ドーン・レスターとデビット・パーカーは、それぞれバックグラウンドが会計と電子工学という医療とは違う分野にいた人物です。
二人は、西洋医学、細菌理論、ウイルス、感染症発生の歴史について独自の研究をし、2019年、「What really makes you ill?(あなたが病気になる本当の理由)」という本を出版しました。
CDC(米国疾病対策センター)の保健部門でエイズ症例の情報収集に参加したこともある医師で、ウイルスの本当の正体はエクソソームと考える、アンドリュー・カウフマン博士も絶賛するこの本は、私たちが認識している病気の概念を覆す内容になっています。
医療分野出身ではない二人だからこそ、タブーにとらわれない衝撃的な内容のこの本は、病気の概念について認識を間違えていたというより、わざと隠されていたのではないか?と思えるような事実の証拠を次々に出してくれています。
引用が多いため、かなり入念に調べられたこともわかります。
この記事では、この本の第1章「病気の処方薬」の内容を要約して紹介したいと思います。
※この本の日本語訳は 残念ながら現在は出ていませんが、全文を読まれたい方は、ぜひ購入して読んでみてください。
※2023年12月20日、日本語訳が出ました!
病気の処方薬
薬は病気を改善させない
「薬」は現代医療の中心に位置します。
薬の存在の裏にある「科学」は、様々な研究と実験が重ねられ、科学的根拠に裏付けられた完全な基盤を持っているという印象を与えます。
しかし残念ながら、これは真実ではありません。
「医薬品」は科学的根拠に裏付けられているわけではなく、病気を改善させるものでもありません。
薬の目的は、症状を止めることです。
薬の使用で症状が止まることもあれば止まらないこともあり、これは個人差です。
もし薬の使用で症状が完全に治った経験があるのであれば、それは薬のおかげではなく、健康が回復したわけでもありません。
これは後で詳しく説明します。
現代医療は多くの症状を「不治の病」と位置付けています。
症状を「不治」と判断した場合、治そうとするわけではなく、管理します。
つまり症状を緩和することを目的にします。
すべての薬が「副作用」を引き起こすことは広く認識されています。
副作用は治療しなければ起きない現象です。
元々の疾患だけであれば治癒したかもしれない症状が、副作用という新たな症状の出現により、治癒を阻害される可能性も出てきます。
WHO(世界保健機関)は、国連の保健機関です。
世界のほぼすべての国が実施する医療政策を指示しています。
病気の治療に関するWHOの方針は、症状を緩和するが病気は治すことがない「薬」の使用に重点を置いています。
科学は日々進歩しています。
進歩の中で既存の認識の間違いに気付けば、それは正されることが当然だと思います。
ところが「薬」に関してはそれがなされていません。
薬の根底にある理論には、多くの異常や矛盾が存在します。
これは明らかに徹底的な再評価を必要としています。
薬の歴史
しかし薬の問題以前に注目すべきは、病気とその原因について、現代医療よりもはるかに信頼できる説得力のある他の理論が存在するということです。
その代表的な例は、
●アーユルヴェーダ
●中国医学
です。
両方とも、薬効効果のある植物を中心に使用する医学です。
ギリシャの医師、ヒポクラテスは、
食べ物を薬とし、薬を食べ物にしなさい。
という言葉を残しています。
ヒポクラテスは、病気は「4つの体液」の不均衡によって引き起こされると理論付けています。
4つの体液とは、
●血液
●痰
●黒胆汁
●黄色胆汁
ヒポクラテスの「瀉血(しゃけつ)」という治療は、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法です。
米国大統領のジョージ・ワシントンも、冷え性の対策のためヒルを使用した治療を受けていたという記録があり、その結果、彼は1799年12月にわずか67歳で亡くなりました。
体の血が半分以上なくなっていたそうです。
瀉血が2000年以上、治療として使用され、多くの著名な医師によって独自の診療で採用されてきたにもかかわらず、瀉血の有効性を裏付ける科学的証拠はありませんでした。
現代医学で使用されるヒルの治療は、大量の血液を排出することなく、少量をヒルに吸わせ血流を改善、血栓を予防するということを目的としています。
16世紀、ルネッサンスの医療の主要な貢献者で、スイスのパラセルスースという医師が知られています。
パラセルスースの先駆的な医学理論は、医療機関から高い評価を受けています。
