【備蓄必須アイテム】カタダイン(Katadyn)ポケット浄水器のレビュー

雑記

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2020年に突然始まったパンデミック。
世界的なロックダウンで人々が食料やトイレットペーパーをパニック買いしたことは記憶に新しいと思います。

その後、お店の在庫は一時的に補充されましたが、現在も食糧難と水不足の危機は迫っています。

メディアでは大きく取り上げられないため、危機感を持って備えている人はまだ少ないかもしれませんが、以下の理由から近い将来の食糧難と水不足は避けられない状態に陥っています。

  • 世界的に洪水や干ばつなどの災害が頻発
  • 肥料不足
  • 人員不足
  • 燃料不足
  • 出荷用コンテナ不足
  • 港の閉鎖
  • サイバー攻撃
  • アルミ缶の不足
  • 輸送運転手の不足

様々な不足は、ロックダウンにより経済が強制的にストップした影響が大きいです。

このように人為的な食糧難と水不足の危機が迫る中、私たちにできることは備蓄と自給自足です。
そして備蓄の際に最優先させるべきものは、水の確保です。
食料よりも何よりも、水が一番大切です。

カナダの田舎に住む私は、上下水道が通っておらず井戸水を生活用水として使用する家に住んでいたことがあり、冬の寒さが厳しい時に井戸からの水道管 の凍結で水道が使えない期間を何度か経験しています。
その際に、水の確保の大切さ、確保する際のポイントを実体験から学び、水を入れる大きめの容器をいくつかと、ボトル入りの水、ポット型浄水器、この記事で紹介するカタダインポケット浄水器を用意しています。

カタダインポケット浄水器とは、災害用、アウトドア用のサバイバル用品で、小型の持ち運び可能な浄水器です。

この記事では、カタダインポケット浄水器の利点、欠点、類似製品との比較、使ってみた感想をレビューしています。

これから来る食糧難のための備蓄としての浄水器は必須であり、アウトドア用、緊急災害用の浄水器はいくつか販売されていますが、現在の状況を考えると選択肢はカタダインポケット浄水器一択と言えます。

耐久性抜群!カタダインポケット浄水器

浄水器には、

  • ビルトイン型
  • カートリッジ内蔵型
  • 蛇口直結型
  • ポット型
  • 据置型

など、様々な種類がありますが、カタダインポケット浄水器は上記の種類の浄水器には属さず、アウトドア用、緊急災害用の浄水器となります。

コンパクトなカタダインポケット浄水器は電源や電池の必要がない手動式で、水道水を浄水するというよりは、川や湖、池の水を浄水する用に設計されています。

1928年創業のスイスのアウトドア用品、災害救助用品製造のカタダイン社は、1952年に発売したポータブル浄水器で世界にその名が知れ渡るようになりました。
海運業、軍隊、災害救助のサプライヤーとして有名です。

ポケット浄水器は、発売以来大幅な設計変更はなく、フィルターはより小さい粒子をろ過できるように進化しています。

カタダインポケット浄水器の利点

カタダインポケット浄水器は高価ではありますが、以下のような強みがあります。

  • 高品質
  • 各パーツの耐久性抜群
  • 長期間保管していても劣化しないセラミックフィルター使用
  • セラミックフィルターに銀加工がされており抗菌性抜群
  • 約50,000 Lの水を浄水可能
  • 使いやすい
  • 0.2ミクロン以上の大きさの不純物をろ過

とにかく一番の強みは、その品質です。
アメリカのアマゾンのレビューに、「カタダインと類似製品では、高級車と大衆車くらいの差がある。」という書き込みがありました。
アメリカ軍や赤十字も使用している浄水器で、作りはかなりしっかりしています。

フィルターもセラミック製で耐久性があり、銀加工がされています。
昔から銀製の容器に入れておく水は腐らないということが知られており、銀イオンが抗菌性を持つ特性をフィルターに活かしています。

きれいな水を浄水するか、にごり水を浄水するかで多少差が出ますが、フィルターは約50,000 Lの水を浄水可能です。
人は体重1kgあたり、1日50mlの水が必要と言われています。
体重60kgの人は、1日3L必要ということです。
この浄水器を毎日1日3L分使ったとしても、45年以上使える計算になります。

