成分表に表記がないのに食品やサプリメントにホルムアルデヒドが入っていたら…
ホルムアルデヒドは少量でも摂取したくない発がん物質で、神経毒です。
合成ビタミンB6は、石油と塩酸をホルムアルデヒドで処理して製造されます。
健康のために摂取するサプリメントや、さらには加工食品にこの毒性物質が含まれる可能性があります。
この記事では、合成ビタミンB6にホルムアルデヒドが含まれている可能性があるため避けるべき、ということについて説明しています。
ビタミンB6の効能
ビタミンB6は水溶性ビタミンで、体は生成できないため食品から摂取する必要がある栄養素です。
- ピリドキシン
- ピリドキサール
- ピリドキサミン
の形態が存在します。
ビタミンB6の効能は以下の通りです。
- アミノ酸の代謝
- 免疫機能の維持
- 皮膚や粘膜の健康の維持
- 神経伝達物質の合成
- ホルモンバランスの調整
- 心疾患の予防
など。
ビタミンB6欠乏の症状
ビタミンB6欠乏の症状は以下の通りです。
- ストレス
- 鬱
- 頭痛
- PMS
- 発作
- 貧血
- 湿疹
- 口内炎
- むくみ
など。
ビタミンB6欠乏の原因
ビタミンB6欠乏の原因として挙げられるのは以下の要因です。
- 食品の加工・精製
- 飲酒
- ストレス
- 炎症
- 避妊ピル
- 腸内環境の乱れ
- 肝機能低下
- 遺伝的要因
- ワクチン後遺症
- 合成ビタミンB6サプリメント
など。
ビタミンB6を補充するために摂取するサプリメントによりB6が欠乏するというのはどういうことか?
この後説明します。
天然ビタミンB6と合成ビタミンB6の違い
ビタミンB6に限らず他のビタミンにも共通していますが、天然と合成では体に対し異なる影響があります。
食品から摂取する天然のビタミンは、他の物質と化合物を作っていたり、補酵素や機能するための補因子の存在があります。
一方、合成ビタミンは化学構造は天然ビタミンと同じでも、補因子の存在がありません。
動物実験の研究では、天然ビタミンB6は合成ビタミンB6に比べ、
- 血流への吸収率が2.54倍
- 肝臓での貯蔵率が1.56倍
であることがわかっています。
天然ビタミンB6は、体が利用できるリン酸と結合したピリドキサールリン酸の形態になっています。
合成ビタミンB6は、体が吸収することも利用することも難しく、しかも体内の天然ビタミンB6の機能を阻害します。
合成ビタミンB6にホルムアルデヒド
合成ビタミンB6は、石油エステル、塩酸、ホルムアルデヒドから生成されます。
例えば、大豆油を生成する際、ヘキサンという有害な石油系溶剤が使用されますが、製造元は精製の過程でヘキサンは取り除かれると主張します。
しかし大部分は取り除かれても、完全に残留物ゼロになるということは難しいと思います。
同様に、合成ビタミンB6にもホルムアルデヒドが残留している可能性が高いです。
ホルムアルデヒドは揮発性の化学物質で、強い神経毒です。
頭痛、粘膜の炎症、のどの痛み、皮膚炎などの原因になり、発がん性リスクがあります。
ビタミンB6は水溶性ですが、合成ビタミンB6の過剰摂取で、
- 感覚神経障害
- 末梢感覚神経障害
- 骨の疼痛
- 筋肉の脆弱
- 精巣萎縮
- 精子数の減少
などを引き起こす可能性があります。
天然のビタミンB6には、上記の副作用のリスクはありません。
加工食品に合成ビタミンB6添加
「自分はビタミンサプリメントは摂取していないので、合成ビタミンB6のリスクは関係がない…」
というわけではなく、合成ビタミンB6は一部の加工食品にも添加されています。
栄養素強化食品というと体に良さそうなイーメージがありますが、多くの加工食品は製造加工の過程で食材の持つ天然の栄養素を失うため、後から合成の栄養素を添加するということを行っています。
例えばK社のシリアル。
原材料に「ビタミンB6」と記載されています。
これは天然ビタミンB6ではなく、合成ビタミンB6です。
念のためK社のお客様相談室にメールで問い合わせ確認しました。
原材料のビタミンB6は動植物由来ではなく、食品添加物として認可されている化合物の「ピリドキシン塩酸塩」を使用しています。
という回答をいただきました。
食品添加物として認可されている化合物の「ピリドキシン塩酸塩」=合成ビタミンB6、
という意味です。
東京都福祉保健局によると、栄養強化を目的として使用した添加物は、表示が免除されます。
ビタミンB6でも天然か合成か、原材料の表記を見ただけではわからない仕組みになっていますが、加工食品の多くは高温や高圧で高度に加工・精製されるため、栄養素の多くが損失します。
- 賞味期限が長く設定されている
- 原材料の数が多い
