き起こす可能性があります。

高用量の曝露では、下気道の重大な炎症を引き起こし、喉の腫れを引き起こす可能性があります。
つまり喘息の症状を引き起こす可能性が高いということです。

喉の腫れもアナフィラキシーの典型的な症状であり、この深刻な反応の主な原因として有毒化学物質への曝露を意味します。

 

現代医療では、喘息は治療不可能の症状であると認識されていますが、治療の仕方により管理可能です。

「ナチュラルハイジーン」著書、ハーバート・シェルトンはこのように指摘しています。

鼻、喉、副鼻腔などに刺激がある場合、これは全身状態を表します。

喘息は呼吸器系だけの問題ではなく、全身の問題であるということです。
これは湿疹やアレルギー疾患にも同じことが言えます。

 

ほとんどの場合、根底にある毒性は特に内分泌系と副腎に影響を及ぼします。
毒性物質を避けることで、問題のある部位の炎症が改善します。

 

「食事は最高の薬」の著者、ヘンリー・ビーラー博士は、自身の経験から、

まず最初に毒性物質を患者から遠ざけると、改善することが多い。

と述べています。

ビーラー博士の解毒治療の成功は、喘息が根本的な毒性によるものであることを示しています。

 

13、関節炎

関節炎の定義は、「関節の炎症をともなう疾病」であり、発赤、腫脹、圧痛、こわばり、可動域制限などを伴うとされています。

 

関節炎には2つの形態があり、それぞれの定義は以下の通りです。

●変形性関節症…関節軟骨の摩耗に起因する関節の変性疾患
●関節リウマチ(RA)…関節の滑膜内層の疾患

 

関節リウマチは、免疫系が誤って体内の健康な細胞を攻撃し体の患部に炎症を引き起こす、自己免疫疾患に分類されます。

体が間違って、自分の健康な細胞や組織を攻撃することはありえませんが、CDC(アメリカ疾病予防センター)は「関節リウマチ=自己免疫疾患」という主張を正しい意見としています。

にもかかわらず、CDCのウェブサイトには、

関節リウマチの特定の原因は不明です。

という、おなじみのコメントが記載されています。

 

「原因は不明」と認識の低さを認めているにもかかわらず、CDCウェブサイトには、関節リウマチの危険因子を特定しています。

●遺伝的要因
●感染

 

NHS(イギリス国民保険サービス)のウェブサイトでも、感染やウイルスが関節リウマチを引き起こす可能性を示唆する理論に言及していますが、「これらの理論はいずれも証明されていません。」とも記載されています。

 

現代医療は関節炎について認識が低いにもかかわらず、これが治らない病であると断定し、治療には医薬品の投与を行います。

主な医薬品は以下の通りです。

●生物学的製剤(バイオ医薬品)…ウイルス、遺伝子、タンパク質などの生物から遺伝子操作された薬
●コルチコステロイド
●DMARD(疾患修飾性抗リウマチ薬)…抗炎症薬
●NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)…抗炎症薬・鎮痛剤
●パラセタモール(アセトアミノフェン)など……鎮痛剤

 

ウイルス、遺伝子、タンパク質は「生物」ではないことに注意してください。
医薬品の製造のため、結果の予測不可能な遺伝子操作技術を用いることは非常に疑わしいです。

 

関節炎の発症が増える高齢者層は、他の体調不良により薬を服用していることも多くなります。
服用している薬の副作用で関節炎を発症していても、それに気付く人は多くありません。

 

ヘンリー・ビーラー博士は、関節炎の原因として、「有毒物質の過負荷」を挙げています。

痛み、発赤、腫れ、熱、機能障害はすべて、局所的な血液の過剰状態によるものです。
炎症は、「中毒症」が対処されない際に起こります。

中毒症を合成化学物質である医薬品で解決しようとしても、うまくいきません。

 

14、内分泌疾患

内分泌疾患は、「数種類のホルモンを製造して血流に直接分泌する内分泌腺の、機能障害」と定義されています。

内分泌系とは、体の成長などに重要な機能を調節する、体のバランスを取るための腺、臓器、ホルモンの総称です。

●ストレスへの反応
●性的発達
●インスリンの産生とグルコースの利用
●代謝
●神経発達
●知能
●行動
●睡眠パターン
●血圧
●生殖能力

これらの機能調節を行っています。

 

ホルモンは、生体内の機能における、情報を伝えるメッセンジャーとして機能しています。

内分泌疾患は、特定のホルモンの産生不足、または過剰産生に起因すると言われている障害と呼ばれる多くの異なる状態があります。

これには、先端巨大症、クッシング症候群、バセドウ病、嚢胞性線維症、アジソン病が含まれます。

 

現代医療は、内分泌疾患においても医薬品の使用が唯一の対処方法であると認識しています。

そのため、ホルモン産生不足には合成ホルモンを投与、ホルモン過剰産生には産生阻害剤を使用しバランスを取ろうとします。

しかし、この方法には多くの問題があります。

 

まず、投与される合成ホルモンは、天然のホルモンと化学構造は同じでも、全く異なる物質であるという問題があります。

コルチゾールは、体にストレスがかかっているときに副腎によって生成されるホルモンで、高レベルのストレスは高レベルのコルチゾールを生成しますが、体がストレスを受けなくなるとコルチゾールレベルは正常に戻ります。

過剰なレベルのコルチゾールによって引き起こされると言われているクッシング症候群は、主に医薬品コルチコステロイドの長期使用に起因すると報告されています。

体にもともと備わる機能により絶妙なバランスに保たれているホルモンを、糖質コルチコイドなどの合成ホルモンで補おうとすることは、内分泌系を妨害し破壊します。

さらに医薬品である合成ホルモンには、通常防腐剤が含まれており、これがさらに悪影響を与えます。

すべての医薬品ベースの治療は「副作用」に関連していることが認められています。
合成ホルモン療法も例外ではありません。
コルチコステロイド薬であるヒドロコルチゾンの副作用には、吐き気、頭痛、めまいなどがあります。

 