しかし実際、彼の医学理論は医療に貢献するどころか、医療の進歩を遅らせてしまいました。
彼の理論は、「病気は生体内の化学システムの不均衡である」とし、ヒポクラテスの理論と似ているところがあります。
これが完全に間違っているわけではありませんが、この問題の対処方法が悲惨な結果をもたらしました。
毒物が病気を治癒させるという考え
パラセルスースは梅毒に「水銀」を使用し、不均衡の是正を図りました。
梅毒に水銀というアイディアを思いついたのは、パラセルスースではなく、ジョルジオソンマリバ(1490年頃)という医師です。
パラセルスースは水銀の軟膏を梅毒の治療に使用しました。
「毒が薬になる」というパラセルスースの考えは、「適切な用量で投与される有害物質は医薬品として適している」という理論です。
16世紀と17世紀は科学が栄えた時期であり、特にヨーロッパでは、王立学会などの科学組織が設立されました。
この期間に行われた科学の進歩には、多くの新しい発見や技術だけでなく、たとえば顕微鏡などのそれまでにはなかった大幅な技術的改善が含まれていました。
「医療ルネサンス」と「科学革命」を含むこの時代は18世紀にまで拡大し、特に医療の分野でエリート主義的態度を助長します。
水銀という毒物が病気を治癒させるという考えは、でたらめであるにもかかわらず20世紀初頭まで続きます。
時に死をも引き起こすこの治療の問題点は、当時の医師たちにも認識されていました。
現代医療の矛盾
にもかかわらず、この慣行がここまで続けられたのは、「毒でも薬になるのかもしれない」という間違った考えを正せる医療システムが存在しなかったためと考えられます。
医師は医師免許を取得するために多大なトレーニングを積み、偽医療を学びます。
一部の支配者の意見が絶対であるという暗黙の了解がありました。
この医療の矛盾点に気づいた勇気がある医師のみが、代替医療への道を歩みます。
ナチュラル・ハイジーンという代替医療の学者であるハーバート・シェルトン、
シェルトンは彼の医師人生、25年間の処方薬の使用と33年間の処方薬の不使用の経験から、「薬は不要であり、さらにほとんどの場合で有害である」と述べます。
ほとんどの人は「21世紀の現代医療で使用される薬は確かな科学的証拠に基づいている」と考えるかもしれませんが、そうではありません。
21世紀の「医学」は、主に製薬会社の研究所で行われ、実験室での実験では、現代の医薬品の使用が「安全である」「効果的である」という科学的証拠は提供されていません。
それどころか、薬は病気の治療として効果がないだけでなく、害を及ぼし死を引き起こす可能性があることを非常に明確に示す証拠が増え続けています。
製薬会社での実験は、もともと生体から取り出した病変組織に医薬品を使用し、効果の確証を得るという開発方法を行っていました。
最近は病変組織ではなく疾患分子を使用するようになりました。
つまりDNA、またはRNAのいずれかの遺伝物質の分子、タンパク質分子です。
高度なロボット工学を使用し、疾患分子に有益と解釈できる効果を示す化学物質を探します。
しかし人体から取り出した疾患分子に効果を示しても、生体内で同じ効果が得られるというわけではありません。
疾患分子は生体内にいるときも生体外に単離されているときも同じ状態である、と考える方が無理があります。
実際化合物が疾患分子に対し有効という結果を得た後、動物実験や人間のボランティアによる実験が行われ、副作用の程度が調べられます。
そして薬の用量が決定されます。
これは用量を決めるための実験で、効果の有無は見ていません。
薬物の唯一の効果は体を毒することであり、これに対する体の唯一の反応は、薬物を排出しようとすることです。
血流の役目は、栄養素を各組織に運ぶことと毒素の除去です。
薬のような有毒物質が血流に入り、中毒が起こります。
そして体の病気に冒されていない部位にまで影響を及ぼします。
FDA(アメリカ食品医薬品局)が承認する薬の臨床実験は、新薬の販売で利益を得る組織によって資金提供されているため、医薬品の試験の手順に関しての矛盾は正されません。
そしてFDAには、製薬会社から提出された試験結果の適性を審査する設備も人員もないため、提出されたデータと結果は厳しい審査もなく承認される仕組みになっています。
発酵
最も使用される医薬品、抗生物質とステロイドの製造には、発酵というプロセスがあります。
発酵のプロセスには、一般的に以下の溶媒が使用されます。
●アセトン
●メタノール
●イソプロパノール
●エタノール
