私は毎年8月末〜9月頭に車で約2時間のところにあるオーガニックトマト農園にトマト狩りに出かけます。
3〜4箱にいっぱいトマトを採って、自宅でトマトソースを作り瓶詰めにして保存。
市販のものは「危険なトマト缶」もあるという噂も聞くので、自分で作れば安全性は間違いなし!
この記事では、トマトの瓶詰めの作り方、失敗例、注意点、保存期間、最後にはおまけでサンドライドトマトの作り方を写真付きで解説します。
トマトの瓶詰め
必要な物
大きい鍋二つ(一つは瓶が全部隠れるくらいお湯を入れられる物、一つはトマトを煮込む用の物)
瓶(メイソンジャー)
おたま
トマト
塩
トマトソースの作り方
トマトソースに適したトマトは、丸いものより長細い形をしたトマトが適しています。
こんなやつ↓
イタリアの品種だと思います。
完全に赤くなっていないトマトも、常温に置いておくと1週間以内には赤くなります。
丸い品種はこんな感じ↓
変な名前ですね。
ビーフステーキでトマトソースを作ってもいいのですが、
水分が多いのでゆるい仕上がりになります。
ローマは果肉が多く水分が少ないので、トマトソースに適しています。
トマトを採ってきたら、洗ってヘタを取って、
一般的には湯むきで皮を取り除きますが、
私は面倒臭い、、、じゃなくって、皮に栄養があると思っているので、皮付きで角切りにして大きい鍋に入れていきます。
長期保存には極力中身が酸性の方がいいらしく、トマト以外の具が多くなると酸性度が下がるので、具の入れすぎは注意。
心配な場合は、レモン汁を少し入れるといいそうです。
私は以前は具を入れて瓶詰めにしていましたがだんだん面倒になってきて、
最近は塩を少し入れるだけにとどまっています。
トマトの入った鍋を加熱します。
瓶の煮沸消毒
トマトを煮ている間に、別の大きな鍋でお湯を沸かし、
瓶詰めに使う瓶と蓋を煮沸消毒します。
脱気
トマトの鍋を加熱して沸騰したら火を止めておたまで瓶に入れていきます。
ローマトマトを使っても結構水分が出るので、
私は水分はトマトジュースとして分けて瓶に。
見落としてトマトがついたままだと瓶の中の空気を抜く失敗の原因になるので要注意。
写真のようにろうとを使うと綺麗に出来ます。
入れ過ぎも失敗の原因になるので、満タンは厳禁です。
上の写真くらいの量が丁度いいと思います。
できたらゆるく蓋をして沸騰したお湯に入れます。
蓋の隙間から中の空気が出てきます。
お鍋に蓋をして、コトコト沸騰が続くくらいの火加減で45分加熱したら取り出します。
上手く出来ていれば取り出してすぐに「パンっ!」という音がして、蓋の真ん中部分が凹みます。
真ん中が凹むまでに時間がかかる瓶もあります。
失敗した場合、もし次のバッチのトマトがすぐに脱気の工程に入れる状態だったら熱いうちにもう一度お湯に戻しますが、そうでなかったら蓋を開けて中身をもう一度煮るところからやります。
真ん中が凹むまでに時間がかかるのですが成功と失敗の判断は、
だいたいお湯からあげた時に瓶の中身を見て中身にプツプツ気泡の動きがあれば成功。
中身に全く動きがなければ失敗の可能性が高いので、諦めてやり直します。
6本やって3本失敗の時もあり、その時は私が凹みました…
失敗例とその原因
考えられる失敗の原因をまとめると、
蓋の真ん中が凹まない…
瓶の淵にトマトが付着していた
蓋をきつく締めすぎた
中身のトマトの温度が完全に上がりきっていなかった
中身を入れすぎた
蓋がゆがんでいた
などが考えられます。
私は蓋(平らな部分)だけは毎回新しい物を使います。
後日、中身がカビてしまった…
煮沸消毒がちゃんと出来ていなかった
脱気がちゃんと出来ていなかった
酸性度が足りなかった
保存期間
完成!
どんどん熟していくトマトを腐らせる前に瓶詰めしなければいけないプレッシャーの下で、子供は放ったらかし、一心不乱に鬼作業をして全部のトマトをさばききった瞬間の感動はなんとも言えないものです。
この自家製トマトの瓶詰めは、冷暗所保管で、
1年間持ちます。
と、だいたいどこのサイトにも書いてありますが、実際の肌感覚ではもっと持ちますよ。
私の友人は「ちゃんと真空状態に出来ていれば、7年イケる。」と言っていました。
目視で色、カビの有無、そして匂いが大丈夫だったので食べました。
問題なかったです。
とはいえ、だいたい1年を目安に食べきるようにして、毎年夏に次のトマトを採ってきてまた瓶詰めにする、という習慣にしてます。
トマトの瓶詰め利用例
パスタソース
サルサ
カレー
チリ
トマトスープ
煮込みハンバーグ
など、使い道は色々!
市販のトマト缶とは比べものにならないくらい美味しいです!
サンドライドトマト
瓶詰めのついでにトマトを乾燥させた「サンドライドトマト(Sun-dried Tomatoes)」も作っています。
本当は日光での天日干しが栄養価も高まっていいのかと思いますが、
ネットで鳥から守っても、コバエが集まってきてしまうんですよね…
なので私はもっぱらディハイドレーター(食材乾燥機)でやってます。
トマトを切って、塩を振って、一番低温で24時間かけます。
完全にパキパキになる前、半乾かしくらいで止めて、刻みニンニクと共にオリーブオイル漬けにします。
出来上がったものは、サラダやパスタに利用できます。
是非作ってみてください。絶品です!!