現代医療が認識していないホルモンバランスについて、ホルモンの中にはごく微量に存在するホルモンがあるということです。

テオ・コルボーン博士は、「平和」と題されたエッセイの中で、子宮環境を例に、微量ホルモンの量の割合をこのように例えています。

3,169世紀の中でのたった1秒

この微量ホルモンの存在は、子宮だけに限りません。

 

さらにホルモンは単独では機能せず、ホルモンの多くは体内の他のホルモンの産生と放出に依存しています。

単一の医薬品ホルモンで問題解決を図るということは、無謀な考えであり、これがホルモン調節機能を狂わせ問題を悪化させています。

 

もう1つの問題は、ホルモン補充療法(HRT)です。
これは、閉経中に経験する症状を和らげると言われています。

現代医療は、更年期の問題がエストロゲン欠乏によるものとし、エストロゲン補充により問題を解決しようとします。

すべての医薬品と同様に、HRTは副作用に関連しており、副作用には、吐き気、脚のけいれん、腹部膨満、頭痛、消化不良などがあります。

HRTは、ある症状を別の症状と置き換えるだけであることは明らかです。

 

ある特定のHRT薬の有効性を実証することを目的とした研究では、この薬により女性の心臓発作、脳卒中、乳がんの発生率、認知症のリスクが増加していることがわかりました。

 

内分泌系の破壊のもう一つの要因は、46か国の約8,000人の子どもたちのさまざまな先天性欠損症の原因であった医薬品サリドマイドです。

サリドマイドはもともと吐き気の治療で処方されていましたが、その後つわりに苦しむ妊婦を治療するためにも使用されるようになりました。

妊娠中にサリドマイドを服用した母親から生まれた赤ちゃんに現れたさまざまな異常には、四肢の奇形、臓器の欠陥などがあります。

 

DES(ジエチルスチルベストロール)と呼ばれる薬は、エストロゲン様作用があるとされ、もともと妊娠中の特定の症状にのみ使用されていました。

それが、以下のような症状にも使用されるようになります。

●出産後の乳汁産生の抑制
●ほてり
●更年期症状を緩和
●子どものにきび
●前立腺癌
●淋病

サリドマイド同様、DESも奇形や異常をもたらしましたが、サリドマイドとの違いはDESの影響が出生時には発見されず、赤ちゃんが成長して「家族を持ちたい」と考えるようになった年齢の頃に明らかになることです。

生殖器系内で異常が見つかり不妊に陥る、DESを使用した母親の子どもはがんの発生率が高まる、などの問題が発覚しました。

 

このような健康への悪影響にもかかわらず、サリドマイドとDESの両方が特定の癌の治療として使用され続けていることに注意する必要があります。

 

内分泌系に深刻な影響を与えることが実証されているのは、医薬品だけではありません。

「内分泌かく乱化学物質」と呼ばれる化学物質の害は、この本「あなたが病気になる本当の理由」全体を通して主張しています。

多くの化学物質が内分泌系に影響を与えることはわかっていますが、化学物質の大部分は、人体への影響についての信頼できるテストが十分にされていません。

 

内分泌系の破壊に関係する化学物質には、

●殺菌剤
●除草剤
●殺虫剤
●工業用化学薬品
●合成製品
●一部の金属

などがあり、特定の農薬には持続性で生体蓄積性のある有機ハロゲン化合物が含まれます。

 

毒物学と化学の分野はどちらも、「物質を毒にするのは用量であり、したがってどんなに有毒であっても、すべての物質の安全な用量がある」という概念に固執しています。

2012年の論文「ホルモンと内分泌かく乱化学物質:低用量効果と非単調用量反応」では、

内分泌かく乱化学物質の研究は、内分泌かく乱化学物質が低用量でも影響を与える可能性があり、高用量での影響では予測できないため、毒物学の「低用量なら安全」という考えに異議を唱えてきた。

と説明しています。

 

化学物質の影響をテストするための主流の科学的アプローチは、「用量を増やすと効果も増す」という考えに従っています。

この線形の関連性は、「単調な用量反応」関係と呼ばれます。

多くの化学物質は、この「単調な用量反応」に当てはまりません。

特に内分泌系内では、従来の毒物学で安全と見なされるレベルより低用量でも、大きな効果・影響を生み出す可能性があることを意味します。

 

赤ちゃんは、内分泌かく乱化学物質の影響に対し最も脆弱であり、その影響は、自己免疫疾患、自閉症、喘息、糖尿病、甲状腺障害、ADHD、特定のがんが含まれます。

 

内分泌破壊交換非営利公益法人(TEDX)の事務局長キャロル・クウィアトコウスキー博士は、非常に重要なコメントをしています。

遺伝は、比較的最近の内分泌疾患の劇的な増加を説明できません。

 

内分泌関連の健康問題の増加は、20世紀の工業化の拡大と、それに伴う合成化学物質、主に石炭、天然ガス、石油に由来する石油化学製品に基づく化学物質の生産と使用の増加に密接に関連しています。

第6章で説明した石油とガスの抽出、特に水圧破砕操作に関与する化学物質の多くが内分泌かく乱物質です。

 

さらに内分泌系は、有毒化学物質だけでなく他の要因からも悪影響を受けることがあります。

この他の要因には、EMF、電磁放射が含まれます。

電磁放射が、内分泌系の器官である松果体によって産生されるホルモン、メラトニンの産生を妨害する可能性があります。

 

無線、およびマイクロ波周波数は、アメリカの安全ガイドラインである10,000マイクロワットをはるかに下回る電力密度で、甲状腺を刺激し、基礎代謝率を高めます。
代謝率の増加は、フリーラジカルの生成の増加と酸化ストレスに関連し、健康上の問題の多様性の増加に関連することが以前に実証されました。

 

15、先天性欠損症

先天性欠損症の定義はオックスフォードのメディカル辞書には載っていませんが、「先天性」という用語は出生時に存在する状態であり、先天性奇形には、遺伝性であるか環境要因であるかにかかわらず、出生時に存在するすべての障害が含まれます。

先天性異常は、

●先天性欠損症
●先天性障害
●先天性奇形

の総称です。

 