フィルターの寿命は、付属のフィルターの厚さを測る測定ゲージでわかるようになっています。
フィルターが測定ゲージを通ってしまうようでしたら、新しいフィルターに交換する時期です。
別売りのフィルターに交換して、使用し続けることができます。

 

カタダインポケット浄水器は使いやすさにも定評があり、ハンドルを上に引いて水を吸い込み、下に押して水を出すというシンプルな操作で浄水できます。

使用後は付属のスポンジを使い流水下で洗います。
洗浄後はよく乾かし、付属のキャリーバッグに保管します。

 

屋外の水源には様々な不純物が混入していることが想定できますが、この浄水器でどのような不純物をどの程度ろ過できるのか?気になるところだと思います。

この浄水器は、0.2ミクロン以上の大きさの不純物をろ過します。
不純物の粒子の大きさを表にまとめたので、目安にしてください。

細菌、カビ、原生動物はろ過しますが、ウイルス、化学薬品、一部の放射性物質はろ過しません。

排水、にごり水の浄水に使用できますが、その水が化学薬品で汚染されている可能性がある場合は、浄水した水を活性炭のフィルターに通す必要があります。

↓こちらは、アウトレットホースに取り付ける用に設計された活性炭のフィルターです。


また、海水は浄水できないのでご了承ください。

カタダインポケット浄水器の欠点

カタダインポケット浄水器の欠点は以下の通りです。

  • 高価(49,915円・2021年9月時点でのアマゾンでの値段)
  • ポケットに入るサイズではない(27x6cm)
  • やや重い(580g)
  • 日本語の説明書がない

一番の欠点はその値段かと思いますが、ポータブル浄水器でカタダインポケット浄水器を超える品質の商品は現在ありません。
フィルターには寿命がありますが長持ちし、本体は一生モノです。

世界では衛生的でない水の使用で病気になる人が多い中、この浄水器が命綱になるかもしれないことを考えると、この額を払う価値はあると思います。

サイズと重さは、キャンプやハイキングに持って行く場合は気になりますが、食糧難に備えた備蓄の目的で所有する場合は、あまり気になりません。

説明書は、日本語に翻訳したものをこの記事の一番最後に貼っておきます。

類似製品との比較

カタダインポケット浄水器と一番比較されることが多いポンプ式ポータブル浄水器が、「MSRミニワークスEX」です。


もう一つ、ポンプ式ではないのですが、カタダインと比較されることが多い「ソーヤーミニ浄水器SP128」というポータブル浄水器があります。


この3種類の製品を比較してみました。

カタダイン
ポケット浄水器
MSR
ミニワークスEX
ソーヤー
ミニ浄水器SP128
値段 ※ 49,915円 15,840円 4,280円
フィルター寿命 50,000L 2,000L 378,000L
フィルターサイズ 0.2ミクロン 0.2ミクロン 0.1ミクロン
フィルタータイプ セラミック+銀 セラミック ファイバー膜
重さ 580g 590g 140g
製造国 スイス アメリカ アメリカ
欠点 重い、高価 重い、壊れやすい 目詰まり、漏れ
保証 20年 ライフタイム ライフタイム

※amazon.co.jpで調べた、2021年9月現在の値段です。

他の2つに比べてソーヤーミニ浄水器SP128のフィルター寿命は断然高くなっていますが、とにかく使い始めてすぐに目詰まりするという声が多く、長く使えるかどうかに不安が残ります。
使用後の目詰まりは保証の対象外になりますので、ご了承下さい。

カタダインポケット浄水器と付属品

セラミックフィルターは、本体の中に入っています。

 

2本あるホースのうち、長さが長い方がインプットホースです。

本体に装着されているポンプハンドルを取り外すとこうなっています。

シリコン潤滑剤は、O-リング以外で、ポンプベースのネジ山にも使用します。

説明書の日本語訳は、この記事の最後に貼ってあります。

使ってみた感想

カタダインポケット浄水器は、とにかく作りがしっかりしています。

使用後に毎回洗って乾かす作業は少し手間ですが、使い方も簡単で、災害や停電で電力供給が止まった場合でも飲み水の心配をしなくていいという安心感は大きいです。

インフラに障害が起きた際に水道水に下水が混入するという事例は、過去に実際にあった話です。

 

