銅製コップで水を飲む利点・銅イオン水には抗菌作用が!

天然の抗菌剤

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水が銅に触れるとわずかな銅イオンが発生し、水が浄化されます。

 

古代インドでは、銅の器に入れられた水は神聖なものとして礼拝などに使われていました。

 

また古代エジプトでは、銅製のアクセサリーを身にまとうことで皮膚や関節の問題を防ぎ、水はやはり銅製の容器に貯蔵されていました。

 

銅イオンの中で雑菌が生きられない特性を利用しています。

 

現代でも、インド発祥の伝統医学・アーユルヴェーダでは、銅製のコップ(容器)に一晩入れた水を朝飲むことを推奨しています。

 

銅製のコップで水を飲む利点は、抗菌作用以外にもあるようです。

 

この記事では、銅製コップの利点、注意点、銅イオンとコロイダルシルバーとの違いについて説明しています。

 

 

こんな人に読んでもらいたい
・健康にいい水を飲みたい人
・銅製の食器が気になっている人

 

 

銅製コップの利点

 

 

 

原子番号29、「Cu」と表記される銅は、可鍛製(薄いシート状の伸ばせる)、延性(細いワイヤー状に伸ばせる)に優れ、熱伝導性が高く、腐食に強い金属です。

 

人や動物の体にとっても微量ですが必須ミネラルです。

 

 

銅で出来たコップで水を飲むことは、どのような利点があるのでしょうか?

 

銅イオンの効能

●抗菌作用

●抗ウイルス作用

●傷の治癒の促進

●消化の促進

●アンチエイジング

●プラークの蓄積を防ぐ

●抗がん作用の可能性

●脳機能の促進

●甲状腺機能の改善

●関節炎の改善

●皮膚の健康を促進

●貧血の改善

 

 

銅イオンの効能を使っている例

 

チリのファンタシランディアは南アメリカ最大のテーマパークですが、来園客が触る機会が多い場所を銅で作り病原菌の広がりを抑えています。

 

また、古代のエジプト人とバビロニア人の兵士は、戦いの後、青銅の剣(銅とスズの合金)を研ぎ、削片を創傷に入れて感染を抑え、治癒を速めました。

 

古代ギリシャのヒポクラテスは、酸化銅と炭酸銅を炭酸ナトリウム、オリーブペースト、蜂蜜などと混ぜ、皮膚感染症の治療に使用していました。

 

パリの銅工職人は数回訪れたコレラの流行でも感染することはありませんでした。

 

銅イオンは、細胞の呼吸を妨げ、細菌の細胞膜に穴を開ける特性があります。

また、ウイルスの核酸を覆う殻を破壊し、内部のDNAとRNAを破壊します。

 

 

フランスでは、病院の建物、設備を銅製のものに変える動きが進んでおり、その重要性が認識され始めています。

 

一方、その他の地域の病院では、今でもノロウイルスを含む多くの病原菌に効果を示さないとわかっている安価なハンドサニタイザーの噴射機、スプレーボトルを使っています。

 

銅には強い抗酸化作用もあり、アンチエイジング、抗がん作用があると言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銅製コップの注意点

使う前に

アーユルヴェーダでは、銅製コップを初めて使う前に、レモン水ですすぐ事が伝統習慣です。

 

これはコップの表面に酸化層ができていた場合、酸性の溶液で表面の炭酸塩を除去できる特性のためです。

 

 

銅の酸化

銅は空気中の酸素と反応(酸化)しやすく、それは湿度が高いとさらに促進されます。

 

銅が酸化すると、緑色になります。
この緑色の物質を緑青(Patina)と呼びます。

 

緑青は見た目は良くないのですが、下の酸化されていない銅の部分を保護する役割をしています。

 

他の金属では酸化は劣化を意味し、酸化が進むとヒビが入ったり割れたりしますが、銅の場合は表面が酸化されることで中の銅が守られそれ以上酸化は進みません。

 