WHO先天性異常ファクトシートでは、

先天性異常の約50%は特定の原因に関連付けることができない。
しかし、いくつかの既知の遺伝的、環境的、その他の原因または危険因子が存在する。
他の原因と危険因子には、風疹や梅毒などの特定の母体の「感染症」が含まれる。

と主張されています。

 

「感染」が先天性欠損症を引き起こす可能性はありません。

 

先天性異常は年々増加しており、WHOはこれを「遺伝的要因が大きい」と説明しています。

 

TEDXの事務局長キャロル・クウィアトコウスキー博士は、

先天性欠損症は遺伝的要因によるものではなく、内分泌関連の問題である。

と指摘します。

生殖、成長、発達はすべて内分泌系によって調節されており、遺伝的要因では説明ができないことが存在します。

 

WHO先天性異常ファクトシートは、遺伝的要因に加え環境的要因も危険因子としています。

妊娠中に曝露される比較的少数の農薬、化学物質、医薬品のリスクについて触れていますが、大多数の化学物質のリスクは適切なテストが行われていないため、これでは不十分です。

 

発育中の赤ちゃんに生じる影響の程度と性質は、母親が妊娠中のどの段階でどのような内分泌系を破壊する化学物質に曝露されたかにより差が生じます。

妊娠中の医薬品の処方は一般的ですが、 過去数十年間にアメリカで承認された薬物の90%以上は、胎児へのリスク、ヒトの催奇形性リスクは不明です。

これは、妊婦に対して未知の薬物を使用するテストは倫理的に問題がある、という理由で行われていないことがほとんどです。

しかし、テストで安全性が確認されていない薬物が妊婦に処方されているため、事実上、処方された妊婦が被験者となってしまっています。

すべての動物は内分泌系が類似しているため、動物実験で観察された催奇形性効果(薬物使用により胎児に奇形が生じること)のある化学物質は、ヒト催奇形性物質でもあるとして認識されるべきです。

 

例えばてんかんは、症状を管理するために妊娠中であっても投薬の継続が必要であると主張されています。
エイズなどの感染症(とされている病)は、胎児にも伝染するリスクがあるとされ、投薬の必要性を強調されますが、HIV / エイズの主な薬物治療の1つであるAZTは、もともと抗がん剤として処方されていたものです。
事実上すべての抗がん剤と治療法は催奇形性であることに注意してください。

プラスチックを柔らかくするために使われるフタル酸エステル類も、催奇形性があることが証明されています。

殺虫剤や農薬、特に有機リン系農薬への曝露が先天性欠損症に関わっているとする証拠も増えています。

遺伝子組み換え作物で一般的に使用される農薬、グリホサートも先天性欠損症に関連しています。

さらに、メタノールは別の催奇形性化学物質です。
メタノールはタバコの葉の処理に使用されるため、タバコの煙に多く含まれます。
また、人工甘味料、アスパルテームの成分でもあります。
アスパルテームは、先天性欠損症と精神遅滞を引き起こす催奇形性物質です。

電離放射線、特にX線も催奇形性があります。
妊娠中の母親の催奇形物質への曝露は先天性欠損症の大きな要因ですが、湾岸戦争の男性退役軍人の例が示しているように、父親の曝露は無視できません。

マンハッタン計画や、核実験に関わった軍人で、多量の放射線に曝露された男性の子どもには、先天性欠損に苦しんでいる子どもたちが存在します。
放射線が、男性の精子の染色体に異常を引き起こすためと考えられます。

 

小頭症は、赤ちゃんの頭や脳が出生前に完全に発達していない先天性の症状です。
2015年、ブラジルでは小頭症の症例の異常なクラスターが観察されました。

現代医療はこれをジカウイルスが原因と特定。
しかし、2015年よりも前は、ジカ熱は一般的に発熱、発疹、関節痛、筋肉痛、頭痛を伴う軽度の症状のみ確認されていました。

蚊がジカウイルスを拡散するという主張は殺虫剤散布プログラムをもたらし、有害物質、環境汚染物質が散布されました。
これは問題を解決するどころか、悪化させました。

ブラジルの特定の地域が強力な農薬散布プログラムにさらされており、当時、これらの地域で小頭症の多くの症例が発見されたことも報告されました。

小頭症はウイルスによって引き起こされるのではなく、催奇形性のある有毒化学物質によって引き起こされる可能性があることは明らかです。

 

16、ダウン症

ダウン症は、「21番染色体の3つのコピー(21番染色体)の染色体異常に起因する状態であり、これは高齢の母親で発生する可能性が最も高い」と定義されています。

CDC(アメリカ疾病予防センター)のウェブサイトでは、ダウン症の染色体異常の原因は、

誰も知らない。

となっていますが、この主張は不誠実です。

多くの研究者はそれがなぜ起こるのか知っています。

 

「アンインフォームドコンセント」の著者ハル・ハギンズは、染色体に異常を及ぼすことのできる催奇形物質について言及しています。

水銀は、異常な染色体数を生成することがわかっています。
染色体数に影響を与える水銀、またはその他の有毒物質への曝露のタイミングは、影響の程度を決定する上で重要な要素になります。
妊娠初期に曝露が発生して胎児に受け継がれると、先天性欠損症を引き起こす可能性のある「異常な染色体数」や、自然流産や流産を引き起こす「生存不能」な生活につながる可能性があります。

 

また、有毒化学物質、ストレス、運動不足などで過剰なフリーラジカルが生成されると、細胞に損傷を与える可能性があります。

精子と卵子の細胞の損傷は、減数分裂中に染色体損傷を引き起こす可能性があり、異数性(染色体の突然変異において、その一部の数が1本ないし複数本変異・増減した状態のこと)と染色体異常に関連するさまざまな先天性欠損症につながる可能性があります。

 

X線などの電離放射線と、レーダーなどの非電離放射線は、半世紀以上前にダウン症と関連していることが示されました。
また、他の形態の電離放射線が染色体損傷および特定の欠陥を引き起こすことも数十年前から知られています。

 

フリーラジカルの生成の原因になる毒素や放射線に長年曝露されること、その蓄積による身体負荷は、年配の女性が若い女性よりもダウン症の赤ちゃんを出産する可能性が高い理由の1つです。

 