- 聞いたことのない原材料が含まれる
- TVで宣伝している
- 多国籍大企業の製品
以上のような加工食品は合成ビタミンが添加されている可能性が高くなりますので、判断の基準にしてください。
ビタミンB6摂取方法
ビタミンB6は合成の物よりも食品からの天然ビタミンB6の摂取をオススメします。
ビタミンB6が豊富な食品は以下の通りです。
- 米ぬか
- 酵母
- ピスタチオ
- マグロ
- サーモン
- 牛肉
- 鶏肉
- 七面鳥
- にんにく
- ほうれん草
- アボカド
- ジャガイモ
- バナナ
- ビール酵母
- ニュートリショナルイースト
など。
NOW醸造酵母は錠剤もありますが、余計なものが添加されていない粉末がオススメです。
料理やヨーグルトに入れて摂取します。
ニュートリショナルイーストは合成ビタミンが添加されている製品が多い中、Foods Aliveのニュートリショナルイーストは添加物ゼロ、合成栄養素強化ゼロというところが利点です。
チーズ風味で、料理に入れると美味しいです。
ビタミンB6サプリメントはP5Pがオススメ
食べ物からの摂取が一番ですが、ビタミンB6欠乏の症状が出ておりサプリメントから摂取するのであれば、P5P(ピリドキサール-5-リン酸)が活性型ビタミンB6の形態でオススメです。
P5Pサプリメントには、
- ピリドキシン
- ピリドキサール
- ピリドキサミン
が含まれています。
ビタミンB6は体内でP5Pに変換されてから利用されるため、P5Pは天然の形態と言えます。
まとめ
合成ビタミンB6は製造過程で毒性の高いホルムアルデヒドが使用されるため、残留物が含まれる可能性があります。
合成ビタミンB6は天然ビタミンB6にはない副作用があり、体内の天然ビタミンB6の機能を阻害します。
合成ビタミンB6は精製され栄養素を失った加工食品に栄養素強化として添加されていることがあり、通常原材料にそのような表記はないため非常にわかりにくくなっています。
ビタミンB6の摂取は食品からの天然ビタミンB6が最良ですが、サプリメントで摂取する場合はP5P(ピリドキサール-5-リン酸)という形態がオススメです。
合成ビタミンB6の弊害を中心に説明しましたが、他の合成ビタミンも石油由来のもの、遺伝子組み換え作物や遺伝子組み換え菌から生成したもの、有害な溶剤を使用しているものなど、粗悪品である場合があります。
これは健康増進のサプリメントにも使用されていますが、高度に加工し栄養素を失った加工食品に添加する目的も多く、それは合成ビタミンB6と共通しています。
ビタミンはA、B群、C、D、E、Kなどが知られていますが、現在も発見されていないビタミンが多く存在し、数種類のビタミンのみを人工的に補うとバランスが崩れる原因になってしまう側面もあります。
食事から摂取する場合、微量栄養素も一緒に摂取しているため、過剰摂取やバランスを崩す問題が起きにくくなります。
新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけにグレートリセットが叫ばれ、人々の食生活もリセットされる動きがありますが、世界のトップが進めるグレートリセットは昆虫食や代替肉、加工食品が中心になることが予想されます。
昆虫は人々の抵抗を減らすために粉砕され加工食品にされると考えています。
加工食品を氾濫させ、加工で損失した栄養素は粗悪な合成栄養素で強化する…
パッケージには大きく「ビタミン強化!」と表記してあっても、長期的には栄養バランスを崩す原因になる可能性があるため、注意が必要です。
”口腔衛生状態は良いのになぜ虫歯になるのか?
ラルフ・スタインマン博士の研究ラットを2つのグループに分け、一方には砂糖と加工食品を胃に注入。もう一方には健康的な食物を注入。
どちらのグループも口から食物を摂取していません。
最初のグループは虫歯になり、もう一方はなりませんでした。”— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) June 25, 2022
”がんは、人為的な環境汚染と化学物質が混入した栄養が食糧供給に導入された最近までまれでした。”
食糧難の先にある配給制度、特に多国籍企業によって製造された加工食品、代替肉、昆虫食の配給の始まりは状況をさらに悪化させる可能性があります。 https://t.co/LVWldUeyHc
— ユー子@カンジダ情報発信中 (@yuko_candida) May 17, 2022
参考記事:Difference between Synthetic and Natural Vitamins and Why Avoid Non-Food Vitamins