緑青に触れる水にもちゃんと銅イオンは発生し、その健康作用にも影響はありません。

 

 

 

 

ニューヨークの自由の女神の表面は銅で出来ており、酸化してあのような緑色になったようです。

 

 

 

酸性の飲み物には使わない

オレンジジュースやレモネードなど、酸性の飲み物を銅製コップに入れると、酸化した部分の緑青と反応し、味が変わってしまいます。

 

飲み物に炭酸塩などが溶け出す場合もあるため、酸性の飲み物には使わないでください。(特にpH6以下の飲み物は避ける。)

 

また水道水の塩素は、フィルターなどでできるだけ取り除いてから銅製コップを使うことをオススメします。

 

 

よくカクテルのモスコミュール(ウォッカ+ジンジャーエール+ライム)に銅製マグが使われますが、カクテルが直接銅に触れないように、内側だけメッキしてあるマグカップも多いようです。

 

 

 

お手入れ

銅製コップが酸化して緑色になったとしても全く問題はないのですが、見た目をきれいにしたい場合は、使用前の光沢を取り戻す方法があります。

 

●酢、食塩を水に入れ沸騰させたものに銅製コップを入れる。30分後にすすぎ、洗剤で洗う。

 

●ケチャップで磨く。すすいでから洗剤で洗う。(ケチャップに食塩と酢が入っているため)

 

 

銅は比較的柔らかい金属です。

クレンザーやスチールウールで洗うと傷がつくため、避けてください。

 

 

 

銅の過剰摂取

銅は必須ミネラルですが、重金属でもあります。

 

人の体に必要な銅は微量なため、過剰摂取に注意が必要です。

 

1日当たりの銅の摂取量は、10mg以下が推奨されています。

 

銅製コップに一晩置かれた水を飲む場合、1日にコップ1杯ほどにとどめておくことが安全なようです。

 

 

 

銅イオンとコロイダルシルバーの違い

コロイダルシルバーは、銀の粒子が入った水で、液体の中で銀イオンを放出します。

 

 

 

銀イオンと銅イオンは両方に抗菌作用があり、特性が似ています。

 

決定的な違いは、銀イオンは抗菌作用を示すために水分が必要だけど、銅イオンは乾いた状態でも抗菌作用を示すところです。

 

コロイダルコッパー(銅)、コロイダルゴールド(金)など、銀以外の金属のコロイド粒子も存在しますが、販売されている主なものはコロイダルシルバーのみになります。

 

コロイド金属は、水中で金属イオンを放出します。

 

例えばコロイダルコッパーは水中で銅イオンを放出。

 

銅イオン水の銅イオンは、不安定で他の物質と反応して化合物を作りやすい特性があります。(この特性が抗菌効果にも関連)

 

銅イオン水で長期間置いておくと、どんどん反応して塩化銅などの化合物を作りますが、コロイド銅は常に銅イオンを放出してくれるため、コロイダルコッパーは銅イオン水よりも効果が高いと言えます。

 

 

まとめ

 

 

 

銅製コップで水を飲む利点は、抗菌作用、抗ウイルス作用、傷の治癒の促進などたくさんあります。

 

注意点は、過剰摂取、酸性の飲み物を入れないなど。

 

 

熱伝導性が高いため、お湯を入れると持てないくらい熱くなることもご注意ください。

 

それ以外は比較的安全で利点が多く、自宅で簡単にできる点も嬉しいです。

 

銅製のコップやボトルは決して安いものではありませんが、何度も再利用でき長く使えること、健康的利点を考えると、いい買い物になるかと思います。

 

選ぶ際は「純銅」の製品を選んでください。

 

 

現物がないと判断ができないのですが、純銅は磁石にくっつかない特性があります。
「銅製」という表記でも、磁石にくっつく場合は銅以外の金属が混ざっている可能性があります。
「純銅」という表記があっても、内側が銀色のコップは錫(すず)メッキです。

 

 

 

 

 

 

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