17、二分脊椎

二分脊椎は、「本来脊髄が納まるべき脊柱管と呼ばれるトンネルに先天的な形成不全が生じ、神経の一部が脊柱管の外に出ている状態」を指します。

神経管閉鎖障害(NTD)に分類されます。

神経管閉鎖障害とは、神経管が正常に形成されないことによって引き起こされる先天性異常のことを指します。

二分脊椎に関するメイヨークリニックのウェブサイトには、おなじみの

原因はわかっていない。

という見解と、

遺伝的、および環境的危険因子の組み合わせに起因する可能性。

という、他の疾患についての見解と同じようなことが書いてあります。

 

2009年の記事「人間の神経管欠損の遺伝学」では、危険因子を

●葉酸欠乏症
●特定の抗けいれん薬の使用
●糖尿病
●肥満
●神経管欠損症の家族歴

と主張しています。

 

神経管欠損(NTD)のある胎児には、染色体異常のリスクがあります。
NTDは染色体異常によって引き起こされるとは認識されていませんが、同時に発生することが観察されていることに注意する必要があります。
これには因果関係がある可能性があります。

 

葉酸欠乏症は、二分脊椎の危険因子の1つと見なされています。

葉酸の利点については確証する研究結果が存在し重要さが強調されますが、葉酸摂取量を増やしたケースの統計では、NTDの出生数の減少は見られませんでした。

葉酸摂取量を増やすことが無意味とは言えませんが、葉酸と二分脊椎はあまり関係がない可能性も出てきます。

2006年の記事「神経管の欠陥と葉酸:閉鎖から遠く離れたケース」によると、

葉酸の有益な効果の根底にあるメカニズムは、全く明らかではありません。

とあります。

 

葉酸は抗酸化物質で、発育中の赤ちゃんに損傷を与える可能性のあるフリーラジカルを中和できることを意味します。

しかし、自然に食品に含まれる葉酸塩の化合物と、合成された葉酸は別物です。
葉酸塩を含む食品はたくさん存在するため、葉酸サプリメントは不要です。

葉酸がNTDリスクに関係がない可能性がある以上、葉酸は妊娠中に特別必要という栄養素ではなくなります。
一つの栄養素だけを多く摂取することよりも、栄養素全体に注意を払う必要があります。

 

糖尿病と肥満は、精製糖や食品添加物など、有毒物質に関連している可能性があることは説明しました。

ほとんどの抗てんかん薬(AED)は、女性が奇形や熱帯病の赤ちゃんを産むリスクに関連しています。
抗てんかん薬であるバルプロ酸とカルバマゼピンは、特に神経管閉鎖障害(NTD)、その中でも特に二分脊椎の発症に関連しています。

バルプロ酸は、双極性障害の治療にも使用され、妊娠中であっても薬物治療を継続することが推奨されています。

ほとんどの薬は、人間の催奇形性効果についてテストされていません。

さらに、NHS(イギリス国民保険サービス)のウェブサイトでは、てんかんと双極性障害の原因が不明であり、それらが発生する理由が完全には理解されていないことが認められています。

 

バルプロ酸など薬物療法のいくつかは、子孫における先天性奇形、他の新生児への悪影響の発生に関連しています。

バルプロ酸の副作用として、

●吐き気
●嘔吐
●肝機能障害

があります。

これらの副作用は、バルプロ酸が有毒物質であることを示しています。
この有毒な薬が、催奇形性もあることを意味します。

 

18、乳幼児突然死症候群

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、「乳幼児(2〜6か月がピーク)の突然の予期せぬ原因不明の死亡」と定義されていましたが、これは最近修正され、「生後1年までの乳幼児突然死」のみが乳幼児突然死症候群と呼ばれるようになりました。

乳幼児突然死症候群も、現代医療により「原因不明」とされていますが、危険因子は示されています。

その一つは環境ストレスであり、例としてタバコの煙などが指摘されています。
タバコの煙は有害ですが、タバコの煙にさらされても死なない赤ちゃんもいるので、原因がこれだけということはありえません。

乳児用パーソナルケア製品を含むほとんどの家庭用品に含まれる多くの有毒で揮発性の化学物質も、要因となる可能性があります。

これだけではありません。

ほとんどの乳児は、生後2〜4か月からワクチン接種を受けています。

乳幼児突然死症候群の発症のピークである月齢2〜6か月と、ワクチン接種がスタートする時期とが重なるのは、偶然なのでしょうか?

ワクチンの毒性は、第2章「効果がなく、危険なワクチン」で説明しました。

6価ワクチンは、以下の疾患に対して免疫をつける目的があります。

●ジフテリア
●破傷風
●無細胞百日咳
●B型肝炎
●不活化ポリオウイルス
●インフルエンザ菌B型

 

「多価ワクチンが赤ちゃんにとって大きなリスクである」という意見は、2014年3月の「6価ワクチン接種後の乳幼児突然死:神経病理学的研究」という記事で否定されています。

6価ワクチン接種と乳幼児突然死は因果関係がない。

という結論です。

それにもかかわらず、この記事には次のようなコメントが追加されています。

しかし、ワクチンの成分は、脆弱な乳児の致命的な結果を引き起こすのに直接的な役割を果たす可能性があると仮定しています。

最も脆弱な赤ちゃんは、早産で産まれてきた赤ちゃんです。

NHS(イギリス国民保険サービス)は、未熟児の赤ちゃんは感染に弱いため、未熟児であってもワクチン接種をスケジュール通りに受ける必要を強調しています。

 

現代医療が主張するもう一つの乳幼児突然死症候群の危険要因は、乳幼児突然死の前に「風邪」やその他の「感染症」にかかったことがあるということです。

罹患した乳児の約半数が、死亡前の48時間以内にウイルス性上気道感染症にかかっている。

という記述があります。

感染症にかかった赤ちゃんには、パラセタモール(アセトアミノフェン)などの薬で治療されている可能性があります。

しかも、ワクチン接種後、風邪のような症状を発症する可能性があることに注意が必要です。

 

乳幼児突然死の原因がワクチン接種のみとは言えませんが、ワクチン接種が他の要因の存在下でトリガーになっている可能性はあります。

ワクチンが赤ちゃんの毒素に対する防御機能を弱め、他の毒素により致命的な影響を受けてしまうということです。

 