●アミルアルコール
●MIBK(メチルイソブチルケトン)
など。
これらの溶媒はすべて毒性があります。
例えば、MIBKは「低毒性」に分類されていますが、文書には肝臓に損傷を与える可能性があると記載されており、「低毒性」というより「高毒性」と言ったほうが適切である可能性があります。
化学合成
ほとんどの医薬品の有効成分は、化学合成によって作られます。
このプロセスも精製溶媒として毒性の高い物質、優先汚染物質が使われることがあります。
●ベンゼン
●クロロベンゼン
●クロロホルム
●クロロメタン
●o-ジクロロベンゼン
●1,2-ジクロロエタン
●塩化メチレン
●フェノール
●トルエン
●シアン化物
など。
優先汚染物質とは、これらの物質が非常に危険な化合物であることが知られていることを意味します。
薬の摂取が副作用を引き起こすことも無理ありません。
これらは体に害になるだけでなく、環境も汚染します。
医原病
医者にかかったせいで何かの症状を発症することを、「医原病」と言います。
上記で説明したように、薬は実験で得られた科学的な効果の証明がされているわけでもなく、毒性物質が使われていることも多いため、このような言葉が存在するのも納得です。
「副作用」というと、薬の効果を得るために現れるかもしれない仕方のない症状というイメージがありますが、副作用こそ医原病であり、副作用が出ているから薬が効いているわけでもありません。
そして多くの場合、副作用は元の疾患の症状より深刻です。
この副作用は医師によって新しい疾患とみなされ、これに対して別の処方薬が出されることも多いのです。
2003年に発表された「医学による死」という題名の研究では、アメリカにおける医原病による死亡は、年間推定783,936人であるとされています。
これは心臓病、またはがんによる年間死亡数を超える数値であり、医原病がアメリカの主要な死因となっています。
さらに、毎年約220万人の米国の入院患者が処方薬に対する副作用を経験しています。
入院患者だけで、です。
医療機関からの副作用の報告は、実際よりかなり少なく、5〜20%以下となっています。
研究著者の1人であるキャロリン・ディーン医師は、アメリカでの医原性の死傷者数が増え続けていると報告しています。
世界中で医薬品の消費が増え続けていることを考えると、今後も症例が増加し続けることは避けられません。
「現代医学が北米で最大の殺人者になったことは、恐ろしいことと同時に信じられないことです。医師は自分たちを殺人者だとは考えていませんが、有毒な薬について認識し無毒な選択肢を学ばない限り、無力な患者に医原病を発症させてしまいます。」
キャロリン・ディーン医師
これは北米に限ったことではありません。
WHO主導の医療機関制度を採用しているすべての国に当てはまることです。
高価な「ヘルスケア」が人々の健康を改善しないことは明らかで、製薬や医療産業の利益になるだけです。
精神科の薬
現代は、特定の行動が「異常」とみなされ、精神科に行くとほとんどの場合処方薬が出されます。
精神科で処方される薬、
●抗精神病薬
●抗うつ薬
●精神安定薬
●抗てんかん薬
●睡眠薬
●抗不安薬
などは、脳を含む体の多くの部分に作用するようにできています。
精神障害と診断された人々の治療のための薬物の使用は、そのような状態の人々が彼らの脳内で「生化学的不均衡」を発症したという理論に基づいています。
「有毒精神医学」の著者、ピーター・ブレギンMD博士は、著書の中でこう述べています。
「精神障害」の生物学的根拠の証拠は完全に欠けている。
そのような不均衡が存在するという証拠はほとんどなく、薬物が存在した場合にそれらにどのように影響するかを実証する方法はまったくない。
医療機関には患者の脳に不均衡が存在するかを調べる判定検査はなく、生化学的不均衡の存在を判断できる唯一の検査は、剖検中にのみ実施される。
精神薬は、脳と精神を部分的に機能停止させることで機能する。
治療が常に生活の質の低下させている。
WHOは、うつ病が世界中の3億人以上に影響を及ぼしていると推定しており、これは明らかに製薬業界の製品の巨大な潜在的市場を表しています。
ブレギン博士に言わせると、感情は人間であることの通常の側面であり、うつ病と高揚感は最も一般的な人間の経験の1つであります。
抗うつ薬はうつの症状を軽減させることはなく、むしろ悪化させることもあります。
2004年、FDAは抗うつ薬の臨床試験の再評価を発表。そこには、
18歳未満の子どもと若者の場合、抗うつ薬を服用している子どもは、砂糖の丸薬を服用している同様の個人と比較して自殺のリスクが2倍になった。
