エストロゲン過剰症・9つの原因とその対処法

健康

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エストロゲンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンの一種で、女性ホルモンとも呼ばれます。

 

月経周期・妊娠・出産に関わり、女性らしさを高めるホルモンです。

 

女性にとってエストロゲンの分泌は、不足しても過剰でも問題が起きるため、適度なバランスが大切です。

 

女性にも男性ホルモンが分泌されるように、男性にも女性ホルモンであるエストロゲンがわずかに分泌されます。

 

エストロゲンの分泌量は個人差があり、性別、年代、ストレスレベルなどで必要量も変わってきます。

 

エストロゲンは食べ物など外部から摂取することはできませんが、エストロゲンと同じような働きをする物質は、植物や人工的に合成された化学物質などにたくさん存在します。

 

現代は環境ホルモンとも呼ばれるエストロゲン様物質がいたるところに存在し、その内部かく乱作用によりホルモンバランスを崩す原因になっています。

 

エストロゲン過剰症は、今までにないくらい増えており、それは性別、年齢に関係なく見られます。

 

 

この記事では、エストロゲン過剰症の影響、なぜ起こるのか、エストロゲン過剰症を予防するには、すでに体内にある過剰なエストロゲンの排出するにはどうしたらいいかということを説明しています。

 

こんな人に読んでもらいたい
・女性
・男性
・お子さんがいらっしゃる方
・日本を含め先進国に住んでいる方

 

 

エストロゲンとは?

ホルモンは、体(通常内分泌腺)が血液中に放出する化学伝達物質であり、体の他の部分に信号を送ります。ホルモンは体の異なる部位が通信するための方法です。

この通信、相互作用のことを、内分泌系と呼び、成長、発達、代謝、体重、生殖能力などを含む多くの生理学的活動に影響を与えています。

 

エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれる女性ホルモンのひとつです。

副腎が組織に保管されているコレステロールを使用し、生成します。

また、女性は卵巣で生成し、男性は精巣で生成します。

女性はエストロゲンの生成量が多いことに対し、男性は少なめです。

 

女性は、思春期、妊娠中にエストロゲンの分泌量が増え、更年期を迎える頃に減り始めます。

 

エストロゲンは、出産、コレステロールの抑制、骨の健康の保護など、多くの重要な機能に必要ですが、他のホルモンの分泌量とのバランスが大切で、それが崩れると様々な問題を引き起こします。

 

エストロゲン不足の症状

エストロゲンの分泌が不足している状態は、以下のような症状が見られます。

●ホットフラッシュ
●頭痛
●睡眠障害
●疲労
●うつ
●性欲減退
●心疾患のリスクの増加
●骨量の減少
●脂質代謝異常
●甲状腺機能障害

など。

 

エストロゲンの不足は、閉経を迎える頃の女性に一般的な問題です。

それ以外の方にとっては、ほとんどの男性と女性はエストロゲンが過剰な傾向にあります。

 

エストロゲン過剰の症状

エストロゲンの分泌が過剰な状態では、以下のような症状が見られます。

 

女性

●疲労
●体重増加
●便秘
●高血圧
●糖尿病
●睡眠障害
●気分のムラ
●胸の張り、痛み
●膨満感
●生理不順
●抜け毛
●思春期早発症

など。

 

長期的なエストロゲン過剰の状態は、ホルモン性のがん、つまり、

●乳がん
●子宮がん
●卵巣がん

のリスクを上げます。

 

また、エストロゲンレベルが高い状態は、カンジダ菌が代謝し毒素を放出することを促進するという研究結果があり、カンジダ症の原因になります。

経口避妊薬の摂取、ホルモン療法を受けることにより副作用としてカンジダ膣炎などを発症しやすいのは、このためです。

 

 

男性

●女性化乳房
●性機能障害
●不妊
●思春期早発症

など。

 

男性でも長期的なエストロゲン過剰の状態は、

●前立腺がん
●乳がん

のリスクが上がります。

 

エストロゲンの代謝とがん

 

肝臓は3つの経路でエストロゲンを代謝します。

●2-ヒドロキシ代謝経路
●16-ヒドロキシ代謝経路
●4-ヒドロキシ代謝経路

このうち16-ヒドロキシ代謝経路と4-ヒドロキシ代謝経路からの代謝物は、発がん性があるとされ、乳がんの関連性があります。

2-ヒドロキシ代謝経路からの代謝物は、気分、性欲、乳房組織の健康を維持します。

 