メイヨークリニックのウェブサイトには、乳幼児突然死について次のような記載があります。

原因は不明だが、乳幼児突然死症候群は、呼吸と睡眠からの覚醒を制御する乳児の脳の部分の欠陥に関連している可能性がある。

 

2010年2月の「乳幼児突然死症候群における脳幹セロトニン作動性欠損症」というタイトルの記事は、乳幼児突然死症候群がセロトニンシステムの異常に起因することを指摘しています。

この記事では、ホメオスタシスに関与するシステムが生後1年の間まだ発達中であり、内分泌系は恒常性を維持がうまくできない場合があります。

乳幼児突然死症候群で死亡した乳児のケースは、セロトニン異常があったことが判明したという報告があります。

体温、呼吸、血圧、心拍数などの基本的な機能を調節する脳幹の領域は、セロトニンを分泌する内分泌系によって調節されています。

 

妊婦によるSSRI抗うつ薬の服用もまた、危険因子になります。

SSRI抗うつ薬は、内分泌かく乱物質であり、乳幼児突然死につながる可能性があるという重要な証拠があります。

 

もう1つの重要な点は、2003年の「松果体とメラトニン」というタイトルのウェブページに示されているように、セロトニンとメラトニンが相互に関連していることです。

メラトニンは脳の松果体で作られるホルモンで、メラトニンの前駆体はセロトニンです。
低レベルのメラトニンに関する影響に、乳幼児突然死症候群が含まれています。
乳幼児突然死症候群で死亡した乳児は、他の死因で死亡した乳児よりもメラトニンレベルが低かったことがわかっています。

新生児は、出生直後にメラトニンを生成および分泌できないため、通常、母乳育児を通じて母親から提供されます。

メラトニンは強力な抗酸化物質です。
これは、ワクチンの有毒な化学成分の悪影響を減らすことができることを意味します。
したがって、メラトニンのレベルが低いと、赤ちゃんの解毒システムの機能が低下します。

 

赤ちゃん向けの製品であっても、有毒物質を含む製品が多数あることに注意してください。

●衣類の布地に使用される化学物質
●衣類に印刷された画像の染料
●プラスチックに使用される化学物質
●ベビーベッドのマットレス素材や寝具に使用される化学物質
●ベビーシャンプー、ローション、パウダーなどのフタル酸エステル類
●電磁放射線

など。

 

19、自閉症

自閉症は、「2歳半より前に発症する小児期の精神障害」と定義されています。

自閉症に関連する症状は多様で、

●人とのコミュニケーションが難しいこと
●言語の発達が遅いこと
●抽象的な概念の理解が困難なこと
●環境の小さな変化に対する強迫的な抵抗

などがあり、重症さや症状の組み合わせは様々です。

自閉症は、厳密に言うと自閉症スペクトラム障害(ASD)の一つに分類されます。

自閉症スペクトラム障害の診断には、血液検査のようなものはなく、医師が子どもの示す行動を評価することで行われています。

 

この章で議論されている健康問題のほとんどと共通して、現代医療は、その原因を含む自閉症の多くの側面が十分に理解されていない、未知であることを認めています。

WHOファクトシートでは、「遺伝的要因」の関与を主張しています。

しかしながら、遺伝的要因の関与は、遺伝学者によって裏付けられていません。

遺伝的要因では、ここ数年の自閉症の爆発的増加が説明がつかないのです。
遺伝的障害では、このような天文学的な増え方はしません。

以下は、CDC(アメリカ疾病予防センター)によるアメリカの自閉症発症率の統計です。

1983年 10,000人に1人
2000年 150人に1人
2010年 68人に1人
2014年 59人に1人

自閉症が急激に増えていることがわかります。

 

WHOファクトシートでは、過去50年間のASDの世界的な蔓延の増加の原因を次のように主張しています。

●意識の向上
●診断基準の拡大
●診断ツールの改善
●レポートの改善
など。

この説明は、自閉症が急激に増え続ける理由としては不十分です。

 

急増の本当の原因は、環境要因に起因しています。

現代医療はASDを「精神障害」に分類しています。
小児期に「一般的」と呼ばれる精神障害の1つは、ADHD(注意欠陥多動性障害)です。
薬物で治療できる年齢に下限はなく、精神障害の治療には医薬品の使用が含まれることがあります。

精神障害と診断された子どもたちには、抗不安薬などの医薬品が投与されることがあります。

2013年のアメリカの統計で、出生〜1歳まで精神薬を服用している乳児の数は以下の通りです。

抗不安薬 249,669人
抗うつ薬 26,406人
ADHD薬 1,422人
抗精神病薬 654人

2歳〜3歳の幼児になると、さらに数が増えます。

 

これらの薬がADHDなどの「精神障害」のある子どもに処方される理由は、「脳内の化学的不均衡」を修正できると主張されているためです。
しかし、第1章「病気の処方薬」で説明したように、そのような「化学的不均衡」の存在を判断できるテストはなく、精神科の薬がそのような不均衡を修正できるという証拠はありません。

これらの薬は危険であり、さまざまな副作用を引き起こす可能性が非常に高くなっています。

自閉症の子どもにこのような薬を投与することは、改善させるということよりも悪化を引き起こします。

 

自閉症スペクトラム障害児の症状として、かなりの割合が児童が発達の退行を経験します。
習得したスキルや覚えたことを喪失することが特徴です。

この発達退行は、神経変性との関連が考えられます。

神経変性は、発達段階の特定の時期での神経の混乱を表しています。

この原因として、神経毒性物質への曝露が含まれます。
神経毒性物質の一つは、ワクチンです。

現代医療は、自閉症とMMR(はしか、おたふく風邪、風疹)ワクチンの関連は否定していますが、MMRワクチンに限らず、すべてのワクチンは強い毒性がある成分が含まれています。

 

国、地域によって多少の差はありますが、通常、ほとんどのワクチンは生後24か月前に接種が集中しています。
これは発達の退行が起こる時期と大体一致しています。

発達の退行が起こる平均年齢は、約20か月でした。

 