と報告しています。
さらに抗うつ剤の副作用、
●不安
●興奮
●パニック発作
●不眠症
●過敏性
●敵意
●攻撃性
●衝動性
●アカシジア(精神運動の落ち着きのなさ)
●軽躁病
●躁病
は、もともとのうつ病の症状でもあり、抗うつ剤が緩和すべき症状が副作用となっています。
※精神薬の断薬の際の離脱は、感情的、身体的に危険な場合があります。 経験豊富な専門家の監督下で慎重に行う必要があります。
降圧薬
高血圧の定義は、正常範囲を超える動脈血圧の上昇です。
高血圧は、動脈や体の組織に血液を送り出すために心臓をより強く働かせている状態と言われているため、医療機関内では大きな懸念があります。
この心臓の過剰な作業は、心臓や血管に過度の負担をかけ、健康上の問題、特に心臓病につながると言われています。
「高血圧の解決策」の著者、リチャード・D・ムーア博士は、高血圧について以下のような見解を持っています。
血圧の上昇は、マーカー、または何かがバランスを崩していることの兆候。
高血圧がない状態でも、脳卒中が発生する可能性はある。
高血圧が心疾患の原因になるのではなく、細胞や組織全体の不健康さが心疾患の原因になる。
降圧薬の服用で血圧を下げることが心疾患のリスクを下げるということにはならないようです。
降圧剤は血圧を下げる作用がありますが、同時に副作用のリスクが大きい薬です。
血管だけでなく、神経系や腎臓の基本的な身体機能も変化させることがあります。
そして腎臓病は高血圧の原因ではなく、降圧剤服用の結果であると言えます。
通常、高血圧の治療は、利尿剤の処方から始まります。
これは高血圧の原因がナトリウム過多という考えに基づき、ナトリウムを尿で排出する目的があります。
しかし実際、高血圧はナトリウム過多の問題ではなく、ナトリウムとカリウムのバランスの問題です。
細胞が適切に機能するためには、ナトリウム・カリウムがバランス良く必要になります。
そのため排尿を促進したところでこのバランスは整わず、余計悪化することもあります。
そしてバランスが崩れ症状が悪化することに対し、別の薬が処方されることも一般的です。
●アドレナリン作動性阻害薬
●ACE阻害薬
●カルシウムチャネル遮断薬
などです。
これらの薬は、名前からもわかるように、体の特定の機能を阻害する作用があります。
これにより悪循環が始まることが想像できます。
NHS(イギリス国民保険サービス)は、40歳以上の人に対し、毎年血圧を監視することを推奨しています。
高血圧の本当の問題は人体の電気的バランスであり、特に電気を必要とする心臓は影響を受けます。
アーシングなどで電気的バランスを整えることが必要ですが、現代医療では薬で解決しようとします。
スタチン(コレステロール値を低下させる薬)
肝臓のコレステロール産生に関与する酵素の作用を阻害する薬である、スタチン。
これについても知っておく必要があります。
高コレステロールが危険であるとする現代医学の主張は、間違っています。
まず、コレステロールレベルはそれほど食事に左右されません。
体に必要なコレステロールの約85%が肝臓で生成されます。
食事から摂取するコレステロールは、残りの15%です。
食事からの摂取が不十分な場合は、肝臓が量を調節するために生成量を増やします。
コレステロールは細胞膜の重要な構成要素であり、脳の構成要素でもあります。
体を司る脳に必要なコレステロールが、現代医療では危険因子とされているところに矛盾が生じます。
本当の問題は、コレステロールの酸化です。
細胞膜を構成するコレステロールの酸化は必然的に細胞の機能に悪影響を及ぼし、脳内のコレステロールの酸化は脳の機能に影響を及ぼします。
酸化コレステロールは血管に損傷を与えることが示されています。
それにもかかわらず、製薬会社はコレステロール自体を悪者にし、コレステロールの生成を阻害する薬、スタチンを開発しました。
スタチンは肝臓の酵素の働きを阻害し、コレステロールを生成できないようにします。
ところがこの酵素は、コレステロール生成以外にも様々な役割があります。
これが全て阻害されると、副作用という形で症状が現れます。
例えば、コレステロール濃度が高い脳はスタチンのせいでコレステロール濃度が低くなることにより多発性神経障害を引き起こし、しびれ、うずき、灼熱痛を引き起こす可能性があることが示されています。
スタチンを服用している人は、スタチンを服用していない人よりも多発性神経障害を発症する可能性が4〜14倍高いというデータがあります。
