カンジダ症の食事療法「カンジダダイエット」は、デトックスです。
カンジダダイエットを始めると、死んでいくカンジダ菌が放出する毒素、バイオフィルムに溜め込まれていた毒素が一気に放出され、毒素をフィルターする役割を担う肝臓の許容範囲を超えることがしばしば起こります。
これを「ダイオフ」と呼びますが、ダイオフが辛くて挫折する人、食事療法が症状を余計悪化させたと思いやめてしまう人が本当に多いようです。
ミルクシスルは、2000年以上前から肝臓の病気などに使われてきたハーブです。
許容範囲を超える毒素が負担になっている肝臓をサポートし、ダイオフ症状を緩和させる作用があります。
特に、お腹の張り、膨満感、ガスなどのダイオフ症状に効果があるという声が多いミルクシスル。
この記事では、ミルクシスルがカンジダ症とカンジダのダイオフにどのような効果を示すのか、ミルクシスルの効能、摂取方法、副作用について説明しています。
ミルクシスルとは?
ミルクシスル(Milk thistle)は、マリアアザミというキク科の一種です。
葉をすりつぶした際に、乳白色の液体が出てくることから「ミルクシスル」という名前になりました。
欧米では古くから、肝臓や胆嚢の病気に使われてきました。
ミルクシスルの有効成分である「シリマリン」というフラボノイドは、主に種に含まれます。
ミルクシスルがダイオフに効く理由
腸内でカンジダ菌は砂糖を餌に増殖し、バイオフィルムという膜を作って腸壁に損傷を与えます。
カンジダダイエットでカンジダ菌が死滅しバイオフィルムが除去されると、最大79種類の毒素が一気に放出され血流に混入します。
一般的な現代人は日常的に毒素にさらされているため、大抵は肝臓がこの毒素の処理に間に合わず、毒素がリンパに蓄積してしまいます。
この中で特にタチが悪い毒素が、エタノールとアセトアルデヒドです。
これらが体内に蓄積すると、体調不良を引き起こし、かなり気分が悪くなります。
アセトアルデヒドは、ミトコンドリアの機能を阻害する作用があり、それが他の毒素を解毒する機能に悪影響を与えるという問題もあります。
そのため、カンジダダイエットでカンジダ菌を除菌する際に、正常に機能する肝臓が不可欠になります。
ミルクシスルは、肝臓をサポートし、毒素の排出を促進します。
ミルクシスルの効能
1、肝臓のサポートと修復
ミルクシスルの有効成分シリマリンは、肝臓を保護する作用と修復する作用があります。
シリマリンが形成する化合物が、毒素を肝細胞に中に侵入することを防ぐ作用があり、同時に肝細胞に刺激を与え代謝を促進します。
シリマリンはまた、すでに肝臓に入った毒素を中和し水溶性の形に変換して、尿や汗として無害な形で排出します。
ミルクシスルは、アルコール性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患、肝炎、さらには肝臓がんの患者にもよく使用されます。
いくつかの研究では、致命的な毒素であるアマトキシンを含む毒キノコに対しても有効であることが示されています。
2、消化を助ける
肝臓は胆汁を生成するため、消化と吸収にも大きく関わっています。
ミルクシスルは、食べ物の脂肪やたんぱく質の分解を早めます。
昔から苦いものは消化吸収に有効と言われてきましたが、苦い味のミルクシスルもまた消化吸収を助け、胆汁の流れを促進します。
吐き気、膨満感、ガスなど、消化器官にダイオフの症状が現れるケースで、ミルクシスルはその効能を発揮します。
3、バイオフィルムの除去
最近の研究では、真菌の繁殖を防ぐことも示されています。
シリマリンの特性の1つは、カンジダに対する抗バイオフィルム作用のようです。
カンジダ酵母が保護バイオフィルムを形成できなくなると、カンジダ除菌が楽になります。
4、肌の健康を保つ
ダイオフの症状の一つに、湿疹や吹き出物があります。
これはカンジダ菌が放出する毒素に、肌に影響するものが多いためと考えられます。
特定のホルモンが体内に蓄積すると、皮脂の過剰生産が起こる場合があります。
これにより、皮膚の毛穴に油が詰まることがあり、それがブレイクアウトの原因となる可能性があります。
ミルクシスルは、体から過剰なホルモンを取り除くのに役立ちます。