ワクチンに詳しい医療ジャーナリストのニール・ミラーと、医師のゲイリー・ゴールドマンは、

乳児死亡率が最も低い国は、子どもが生後1年以内に最も少ないワクチンを投与された国である。

と報告しています。

 

ほとんどの乳幼児がワクチン接種後すぐに発育退行を経験したり死亡したりしないという事実は、彼らがそれによって害を受けていないことを意味するものではありません。
乳幼児の体内の細胞や組織は、無症状のレベルではありますが、ワクチンの神経毒性成分によって損傷を受けています。
損傷の程度は、いくつかの要因によって異なります。(第10章で説明)

損傷は場合によって、後年に現れる神経学的健康問題の一因となる可能性があります。

 

ワクチンには有毒な成分が複数含まれますが、その中でも特に自閉症に関連しているのが、

●水銀
●アルミニウム
●ホルムアルデヒド

です。

これらはすべて神経毒性として認識されています。

水銀は、人間の脳の発達に関与するプロセス(酵素の生成)を阻害するため、脳機能障害を引き起こす可能性があります。

アジュバントとしてのアルミニウムは、脳に蓄積し、神経変性を引き起こすことが知られています。

ホルムアルデヒドは、水銀やアルミニウムほど注目されていませんが、発がん性神経毒であり、同様に有害です。
ホルムアルデヒドを含むワクチンには、ジフテリアと百日咳が含まれ、どちらも多価ワクチン内で投与され、6か月前の乳児に3回接種されます。

神経毒性物質への曝露のタイミングと期間は、広範囲の構造的・機能的欠陥を引き起こす可能性があります。

神経毒性物質とは、

●フタル酸エステル
●有機リン系農薬
●有機塩素系農薬

も含まれます。

ワクチンだけでなく、乳幼児向けのものを含むパーソナルケア製品の成分の一部には、フタル酸エステルなどの神経毒性化合物を含む毒性物質が含まれています。

 

現代医療は、「自閉症は治療法のない生涯にわたる状態である」と主張していますが、ASDと診断された多くの子どもたちは、特定の治療アプローチを通じて、症状の劇的な改善を達成しました。
完全な回復を達成した人もいます。

しかし、これは現代医療の理念を信じる一般医の治療法では達成できませんでした。

 

20、がん

がんの定義は悪性腫瘍であり、悪性腫瘍は「細胞の異常で目的のない制御されていない分裂から生じ、その後、周囲の組織に侵入して破壊する」と説明されます。

恐ろしい病気ですが、非常にありふれた病気です。

WHOファクトシートでは、

がんは、世界で6人に1人の死因であり、世界で2番目に多い死因。

と記載されています。

一般的に「がんは単一の病気」とされていますが、WHOファクトシートでは、

体のあらゆる部分に影響を与える可能性のある、多数の病気の総称。

とあります。

がんの原因としては、

一般に前がん病変から悪性腫瘍に進行する多段階プロセスでの正常細胞から腫瘍細胞への形質転換から生じる。
これらの変化は、人の遺伝的要因と3つのカテゴリの外部発がん物質との相互作用の結果。

と記載されています。

3つのカテゴリの外部発がん物質とは、以下の物質です。

●物理的発がん物質(電離放射線など)
●化学的発がん物質(有害化学物質など)
●生物学的発がん物質 (ウイルス、細菌、寄生虫など)

 

ファクトシートによると、がんの危険因子は他の非感染症と同様、

●喫煙
●飲酒
●不健康な食事
●運動不足

であるとされています。

この主張は、非常に誤解を招くものです。

喫煙と肺がんの関連性は証明されていますが、なぜ喫煙ががんの原因になるのかというと、ほとんどのタバコ製品にベンゼン、ホルムアルデヒド、メタノール、ヒ素などの発がん性物質が含まれているためです。

飲酒は、肝臓がんにつながるかもしれない肝障害と密接に関連しています。
お酒が肝臓に影響を与えるという事実は、お酒の毒性を示しています。

不健康な食事は確かに健康を害しますが、がんの発症に寄与する食品は、農薬や食品添加物などの有毒化学物質を大量に使用して製造された食品です。

がんの危険因子としての運動不足への言及は、完全に根拠がありません。
他にがんの要因がない状態では、運動不足であってもがんは発症しません。

 

がんについては、ヒポクラテスを含む古代エジプト人とギリシャ人の両方の著作に記載されており、これらの著作はがんが主に現代の病気であり、工業化の結果であるという議論に反論する証拠として引用されています。
しかし、工業化の発がん性生成物をがんに結び付ける証拠がたくさん存在するため、これらの反論の根拠はない状態です。

 

WHOファクトシートでは、

がんの発生率は、年齢とともに劇的に上昇する。

とも記載されています。

WHOはこの理由を、「おそらく年齢によるがんリスクの蓄積」としていますが、正しくは「年齢による体内の毒素の蓄積」です。

がんは老化の病気であるという理論は、子どもや若い成人もこの病気に苦しんでいるという事実により反駁されています。

 

1937年にアメリカでNCI(国立がん研究所)が創設されて以来、がんの原因と治療法の研究のため、様々なプログラムが実施されてきました。

1950年代、化学療法によるがん治療を開発するためのプログラムが設立。
1962年、環境中の潜在的な発がん物質を調査するための別のプログラムが設立。
1964年、ウイルスとがんの関係の調査のためのプログラムが設立。

ウイルスプログラムはいくつかの理由で医療機関に好まれたため、このプログラムに資金が流れましたが、このプログラムではがんを引き起こす可能性のあるウイルスを発見することはできませんでした。
プログラムは中止され、その研究者の何人かは、HIV / エイズを調査するための研究プログラムに移されました。

1971年、ウイルスとがんの関係がまだ調査中である間に、リチャード・ニクソン大統領はかの有名な「がん戦争」を開始しました。

がん戦争の目的はがんの治療法を見つけることですが、「戦争」という言葉のイメージが表すように、がんを攻撃する、殺す、という意味が含まれています。

しかしこのアプローチは報われず、がんの罹患率と死亡率は上がり続けます。
この失敗の本当の理由は、そのアプローチががん、特にその原因と治療についての根本的に欠陥のある理論に基づいていたためです。