エストロゲン(エストロン、エストラジオール)が代謝される際、どの代謝経路が使われるかは、栄養状態、肝臓の健康、ストレス、食事、睡眠などの要素によって決まります。

MTHFRなどの遺伝子変異も、ホルモンをメチル化、および解毒する能力を損ないます。

 

エストロゲン過剰症の原因

エストロゲン過剰症が今までにないほど増えている理由は、私たちの身の回りにエストロゲンの作用を模倣する合成化学物質が増えたことが大きいです。

 

それは、

●食品
●日用品
●家具
●衣服
●飲み水

など、いたるところに見られます。

 

 

1、食べ物

過剰なエストロゲンの最大の原因の1つは、現代の食生活です。

食べ物に含まれるエストロゲン様物質は、化学的に合成された異種エストロゲンと、植物に自然に存在する植物エストロゲンに分けられます。

 

異種エストロゲンは人工的に作られた物質の副産物で、環境ホルモンとも呼ばれます。

これは自然界で分解されることなく、生体内でも脂肪に蓄積します。

 

異種エストロゲン

食物に含まれる異種エストロゲンは、

●農薬、除草剤、殺菌剤
●成長ホルモン

などです。

 

野菜や果物、穀物や豆類の栽培に使われる農薬、食肉や牛乳に使われる成長ホルモンが、体内でエストロゲン様作用をします。

 

食肉は特に、脂身の多い肉、霜降り肉の白い部分にエストロゲンが含まれます。

グラスフェッド牛肉は、慣行の牛肉に比べ、白い部分が少なく、エストロゲン含有量も低くなります。

 

1度に食べる農薬の量は少量でも、長期的な摂取で蓄積し、問題になります。

これらの物質は、自然なホルモン活性を妨げる内部かく乱物質です。

 

 

植物エストロゲン

植物エストロゲン(フィトエストロゲン)は、植物に自然に存在するエストロゲン様物質です。

植物が自分を食べる昆虫の生殖機能を抑えるため、防御機能として植物に存在します。

エストロゲン様作用では、異種エストロゲンの作用が強いことに対し、植物エストロゲンの作用は弱めです。

エストロゲン受容体を活性化する作用も持ち異種エストロゲンと受容体を奪い合うため、適度な摂取は乳がんなどの予防に効果的と言われています。

バランスのとれた食事からの摂取は問題ありませんが、サプリメントでの摂取、ソイミートなどの常食は、エストロゲン過剰症を悪化させる懸念があります。

 

特に、乳幼児期・小児期の男児は、成人男性に比べ植物エストロゲンへの感受性が高い傾向にあるため、注意が必要です。

閉経後の女性には、ホルモンバランスを整える利点が期待できます。

 

3つの代表的な植物エストロゲンは以下の通りです。

●イソフラボン
●リグナン
●クメスタン

3つの中では、イソフラボンが一番作用が強くなっています。

 

ゲニステイン、ダイゼイン、ゲニスチン、ダイジン、ホルモノネチン、ビオカニンA、エクオールなど、イソフラボンにも1000種類以上の種類があります。

 

植物エストロゲン含有量が高い食品は以下の通りです。

食品 植物エストロゲン含有量(µg/100g)
フラックスシード 379,380.4
大豆 103,920.0
豆腐 27,150.1
テンペ 18,307.9
味噌 11,197.3
ごま 8,008.1
豆乳 2,957.2
ソイミート 1,671.5
ニンニク 603.6
もやし 495.1
ピスタチオ 382.5
乾燥デーツ 329.5
ひまわりの種 216.0
栗 210.2
オリーブオイル 180.7
醤油 149.6
ブロッコリー 94.1

 

フラックスシードが断トツで1位ですが、フラックスシードや亜麻仁油は、リグナン含有量が高く、イソフラボン含有量は低めです。

エストロゲン様作用の影響を考える場合、植物エストロゲン含有量だけを見るのではなく、どの植物エストロゲンがどのくらい作用するのかを考えなくてはいけません。

 

大豆はイソフラボン含有量が高く、水に浸けてある豆腐、発酵大豆であるテンペ、味噌も植物エストロゲン含有量が高いことがわかります。

 

浸水、発芽、発酵は、大豆のフィチン酸やたんぱく質をある程度分解しますが、植物エストロゲンは分解されません。

 

味噌や醤油は大量摂取の機会が少ないので心配いりませんが、テンペやソイミートと言ったベジタリアンやビーガンに人気の食品の常食は、特定の人にとっては過剰摂取に注意が必要です。

 

 

エストロゲン過剰症の場合、納豆、テンペ、味噌、醤油などの発酵大豆は、避けたほうがいいのでしょうか?