スタチンはコレステロール生成を阻害しますが、酸化コレステロールの問題を解決することはありません。
原因の根本は解決しないのです。
コレステロールを酸化させる要因は、
●フッ化物
●農薬
●環境汚染
などです。
酸化コレステロールは、ファーストフードなどにも含まれています。
市販薬
ここでの市販薬の定義は、処方箋なしで薬局で購入できる薬とします。
人々が医者に頼らず「自己治療」できるということになりますが、これには色々な意味があります。
このシステムの矛盾は以下の通りです。
1、患者は医療機関を受診せずに薬を入手できるため、医療制度の負担を軽減することができると考えられていますが、現代医療は、代替医療を「偽医療」と主張します。
それでも素人である患者が自分で薬を購入し、服用するのは許容されます。
2、市販薬は基本的に毒性があるにもかかわらず、誰でも簡単に手に入れられる。
3、依存症を引き起こす市販薬が存在し、疾患の治療のためではなく、麻薬を摂取するのと同じ目的で市販薬を乱用する人がいる。
4、複数の薬の服用は相互作用があることが多く、それにもかかわらず薬の飲み合わせについて患者にはリスクについての説明がない。
アスピリン
アスピリンは、痛みを和らげ、炎症や発熱を軽減する薬で、非常に一般的な市販薬です。
NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)に分類されます。
また、心臓発作や脳卒中の「予防」としても使用され、この場合、低用量での摂取を指示されます。
にもかかわらず、メイヨークリニック(米国ミネソタ州に本部を置く総合病院)のホームページには、アスピリンについて、
リスクが利点を上回る。
と記述されています。
アスピリンは胃の内壁を刺激すると認識されているため、吐き気、嘔吐、腹痛、胃腸出血など胃腸の問題が副作用として起きます。
かつてアメリカでは、子どものインフルエンザや水痘の際、発熱に対してアスピリンが処方されていました。
しかしこれが脳と肝臓に影響を及ぼし、ひどい時は命にも関わる「ライ症候群」と呼ばれる状態を引き起こすこともありました。
アスピリンの「有効成分」はサリチル酸です。
サリチル酸は、長い間効果的な鎮痛剤と考えられてきた柳の樹皮に含まれる物質から合成されます。
ヒポクラテスはそれを使用していたと言われています。
しかし、その安全性は証明されておらず、毒素として機能していたと思われます。
もちろん根本的な問題は解決されないため、完治は望めません。
アセトアミノフェン(パラセタモール)
アセトアミノフェン(パラセタモール)は、解熱作用もある鎮痛薬です。
アスピリンの副作用、「ライ症候群」が人々に認識された際、アスピリンの代替薬としてアセトアミノフェンが使用されました。
しかしこの薬も有害な副作用に関連しており、肝不全の原因になるとされています。
アセトアミノフェンは、グルタチオンを消耗させます。
グルタチオンは、抗酸化作用のある3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)からできています。
グルタチオンの枯渇は、肝不全や腎不全を引き起こす可能性があり大変危険です。
そのため自殺の手段としてアセトアミノフェンを乱用するケースもあります。
それでも現代医療は「用量を守れば安全」と主張します。
これは全くそんな事実はなく、長期間にわたるアセトアミノフェン摂取は蓄積することがあり、害を引き起こします。
まとめ
「What really makes you ill?(あなたが病気になる本当の理由)」より、第1章の「病気の処方薬」についての要約を紹介しました。
上記に挙げた例は氷山の一角で、同じような問題を抱える薬はたくさん存在します。
それらの効果は科学的に証明されておらず、根本的な原因を取り除くこともありません。
さらにその毒性から副作用のリスクがあり、効果がないだけでなく健康に有害であると言えます。
健康問題を解決するために使用している薬が実際は健康を害しているということは、長期間薬を服用している方にとっては特に思い当たる節があるのではないでしょうか?
本当に病気を治すには、体に毒素を入れないことが重要です。
薬には毒素が含まれるので、余計病気になります。
第1章では、現代医療の矛盾「薬」についてが取り上げられましたが、次回第2章「効果がなく、危険なワクチン」では、すべてのワクチンが有毒で病気を予防する効果がないということ、なぜそのようになっているかということを説明しています。