これはミルクシスルがアーユルヴェーダで血液浄化器として長い間使用されてきた理由の1つです。
5、細胞の再生
肝臓の細胞は、損傷を受けても自然に再生する力があります。
ところがダイオフで毒素が絶え間なく送り込まれることにより、再生が遅れ、本来の機能にも影響が出ます。
シリマリンは、タンパク質合成を刺激することにより、新しい肝細胞の再生をサポートします。
これにより、健康な新しい細胞の生産が加速されます。
シリマリンは、特定の炎症誘発性酵素を阻害することにより、肝臓の炎症も軽減します。
6、活性酸素を除去
自然の解毒の最も重要な要素の1つは、グルタチオンを生成する身体の能力です。
7、血糖値の調節
ミルクシスルに含まれる化合物の一部は、特定の糖尿病治療薬と同様に作用する可能性が示唆されています。
これらの化合物はインスリン感受性の改善と血糖値の低下に役立ちます。
ある研究では、シリマリンサプリメントを摂取した患者は、空腹時血糖値の大幅な低下を経験したことが示されました。
また、血糖値コントロールの尺度であるHbA1cが低いレベルを示しました。
糖尿病およびアルコール性肝硬変の患者を対象とした研究では、シリマリンを1日600mgで6か月間服用すると、血糖値スパイクが大幅に改善されたことがわかりました。
この効果は、サプリメント摂取を開始した4週間後にはすでに現れていたそうです。
ミルクシスルの抗酸化作用と抗炎症作用は、腎臓病などの糖尿病合併症を発症するリスクを減らすのに役立つ可能性もあります。
8、その他
その他の効能として、
●母乳の出をよくする
●二日酔いの回復
●抗がん作用の可能性
●アンチエイジング
●胆石の予防
などがあります。
ミルクシスルの摂取方法
ミルクシスルは、カプセル、粉末、抽出液、お茶の状態で販売されています。
サプリメント
ミルクシスルの含有量が高いものを選んでください。
目安は、1カプセルあたり50-150mg、もしくはミルクシスル含有量が80%以上のものです。
ミルクシスルの推奨摂取量は定められていないので、製品のパッケージの記載に従ってください。
お茶
ミルクシスルのお茶は、種と葉を使います。
ご自分で栽培される場合は、収穫後、ミルクシスルを逆さまに吊るして1週間乾燥させます。
採れた種は轢いて、葉を加えてお茶にします。
種はお茶のほかにも料理に入れることもできます。
保存する際は、効能が落ちないように冷凍することが望ましいということです。
ミルクシスルの副作用
ミルクシスルは比較的安全で、副作用の報告はほとんどないようです。
副作用が出るとすれば、軽度の下痢、吐き気程度で、過剰摂取をしなければ心配はないようです。
ミルクシスル摂取でのアレルギー反応も珍しいそうですが、ブタクサやキク科の花にアレルギーがある方は念のため避けたほうがいいかもしれません。
アレルギー薬、抗不安薬、血液希釈剤は、ミルクシスルに拮抗作用を示す場合があります。
薬を服用している場合はサプリメントを摂取する前に、医療機関に相談してください。
また、エストロゲン作用もあり、体内のエストロゲンの作用を模倣します。
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣癌などのホルモン感受性の症状がある場合は、摂取を開始する前に医師に相談してください。
妊娠中・授乳中の方も、摂取の際は医師に相談してください。
まとめ
カンジダ菌が死んでいく際に放出する毒素のせいで肝臓に負担がかかり起きるダイオフ症状。
そんな肝臓の機能をサポートするのがミルクシスルに含まれるシリマリンという有効成分ということでした。
↑こちらは海外の健康に特化した掲示板になりますが、このページに書き込みをされた方は、
とおっしゃっています。
↓こちらのデトックスサポートサプリメントは、ミルクシスルの含有量が高く、L-グルタチオン、N-アセチルシステイン(←重要です!)などが配合されています。
ミルクシスルはダイオフに効果的ということと共に、デトックスにはモリブデン、マグネシウム、たくさんのビタミンC摂取が重要になります。
・食事療法でダイオフがきている人
・肝機能に問題がある人
・お酒が好きな人
・カンジダ症の人
・腸内環境の問題がある人