これは、基本は避ける必要はありません。

理由は、発酵大豆はビタミンK2が豊富で、栄養価が高いためです。

ただ、乳がん、甲状腺機能障害などがある方は、ヨウ素が豊富な食品と一緒に摂取する必要があります。

 

ヨウ素が豊富な食品は、

●海藻類
●ヨウ素添加塩
●グラスフェッド牛乳
●卵
●プルーン
●グリーンピース
●バナナ

など。

 

 

 

 

 

上記のリストには入っていませんでしたが、ビールの原料になる「ホップ」も植物エストロゲン含有量が高い植物で、ビールをたくさん飲む男性の女性化乳房、ED(勃起不全)が問題になっています。

 

↓こちらの記事によると、

男性の性欲を抑えるためにプロテスタントがビールの醸造にホップを使用することを義務付けた歴史もある。

と言われているようです。

 

2、水

 

 

作物の栽培に使われる農薬や肥料、工場の排水、薬を服用する人の排泄物、家畜の排泄物、埋め立て地のプラスチックゴミなど、様々な経路でエストロゲン様物質は水に混入します。

 

3、日用品

化粧品、ローション、シャンプー、石鹸、歯磨き粉など、様々な日用品は、

●パラベン
●フェノキシエタノール
●フタル酸エステル

などの化学物質を含みます。

これらの化学物質は、通常異種エストロゲンを含みます。

 

特に肌に直接塗布するローションや、肌に触れるシャンプーや石鹸は、経皮吸収し、異種エストロゲンは血流やリンパに乗って全身に運ばれます。

経口摂取の場合は肝臓を介して多少は解毒されることに比べ、経皮吸収はそのプロセスがないため、影響は経口摂取の10倍とも言われています。

 

4、腸内環境不均衡

腸内細菌叢には、酵素を利用してエストロゲンの循環を調節する機能があります。

腸内環境のバランスが崩れていると、これらの酵素はエストロゲンを適切に代謝できません。

そのため、乳がんやエストロゲン過剰によって引き起こされる症状にかかりやすくなります。

 

5、BPA(ビスフェノールA)

●水筒
●ペットボトル
●タッパー
●サランラップ
●ビニール袋
●プラスチック製の食器

などは、あらゆる形態のプラスチックには、異種エストロゲンが含まれています。

これらの製品は、飲食物に触れる時、特に電子レンジや食洗機、日光などにより加熱された時にエストロゲン活性が高まります。

プラスチック製品は、目には見えませんがマイクロプラスチックという有害な微粒子が表面についています。

 

6、重金属

重金属は、環境に自然に存在するほか、産業、医療、農業などでも使用されるため、様々なところに見られます。

 

重金属はプラスチックと同様に、カドミウム、鉛、水銀などの重金属にはエストロゲンを模倣する特性があります。

 

重金属がホルモンバランスに影響する経路は大きく分けて以下の三通りになります。

①器官や腺に蓄積

重金属は、甲状腺、卵巣、副腎に蓄積し、腺の機能に悪影響を与える可能性があります。

それらが内分泌腺を標的とする場合、それはホルモンの過少生産、過剰生産、または完全に生産を阻害するなど、直接的な機能障害を引き起こす可能性があります。

 

②エストロゲン様作用

重金属はホルモンが通常活性化する受容体部位をブロックし、受容体の過剰活性化、または阻害を引き起こす可能性があります。

 

③ホルモン産生酵素の阻害

一部のホルモンは、他のホルモンの前駆体として使用されます。

重金属は、このホルモンの変換に必要な酵素の働きを阻害し、変換が行われない状況を作り出します。

 

 

7、肥満

過剰な体脂肪、特に腰、腰、太ももに蓄積される脂肪は、エストロゲン過剰症の主な原因の1つです。

脂肪組織は、血流を循環するエストロゲンを吸収して蓄積するだけでなく、他のホルモンからエストロゲンを合成します。

高レベルのエストロゲンを持つことは体にもっと多くの脂肪細胞を作るよう指示を出し、それはさらに多くのエストロゲンを生成、エストロゲン優位につながる可能性のある悪循環を作り出します。

 

