75%の女性が一生のうちで1回は罹ると言われているカンジダ膣炎。
膣周辺に痒みが生じ、カッテージチーズのような白いおりものが出るときもあります。
性病のイメージが強いけど、実際は誰もが持っている常在菌であるカンジダ菌(カビの一種)が、風邪や疲労・ストレスなどで免疫が低下した時に膣の周辺で増殖して症状が出る病気です。
風邪・疲労・ストレス以外にも、妊娠中・きつい下着の長時間着用・抗生物質服用後などに発症することも多いです。
塩素の強いプールに入った後も、カンジダ膣炎っぽい痒みが襲ってきます。
一度治っても再発することが多いカンジダ膣炎。
カンジダ膣炎は食生活の改善で自然治癒させることができます。
この記事では、カンジダ膣炎を食生活の改善で自然治癒させる方法、食生活以外にできることについて説明しています。
カンジダ膣炎は自然治癒する
カンジダは自然治癒するので、基本的に薬に頼らなくても大丈夫です。
むしろ薬に頼ると、根本的な原因が治らないため、再発するケースが多いです。
でも、ただ放置しているだけでは治りません。
カンジダ膣炎を自然治癒で治すためにする7つのこと
カンジダ膣炎を自然治癒で治すために心がけることは、以下の通りです。
1、カンジダダイエット
カンジダダイエットは、腸内で増殖しているカンジダ菌を除菌する食事療法です。
簡単に言うと、カンジダ菌の餌になる砂糖・グルテン・添加物・カフェイン・アルコール・ジャンクフードなどは避け、野菜中心+肉・魚の食生活に変えます。
カンジダ膣炎という、膣の問題がなぜ腸と関係があるのかと思われるかもしれませんが、腸で増殖したカンジダ菌は腸内で真菌になり、その菌糸を腸壁にしっかりと食い込ませることによって、腸壁に穴をあけてしまいます。
本来は腸壁でフィルターされなけばいけない食べ物や毒素が通り抜けてしまい、血流に混入し全身に広がります。
このため、腸で始まった問題が、膣にも影響を及ぼすことになります。
カンジダダイエットと共に大切なのが、プロバイオティックスを発酵食品や乳酸菌サプリで摂って、腸内の善玉菌を増やすことです。
正常な状態で酸性の腸や膣は、食生活の乱れなどからアルカリ性に傾くことで、カンジダ菌が増殖しやすい環境に変わります。
プロバイオティクスを摂取すると、乳酸菌が腸内で代謝し、乳酸を生成します。
これにより腸が酸性に戻され、カンジダ菌が増殖しにくい環境が作られるため、プロバイオティクス摂取は重要です。
カンジダダイエットは、クレンズです。
腸内のカンジダ菌の餌になる食べ物、砂糖や炭水化物を避け、カンジダ菌を餓死させる食事療法なため、カンジダダイエットを始めたことにより一時的に症状が悪化するダイオフという症状が出るケースが多いです。
このダイオフにより、カンジダ膣炎が一時的に悪化することがあります。
詳しくは、↑上記リンクの記事をご覧ください。
2、休息
しっかり休んで疲れを取ります。
疲れが溜まっている状態は、体の免疫機能が弱まるため、カンジダ菌が増殖しやすくなります。
3、石鹸でゴシゴシ洗わない
お風呂・シャワー時は、膣を石鹸でゴシゴシ洗ってしまうと善玉菌である乳酸菌も洗い落としてしまうので、気をつけましょう。
水道水に殺菌の為に添加されている塩素は、膣を酸性に保つ乳酸菌も殺菌してしまいます。
おしりやデリーケトゾーンは、塩素が除去された水で洗浄しましょう。
入浴後は、膣を低温モードのドライヤーで乾かしてあげると治りが早くなります。
4、夜はノーパンで寝る
カビの一種であるカンジダ菌はジメジメしたところが好きなので、通気性を良くするため、夜はノーパンで寝ます。
肌が重なり合う場所がカンジダ症の好発部位ということから、ノーパンで、更に足は開いて寝ることが効果的と思われます。
昼間も出かける用などがなければノーパンで、きつい下着は履かないようにしましょう。
5、性交渉は控える
膣が不快な状態でする気にはならないと思いますが、性交渉は控えましょう。
性器カンジダ症は女性に多い症状ですが、男性が罹ることもあります。
性交渉でパートナーにうつしてしまうことは稀ということですが、うつるケースもあります。
パートナーの腸内環境のバランスが崩れている場合、性器周辺がアルカリ性に傾き、カンジダ菌が増殖しやすい環境になり、結果的にうつりやすくなります。
6、掻かない
しかし、掻いて皮膚を傷つけてまたそこから感染、症状が悪化する場合もあるので、できるだけ掻くことは我慢しましょう。
耐えがたいかゆみがある場合、無糖プロバイオティクスヨーグルトに浸けたタンポンを冷凍庫で凍らせ膣に挿入する方法があります。
↓こちらの記事で詳しく説明しています。
7、体を冷やさない
冷えは体の免疫機能を弱め、カンジダ菌が増殖しやすい環境を作ります。
特に足もが冷えていると、足まで循環した血液が冷たくなって戻ってくるので、子宮付近の冷えの原因になります。
足元はもちろん、子宮や腸に近いお腹を温めることは大切です。
自然治癒までの期間
症状が軽いものなら2〜3日で治ることもあるし、重症なものなら2〜3週間かかるかもしれません。
カンジダダイエットをしているのに全然治らない、オリモノの匂いが明らかにおかしいという場合は、カンジダではないかもしれません。
受診しましょう。
まとめ
カンジダ膣炎は、カンジダダイエットで腸内のカンジダ菌をクレンズすることにより、自然治癒させ更にカンジダ膣炎が再発しにくい腸内環境に変えられる、ということを説明しました。
一度症状が治まるとカンジダのことは忘れてしまうことが多いかもしれませんが、
暴飲・暴食・疲れ・ストレスなど現代社会にはカンジダのリスクがいっぱいです。
外食が続いた後は、デトックス期間としてカンジダ膣炎の症状がなくてもカンジダダイエットを数日行うなど、腸内の善玉菌のことを常に頭の片隅に置いておくと違うと思います。
・カンジダ膣炎に罹りやすい人
・薬でカンジダ膣炎を治しても、すぐに再発する人
・カンジダ膣炎に罹りにくい体質に変えたい人