湖の水を浄水してみました。
上の写真のように、湖にはグースがたくさん来ており、かなりのグースの糞が水に混入していると思われます。
見た目にもあまりきれいとは言えない水です。

インプットホースを湖に直接入れ、アウトプットホースはボトルクリップで容器に固定するので、作業は誰かに手伝ってもらわなくても一人で簡単に行えます。

浮きがあるので、浅い水源でもプレフィルターが底に付いてしまうことを防げます。

ポンプハンドルを上に引くと水を吸い上げ、下に押すとアウトプットホースから浄水された水が出てきます。
初めの何回かは何も出てきませんが、ハンドルを押すのが少し重くなると水が出てきます。

そこまで強い力は必要ないので、小学生以上のお子さんなら簡単にできる作業です。

セラミックフィルターをカバーしているパーツがプラスチック製なのは、真冬の寒い時期でも持つ部分が冷たくなりすぎないため、良くできていると思いました。
カバーも金属製だったら、冷たくなりすぎて持てない場合もあるかもしれません。

 

別の容器に湖から直接汲んだ水を入れて比較してみました。

浄水前の水は薄く濁った色がありますが、浄水された水は透明になりました。
写真では浄水された水が白っぽく見えますが、これは浄水のプロセスで細かい泡ができたためと思います。

 

浄水された水を飲んでみました。

元の水があまりきれいではないことを知っているので少しドキドキしましたが、無味無臭の水になっていました。
約500mlを全部飲みました。
おかげさまで、その後のお腹の調子は全く問題ありませんでした。

 

製品には使用後のアウトプットホースを収納するためのチャック付きナイロン袋が付属されていますが、インプットホースも本体も濡れているのでそのままキャリーケースに入れたくない私はビニール袋も用意し、使用後はそれに入れています。

使用後に長時間濡れたまま放置するとカビが生える恐れもあるため、できるだけすぐに分解して洗います。

ろ過装置とプレフィルターはできればホースから外して洗いたいのですが、しっかりと装着されすぎており無理やり引っ張ってホースを破損してしまっても嫌なので、外すことは諦めています。

本体を分解する際、セラミックフィルターがすぽっと出てきて落としそうになったことがあるので、分解する際はフィルターを落として割らないように気をつけてください。

セラミックフィルターとホースは乾くまで結構時間がかかります。
特にプレフィルター付きのインプットホースはなかなか乾きません。

セラミックフィルターは、完全に乾いていない状態で凍結すると亀裂が入る恐れがあるため、寒い地域に住む私は、完全に乾かすことを心がけています。

 

食糧難と水不足は長引く可能性も考えられるため、カタダインポケット浄水器は長期間使うつもりでメインテナンスは気合を入れています。

まとめ

災害時やアウトドアで活躍するポータブル浄水器・カタダインポケット浄水器の利点、欠点、類似製品との比較、使ってみた感想をレビューしました。

2020年から生活に様々な制限が課されるようになりましたが、安全性に大きな不安が残るワクチンを接種することを避けていらっしゃる方、すでに接種はしてしまったけどブースターショットを半年おきに接種するのは避けたいと思っている方も多いと思います。

しかしワクチンパスポートの導入など、あの手この手で打とうとしてくるため、政府や大企業に頼った生活をしている人ほど接種を拒否することが難しい状況に陥りやすくなります。

生きていくために不可欠な飲み水の確保は、政府や大企業から距離を置く第一歩になります。

万が一、政府や大企業が支配を強めるために水道水の使用を制限してくるようなことがあっても、困らずに済むという精神的安心は大きいです。

ツイッターでは、食糧難、水不足、備蓄のことなどについても発信しています。

様々な浄水器が販売されていますが、電源が必要なく、長期間使え、さらに耐久性のある浄水器は、カタダインポケット浄水器の一択しかないと思います。

最近、ロックダウンで止まった流通の影響が顕著になってきています。
食料以外の製品も、材料が仕入れられず製造が困難になっていることが予想されるため、品薄状態や値上げになる前にお早めの入手をオススメします。

 

説明書の日本語訳

こちらは公式の訳ではなく、素人である私が勝手に訳したものなので、ご了承ください。

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よろしくお願いします。

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