 

現代医療は、がんの発生が「遺伝子」と密接に関わっていることを主張しています。

様々な遺伝子と様々な形態のがんが関連付けられていますが、これは欠陥のある理論です。

アメリカの生化学者デビット・ラスニック博士が引用した2002年の記事「がんの異数性理論とその受容への障壁」では、

遺伝子をまったく変異させない発がん物質のリストが増えている。
さらに、がん特異的な遺伝子変異はない。
単一の臓器の腫瘍でさえ、均一な遺伝的変化を示すことはめったにない。
そして決定的な反論としては、正常なヒト、または動物の細胞をがん細胞に変換することができる遺伝子は、まだがんから単離されていない。

 

遺伝的要因とともに存在することで危険因子となる生物学的要因は、現代医療に深く根付く「病原菌理論」に基づいています。

WHOのファクトシートによると、

2012年に診断されたがんの約15%は、
●ヘリコバクターピロリ
●ヒトパピローマウイルス(HPV)
●B型肝炎ウイルス
●C型肝炎ウイルス
●エプスタインバーウイルス
などの発がん性感染症に起因していた。

とあります。

「発がん性感染症」という言葉がありますが、これは矛盾しています。
第3章「病原菌理論の虚偽」で説明したように、細菌は感染を引き起こしません。

さらに、細菌は正常な細胞をがん細胞に変換する能力はありません。

そして一番大切なのは、がんは細胞の増殖を伴いますが、感染は細胞の破壊を伴うとされていることです。増殖と破壊では、全く異なるメカニズムの作用です。

つまり、生物学的要因はがんとは無関係になります。

 

ただし、がんの物理的要因は無視できません。

WHOのファクトシートは、がんの物理的要因に、実証済みのヒト発がん物質である電離放射線が含まれることを認めています。

化学的要因も無視することはできません。
WHOのファクトシートは、アスベストやヒ素などのいくつかの例にしか言及していませんが、化学的要因はがんの原因の大きな部分を占めています。

ほとんどの化学物質は適切な安全テストを受けていない状態ですが、最も一般的にテストされる影響の1つは発がん性です。

しかし、発がん性のテストが行われているにもかかわらず、テストで発がん性が認められた化学物質が現在も出回っています。

例として、以下のような有毒な有機塩素化合物、

●塩化ビニル
●トリクロロエチレン
●PCB
●TCDD

などです。

 

発がん性物質は、ベビーソープ、ベビーシャンプー、赤ちゃん用泡風呂などにも隠れています。

多くの洗剤製品で使用されている界面活性剤、エトキシレートの成分で、1,4-ジオキサンはグループB2の発がん性物質(おそらくヒトの発がん性)です。

「おそらくヒトの発がん性」というのは、動物実験で発がん性が認められたけど、人では実験を行っていないため、「おそらく」という表現になっていることを意味します。
動物実験で発がん性が認められた場合、人にとっても発がん性があると見なされなければなりません。

タルカムパウダー(ベビーパウダー)は、滑石粉(タルク)に硼酸 (ほうさん) 、香料などを加えた粉末で、子宮頸がんなど、女性の生殖器系の他の形態のがんにも影響を及ぼします。

さらに、女性のパーソナルケア製品、

●生理用ナプキン
●タンポン
●デオドラント
●拭き取りシート

なども、成分に通常塩素ベースの化学物質を含む漂白剤、および一般にフタル酸エステルを含む香料化学物質が含まれ、その一部は発がん性があることが知られています。

これらの化学物質は、”ウイルス”よりもよほど子宮頸がんのリスクを上げています。

 

有毒な化学物質は、経皮吸収され血流に入り、体の様々な部位で問題を起こします。
それは女性だけでなく、男性にもリスクになっています。

 

NHS(イギリス国民保険サービス)によると、前立腺がんの原因は不明ですが、不思議なことに、感染に関連しているとは主張されていません。

興味深いことに、18世紀のイギリスの若い煙突掃除人は、陰嚢がんになりやすいことが発見されていました。
これは煙突の煤(すす)への曝露に直接関連していることが示されました。
煤にはさまざまな炭化水素が含まれており、その一部は発がん性があると特定されています。
がんを発症リスクは、煤への暴露だけではなく、彼らがほとんど入浴せず衛生状態が非常に悪かったことを含む要因との組み合わせによって上昇しました。

 

白血病は血球のがんであり、白血病の最も一般的な形態は急性リンパ芽球性白血病です。
現代医療では急性リンパ芽球性白血病の正確な原因は不明とした上で、

危険因子は、遺伝的要因と放射線、および特定の化学物質を含む環境要因。

と主張しています。

医学雑誌ランセットに掲載された2013年の記事「急性リンパ芽球性白血病」には、

電離放射線は、急性リンパ芽球性白血病の確立された要因。

と記述されています。

電離放射線は非常に危険であることが医療機関によって広く受け入れられています。
さらに、すべての形態の電離放射線はグループ1発がん性物質(人に対する発がん性がある)に分類されます。

電離放射線ほど危険ではありませんが、非電離放射線もがんを含む多くの有害な影響にも関連しています。

病気、特にがんは、ほとんどの場合、何年にもわたって継続的に有害な要因にさらされた結果であることを強調することも重要です。

発達中の子どもの脳は毒素に対してより敏感であり、携帯電話が20歳未満の子どもや若者に重大な健康被害をもたらす問題を浮き彫りにします。

子どもは大人に比べ頭が小さく、頭蓋骨が薄いため、脳組織はより高い導電率を持っています。
大人に比べ子どもは放射線をより吸収し、悪影響を受けてしまいます。

 

がんは老化に関連した病気と言われるにもかかわらず、子どもに急性リンパ性白血病が多いのは、こうした影響が考えられます。

急性リンパ性白血病の発症は2〜3歳で多く、生後〜2歳の間に多数のワクチン接種がスケジュールされていることを考慮すると、ワクチンの有毒成分、発がん性物質である水銀とホルムアルデヒドが血液を毒し影響を与えていることが考えられます。

 