8、ホルモン剤と経口避妊薬

ほとんどのホルモン補充療法(HRT)で使用される薬と経口避妊薬は、ホルモンバランスに必要なプロゲステロンなしでエストロゲンが配合されています。

 

しかも、このエストロゲンは肝臓で簡単に代謝されない毒性のある合成ホルモンである傾向があります。

これはDNA損傷を引き起こし、乳がんと子宮内膜がんのリスクを高める可能性があります。

 

9、ストレス

慢性的なストレスがかかると、体は性ホルモンのプロゲステロンを使ってコルチゾールを作り始めます。

多くの人はこれに直面しています。

低レベルのプロゲステロンは、エストロゲンの優位性につながります。

 

 

 

エストロゲン過剰症の予防

1、食生活の改善

慣行農業、慣行畜産業からのエストロゲン様物質が混入する食品を避けます。

 

可能な限り、無農薬、ホルモン剤フリー、グラスフェッド、オーガニック食品を選択してください。

完全なオーガニックが難しいようでしたら、残留農薬が多い傾向のある食品だけでもオーガニックを選んでください。

 

2、飲み水の改善

ゴミ問題、環境問題、化学薬品の乱用などで、水が汚染されています。

浄水器、ウォーターフィルターなどの使用が推奨されます。

 

3、自然な日用品に変える

基礎化粧品、ローション、歯磨き粉など、肌に触れるものは使用しない、または化学薬品を含まないものに変えることで、かなりの異種エストロゲンを避けることができます。

 

4、プラスチックを避ける

プラスチック製の水筒やタッパー、食器類は避け、ガラスや陶器のものを選んでください。

サランラップは食品に触れないようにし、電子レンジでの加熱の際には外してください。

 

5、重金属への曝露を減らす

重金属を完全に避けることは難しいのですが、極力避けることは大切になります。

 

●不要なワクチン接種を避ける
●マグロなど水銀レベルが高い魚を避ける
●大気汚染を避ける
●農薬、化学物質を避ける
●鉛製の水道管は交換する

など。

詳しくは↓こちらの記事をご覧ください。

 

6、ホルモン治療の代替治療

更年期症状の緩和にHRT(ホルモン剤)を使用されている方、ニキビや月経過多などの症状に経口避妊薬を使用されている方は、植物から抽出されたホルモン剤の使用を検討してください。

経口避妊薬のは短期的には効果が出るかもしれませんが、長期的にはエストロゲン過剰症のリスクが高まります。

HRTと経口避妊薬の両方を使用されている方は、専門家での副腎サポートの療法を受けることを検討してみてください。

 

7、ストレスを和らげる

●十分な休息
●ヨガ
●瞑想
●森林浴
●散歩
●パソコンやスマホをしない時間をもうける

など、その日のストレスはその日に和らげるようにしてください。

 

エストロゲン過剰症の対策

エストロゲン過剰症の対策は上記の予防に加え、主に体から異種エストロゲンを排出することになります。

 

●重金属デトックス
●肝臓サポート
●サウナ
●水分補給
●適度な運動
●十分な休息

 

 

 

 

特にアブラナ科の野菜は、過剰なエストロゲン排出に有効です。

●ルッコラ
●チンゲン菜
●ブロッコリー
●芽キャベツ
●キャベツ
●カリフラワー
●コラードグリーン
●ケール
●からし菜
●だいこん
●カブ
●クレソン

など。

これらの野菜には抗異種エストロゲン特性のある、グルコブラシシンとグルコラファニンという栄養素が含まれます。

生で食べるか、加熱する場合でも軽く蒸す程度にし、よく噛んで食べることで、より効力が発揮されます。

 

 

まとめ

 

 

エストロゲン過剰症と、その原因、予防、対策について説明しました。

 

昔に比べ、乳がんの数、不妊症の数が増えていること、女性っぽくなる男性が増えていることは、環境ホルモンと言われる異種エストロゲンがいたるところに存在するようになったことと関連していると言われています。

完全に避けることは難しいのが現実ですが、できるだけ避けて影響を最小限にする、定期的にデトックスするという対策が推奨されます。

 

小児は成人に比べエストロゲン感受性が高く、エストロゲン過剰症はすぐには影響が見られず長期的な過剰状態で目に見える影響が現れる特徴があります。

小さいお子さんをお持ちの方は、早くから気をつけてあげたいところです。

 

 

ホルモンの問題を改善するホウ砂にも注目です。

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