・足の裏や指の間の皮が剥けてきた
・足の裏や指の間の皮がふやけてきた
・足の裏の皮膚が硬くなってきた
・足の裏や指に水ぶくれができた
このような症状があれば、白癬菌(通称・水虫菌)が皮膚に寄生している可能性があります。
通常の治療では、塗り薬の抗菌薬を使い、重症な場合は飲み薬の抗菌薬も同時に服用します。
ただ、塗り薬での治療は再発の問題、飲み薬での治療は副作用の問題があります。
インターネットで検索すると、日本語の情報ではあまり出てこない「食生活を改善することで水虫を治す方法」、海外の英語のサイトでは結構見かけます。
当ブログでは何度も登場する、腸内に増殖したカンジダ菌が原因で発症する症状、カンジダ症。
カンジダ菌は水虫菌と同じ真菌なため、この2種類の菌は密接に繋がっているイーストコネクションである、という考え方です。
この考え方では、砂糖や添加物などカンジダ菌増殖の原因になる食品を避け、カンジダ菌を除去しますが、同じやり方が水虫菌にも効果を示します。
この記事では、食生活で水虫を治し、さらに再発も防ぐ方法について説明しています。
水虫とは?
水虫とは、皮膚糸状菌(白癬菌・水虫菌)という真菌(カビ)が足に寄生することで生ずる感染症です。
ケラチンという蛋白を栄養源に生きているカビなので、ケラチンが多く存在する場所であればどこにでも感染します。
水虫の症状
・足の裏や指の間の皮が剥けてきた
・足の裏や指の間の皮がふやけてきた
・足の裏の皮膚が硬くなってきた
・足の裏や指に水ぶくれができた
など。
特に水虫の特徴として、「夏に症状が出て冬には治る」という特徴があるそうです。
水虫は成人男性に多いイメージがありますが、女性や子どもも発症します。
20歳を過ぎると発症率が高まるという統計があるそうです。
水虫菌が爪に寄生した場合は、
・爪の先端から始まり、徐々に根元のほうに拡大
爪の水虫では痒みは出ず、高齢者の発症が多いようです。
水虫の診断
水虫に似た症状で水虫菌以外の原因の紛らわしいものもあります。
皮膚科で検査してもらうことが確実です。
検査では、白癬菌が寄生していると思われる部位の角質や爪、毛を採取して、苛性カリ(KOH)という薬品を垂らし白癬菌を見えやすくした上で、顕微鏡で観察するそうです。
水虫の標準治療
一般的な皮膚科に水虫で受診した場合の治療は、抗菌作用のある塗り薬を、指の間から足の裏全体に、最低4週間毎日塗り続けます。
塗り薬だけでは治らない重症な水虫には、抗菌作用のある飲み薬も併用します。
水虫標準治療の問題点
水虫標準治療の問題点として、塗り薬では再発、飲み薬では腸内の有用な善玉菌まで殺してしまう副作用があります。
主な副作用の例としては、下痢。
女性ではカンジダ膣炎を発症しやすくなります。
水虫を食生活で治す
水虫菌は主にケラチンのある角質に寄生し、カンジダ菌は主に粘膜に寄生しますが、両方とも真菌の一種で腸内環境のバランスが取れていれば水虫菌との接触があっても水虫は発症しません。
腸内バランスが取れている健康な体の皮膚には、善玉菌が住んでいて水虫菌やカンジダ菌の増殖を抑えてくれているためです。
食生活で体の中から水虫を治療することは、副作用の心配もないですし、再発も防止します。
さらに頭がぼーっとする、肌が痒い、花粉症、歯周病など、自覚がなかったカンジダ症の症状にも効くので、水虫治療をきっかけに体全体が健康になれる嬉しいおまけつきです。
どういう食生活が大切?
砂糖・小麦・化学調味料・添加物・農薬・抗生物質・アルコール・カフェインなど、善玉菌を殺し悪玉菌の増殖を助ける食品を避けるカンジダダイエットに切り替えることが大切になります。
オーガニックの野菜(特に緑の野菜)と肉、魚、発酵食品中心の食生活で善玉菌の増殖をサポートします。
詳しくは、こちらの記事で説明しています。⬇︎
食生活改善をブースト
食生活をカンジダダイエットに切り替えると共に、プロバイオティクスのサプリメントを服用、ココナッツオイルとオレガノオイルを摂取するとこで悪玉菌を殺し、善玉菌の増殖を助長できます。
食生活以外にするべきこと
腸内バランスが取れている体の肌には、水虫菌増殖を抑えてくれる善玉菌が住んでいるため、食生活で体の中から水虫を治療することの大切さについて説明しました。
その他にも、体の外側からもできることがいくつかあります。
足を海水につける
海水が水虫菌の殺菌になります。
水虫菌はジメジメしたところを好むので、海水につけた後はよく乾かしましょう。
ヘアドライヤーを使う
夏場や長期間靴を履きっぱなしで足が蒸れた時などは、足を洗ってヘアドライヤーで乾かしましょう。
日光に当てる
日光が水虫菌を殺菌し、乾燥させて住みにくい環境を作ります。
綿の靴下を履く
靴下を選ぶ際は綿100%か、ほとんどが綿でできているものを選び、こまめに靴下を履き替えましょう。
靴のローテーション
同じ靴を毎日履くことは避け、できれば2〜3足用意して、1日おき、または2日おきで違う靴を履きましょう。
履き終わった靴の中にベーキングソーダを入れておくことも効果があるそうです。
オレガノオイルの塗布
市販の軟膏で治らなかった水虫が、オレガノオイルで治ったという話もあるくらい、オレガノオイルは効きます。
イメージ的に自然のものより化学薬品の方が効果がありそうですが、オレガノオイルの抗菌効果については、化学薬品以上という研究結果もあるそうです。
オレガノオイルは飲み物に入れて飲み、さらに患部に塗布すると良いようです。
ニンニク
オレガノオイルと同様、抗菌作用のあるニンニク。
ニンニクを食べることで体の中から抗菌、ニンニクを切った断面を水虫に直接塗ることで体の外からも抗菌できます。
臭いが問題なんですが・・・
ティーツリーオイル
ティーツリーオイルにも抗菌作用があります。
足湯にティーツリーオイルを数滴入れる、または直接患部に塗布しましょう。
ちなみに効果はオレガノオイルよりは落ちるようですが、オレガノオイルの匂いがダメという方には、爽やかな香りのティーツリーオイルがオススメです。
人にうつさないためにするべきこと
水虫はプールの更衣室、銭湯や温泉の脱衣所でもうつりますが、一番うつるケースは自宅で家族に水虫の人がいる場合なんだそうです。
自宅では足拭きマットを分け、スリッパなどは共用しない工夫が必要です。
まとめ
水虫菌もイーストコネクションでカンジダ菌と深く繋がっている、カンジダ菌増殖を抑えるカンジダダイエットという食生活に変えることが、水虫治療と共に予防にもなる、というお話でした。
病院や薬局で処方される薬を塗布したり服用したりは簡単ですが、その時は症状が消えても、再発する可能性が高いです。
現代の食生活は腸内の善玉菌を殺してしまうことが多く、現代生活に流されたまま何でも食べていると、これから一生夏になると水虫に悩まされるということになりかねません。
薬に頼ることは簡単ですが、根本の原因が治らずに一生再発を繰り返すくらいなら、これを機に食生活で一生水虫の心配のない体に変えていきませんか?
・水虫に悩む人
・家族に水虫の人がいる人
・夏になると足の裏や指の皮が剥けたり、ふやけたり、硬くなる人
・水虫の再発を繰り返す人