WHOは、

がん症例の早期発見・早期治療は、がんの死亡率を下げる。

と主張していますが、この主張は誤解を招くものです。

ほとんどの種類のがんは治療後の生存率が低く、これは早期発見・早期治療が死亡のリスクを減らしたり生存を保証していないことを表しています。

生存率が低い大きな理由は、治療法の性質によるものです。

がん治療の最も一般的な形態は、

●手術
●化学療法
●放射線療法

です。

これは「がんを殺さなければいけない」という誤った理論に基づいています。

さらに、化学療法と放射線療法は、発がん性があることが認められています。
発がん性物質によって引き起こされたがんは、発がん性物質の使用によって治癒することはできません。

 

さらに、がんの再発と転移についてWHOは、このように説明しています。

がんの特徴の1つとして、境界を超えて急速に異常成長すること。その際、体の隣接する部分に侵入して他の臓器に広がる可能性があり、それを転移と呼ぶ。

転移は、元のがんと違う部位や臓器で頻発します。

現代医療の認識では、元のがんが治療で完全に根絶されず、他の場所に移動したと考えます。

 

がん細胞が体の他の部分に広がり、他の臓器に侵入するという考えは、細胞生物学と完全に矛盾するため、誤りです。

 

細胞の定義には、こう書かれています。

複雑な(単細胞以外の)生物は、特定の機能を実行するために特別に適応された何百万もの細胞で構成されています。
細胞分化のプロセスは、胚の発生の早い段階で始まり、特定の種類の細胞(例えば、血液細胞、肝臓細胞)は常に同じ種類の細胞を生じさせます。

ある臓器の細胞が、別の臓器に広がることはありません。

 

トニー・ページ博士は、著書の「生体解剖が明らかにしたこと」で、興味深い説明をしています。

人工発がん物質を使った動物実験では、通常、転移は全く起こらない。

この事実は、転移ががん治療によって新たに発生していることを示唆しています。

 

がんの転移が起きる好発部位として、肝臓が挙げられます。
肝臓は体の主要な解毒器官であり、肝臓の処理能力を超える量の毒素の存在が、肝臓がんにつながります。

肝臓がんの原因になっている毒素として、抗がん剤が考えられます。
残念ながら、抗がん剤によって引き起こされた転移と呼ばれるがんも、抗がん剤や放射線で治療されることが多くなっています。

これはしばしば患者に死をもたらし、「患者はがんとの戦いに敗れた」と報告されています。
正しくは、「患者は(元のがんを引き起こした物質を含む)毒素の蓄積との戦いに負けた」ということになります。

 

がん研究は、とらえどころのない治療法を提案しています。

2015年10月、ネイチャー誌の「Cancer-ファイティングウイルスが承認を勝ち取る」というタイトルの記事では、

10月27日、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、進行性黒色腫を治療するためにタリモジェンラヘルパレプベック(T-Vec)と呼ばれる遺伝子操作されたウイルスを承認した。

と掲載しました。

がんの原因因子として感染症を挙げているにもかかわらず、菌やウイルスでがんを治療しようと言うのです。

がんのウイ​​ルス治療のアイディアは、患者が感染の症状、特に発熱を経験したときに腫瘍が時折退行するという観察から生じました。
この観察は、ウイルス感染を証明したわけでも、ウイルス感染ががんを治療するということが証明されたわけでもありません。

遺伝子操作は、第6章「地球の汚染・科学の失敗」でも説明したように、非常に危険な可能性がある不確実で予測不可能な方法です。

 

「感染症」の症状は、毒素を解毒して老廃物として排除しようとする身体の努力の結果です。
がんは体内の毒性物質蓄積に直接関係しているため、解毒はがんからの回復に非常に重要です。
解毒を行うことにより、体が自然治癒することができます。

がんを回避することは可能であり、そのためにはがんについての正しい知識が必要です。

ドキュメンタリー映画「トキシックビューティー」で、エプスタイン博士はこう説明しています。

現代のがんの流行の主な原因は、石油化学と原子力産業の技術、それらの環境汚染物質に直接関係している。

付け加えると、非電離放射線も現代のがんの流行の要因として忘れてはいけません。

 

がんは体を攻撃するものではなく、身体の損傷の現れです。

 

まとめ

感染症だけでなく、非感染症も現代医療に正しく認識されていないということを説明しました。

現代医療は非感染症の原因について「わからない」という認識の上で、原因としては、

●遺伝的要因
●生理学的要因
●環境的要因
●行動要因

を挙げています。

遺伝的要因は、有毒物質による遺伝子損傷が原因になっています。「生まれつき」や「家系」というわけではなさそうです。

生理学的要因は、細菌感染やウイルス感染のことで、これは根拠がありません。

環境的要因は、産業用化学物質、家庭用化学物質、大気汚染、農薬、重金属、医薬品、ワクチン、電磁波などの有毒物質のことで、これが一番問題になる要因です。

行動要因は、飲酒、喫煙、不健康な食事、運動不足のことで、間違ってはいませんが、もっと有毒物質の悪影響に言及するべきということです。

 

さらに何度も繰り返し強調されている主張に、「少量の毒なら安全ということはない!」ということがあります。
化学物質には他の化学物質が存在する状況で毒性を示すもの、毒性が強まるものが多く存在しますが、化学物質の毒性を調べる実験では他の化学物質との相乗効果はほとんど調べられていないという事実があります。
定められている一日耐容摂取量は、その化学物質単体での実験結果から算出された値であり、私たちは化学物質まみれの世界に生きているため、その化学物質のみを摂取しているわけではない、他の化学物質と一緒に摂取していることがほとんどです。

そのため、製品に記載されている一日耐容摂取量を守っていたとしても、有毒物質による酸化ストレスで病気を発症してしまうという状況になっています。

 

病気を予防・治療するには、とにかくこれらの毒性物質を排除することが重要になります。

個人的には、体にいいものを摂取する、デトックスをするよりも前に、「毒性物質を摂取しない」ということが大切かと思います。

 

次回、第8章「地球の問題」では、国連の「持続可能な開発」アジェンダ、特に持続可能な開発目標(SDGs)の問題と、それが世界の人々の健康にどのように関わってくるのかについて説明しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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