春になるとタンポポは、花のつぼみを生成します。
そのつぼみを酢漬けにしたものを「ダンデライオンケッパー」と言い、これが野沢菜漬けのような味わいですごく美味しいんです。
ケッパーのように、クリームチーズと共にクラッカーにのせて食べる、サラダに入れるなどの食べ方がありますが、漬物のようにそのまま食べても絶品です。
タンポポは、
- 食物繊維
- ビタミンB2、B6
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンK
が豊富で、
- 便秘の解消
- 利尿作用
- 抗酸化作用
- コレステロール値の調整
- 腸内環境を整える作用
- 肝機能促進作用
- デトックス作用
があります。
この記事では、タンポポのつぼみ採取のポイント、ダンデライオンケッパーの作り方を説明しています。
タンポポのつぼみ採取のポイント
タンポポのつぼみ採取は春のタンポポが花を咲かせる前がオススメですが、花が咲いているタンポポでも見つけられることがあります。
採取する際は、除草剤は撒かれていない場所、車の排気ガスが少ない場所を選んでください。
上の写真のように、タンポポのつぼみは葉の根元に形成され、時間が経つと茎が出てきて伸びてきます。
ダンデライオンケッパーに向いているのは、まだ茎が伸びていない根元にあるつぼみです。
葉をかき分けてみると、複数見つけられます。
背の低いつぼみが締まっていて一番美味しいのですが、多少伸びてきているものでも大丈夫です。
上の写真の矢印で示した花(つぼみ)くらい成長してしまうと、あまり美味しくないので採りません。
採取したつぼみです。
これを家に持ち帰り、酢漬けにします。
ダンデライオンケッパーの作り方
ダンデライオンケッパーの材料は以下の通りです。
- タンポポのつぼみ 1カップ
- お好みの酢 2/3カップ
- 水 1/3カップ
- 塩 大さじ1
- にんにく(オプション)
- 唐辛子(オプション)
1、よく洗う
ボールに水を多めに入れ、何度かすすぎよく洗います。
2、つぼみの下の葉を取り除く
タンポポのつぼみの下についている葉を取り除きます。
この葉も食べられるので、面倒な場合は取り除かなくても大丈夫です。
葉を取り除いたつぼみは、にんにくや唐辛子と共にメイソンジャーに入れておきます。
3、酢・水・塩を煮立たせる
酢・水・塩を鍋でひと煮立ちさせます。
4、つぼみを漬ける
メイソンジャーに入れたタンポポのつぼみに、3を注ぎます。
(写真ではつぼみを沈めしっかり漬けるために、石を入れています。)
冷めたら冷蔵庫に入れ、一晩おいたら出来上がり。
冷蔵庫での保存で6か月は持ちます。
まとめ
タンポポのつぼみ採取のポイントと、ダンデライオンケッパーの作り方を説明しました。
若いつぼみの酢漬けは、酸っぱさの中にほんのり苦味があり大人の味です。
漬物が好きな日本人には好まれる味かと思います。
チーズともよく合いますし、カレーの福神漬け代わりにも使えます。
どこにでも生えていて簡単に見つかる、美味しくて栄養価が高いというのが嬉しいですね。
タンポポは毒性が低く昔から食用に用いられてきた植物ですが、アレルギーがある方、カリウム保持性利尿薬治療を受けている方は注意が必要です。