ケイ素は必須栄養素に分類されるミネラルで、若返りや病気の治癒に効果があるとして注目されています。
ケイ素の重要性、効果的な摂取方法について、以前記事にしました。
今回は、「難病を克服する珪素の力」
ケイ素は、シリカ、シリコンと呼び方も色々、水溶性ケイ素、鉱物性ケイ素、有機ケイ素、無機ケイ素など形態も色々で違いがよく分からない上に、「ケイ素は有毒」という意見を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、積極的に摂取したいケイ素『水溶性ケイ素』に注目し、「難病を克服する珪素の力」に記述されていた重要ポイントをまとめようと思います。
「難病を克服する珪素の力」で『珪素』と漢字で表記しているので、引用はそのまま『珪素』にしています。
ケイ素=珪素です。
水溶性ケイ素の効能
- 松果体
- リンパ節
- 肺
- 脳
- 肝臓
- 腎臓
- 卵巣
- 睾丸
- 皮膚
- 骨
- 髪
- 歯
- 目
- 爪
など体の重要な器官はケイ素を主成分として構成されています。
ケイ素を摂取することで、これらの器官を強化することができ機能促進になります。
水溶性ケイ素の効能は書ききれないほどあるのですが、ここでは「難病を克服する珪素の力」で説明されていた4つの効能に絞ってご紹介します。
- 腸内環境の改善
- 血管の老化を防ぐ
- 抗酸化作用
- デトックス作用
1、腸内環境の改善
腸内には約100種類、100兆個の細菌が住み着いていると言われており、善玉菌、有用菌と呼ばれる菌がある程度の数いないと体の健康が守られないというお話は聞いたことがあるかと思います。
その有用菌を増やすために、発酵食品やプロバイオティクスを摂取するとともに、食物繊維を摂取することが有効になります。
珪素は植物や海藻類の「細胞壁」を構成する成分です。細胞壁とは名前の通り細胞の外壁のようなもので、細胞が潰されたり、中身が漏れ出したりしないようにしっかりと保護する役目を持ちます。この細胞壁が食物繊維であり、それを構成しているのが珪素だ、というわけです。
引用:難病を克服する珪素の力
このケイ素の抗酸化作用が腸内環境に有益なわけですが、食物繊維を生のまま摂取してもケイ素はほとんど吸収されないため、食物繊維をコトコト煮込み、溶け出した水溶性ケイ素を摂取することで腸から吸収することができます。
植物性である生薬を乾燥させ、それを熱湯で時間をかけて煎じる漢方薬は、合理的なケイ素摂取方法であると言えます。
2、血管の老化を防ぐ
代謝とは、悪い老廃物(毒素・ガレキ)を毛細血管を介して排出し、同様に栄養素を毛細血管を介して届けることです。
引用:難病を克服する珪素の力
毛髪より細い毛細血管は細いだけに詰まりやすく、食生活や生活習慣により血液が汚れるとさらに詰まりやすくなります。
そして全身の血管の99%は毛細血管ということです。
血管の内皮細胞を構成している主要な栄養素がケイ素であり、水溶性ケイ素を摂取することで柔軟でしなやかな血管が作られます。
(ケイ素は)毛細血管をしなやかで強く修復し、血管内に溜まった酸化LDLコレステロールを分解、汚れをきれいにすることで血流を改善します。
引用:難病を克服する珪素の力
コップに水と油を入れると分離しますが、そこに水溶性ケイ素を入れてかき混ぜると、水と油が混ざります。
このようにケイ素には乳化作用があるため、血管内の酸化コレステロールなどを溶かし、きれいにすることができます。
生活習慣病の大きな原因は、血管の詰まり。
血管が詰まると栄養素が行き渡らず、あらゆる細胞が死滅していきます。
水溶性ケイ素摂取により血管の老化を防ぐことが、病気の予防につながります。
本には、「青あざができにくくなった」「歯茎から血が出なくなった」という声が紹介されています。
3、抗酸化作用
上記の図はケイ素(Si)の電子配置図で、青い点が電子(ー)です。
Siと表記されている真ん中が原子核で、その周りに電子を持つ電子殻が3層になって存在します。
ケイ素の最外電子殻(M殻)は、電子が8個で安定する性質がある電子殻となっています。
図を見ていただけるとわかるように、ケイ素の最外電子殻には電子が4個しかないため、安定するには4個の電子を誰かにあげるか、誰かから4個の電子をもらうことが必要になります。
体内で損傷が生じた際、その損傷部分を酸化させて始末し処理するためにフリーラジカル(活性酸素)が生成されます。
空気や水、食品の汚染が広がる現代では、毒素にさらされることによりフリーラジカルが過剰に生成され、体内で常に酸化ストレスが起きていることが問題になっています。
ケイ素はこのフリーラジカルに電子をあげることでフリーラジカルを安定させる、つまり還元します。
これがケイ素の抗酸化作用のメカニズムです。
カンジダ菌や寄生虫は体内に毒素が蓄積している、つまり酸化ストレスの損傷があると増殖する傾向があります。
腸内環境の問題を改善するために、毒素を極力避けることとともに、水溶性ケイ素などの抗酸化物質でフリーラジカルを還元していくことも大切になります。
4、デトックス作用
ケイ素には強い吸着力があります。
お米にセシウムなど放射性物質が付着していることが社会問題になっています。なぜセシウムが吸着されているのか?珪素そのものに吸着力があるということです。前述で述べたように食物繊維は珪素だったとお話ししました。お米の茎や葉はもちろんですが、あの米粒を囲んでいる籾殻は97%が珪素なのです。ひまわりを植えるとセシウムを吸着してよい土壌ができると言いますが、それはひまわり自身が食物繊維の多い植物だからなのです。
引用:難病を克服する珪素の力
ケイ素は有毒な放射性物質や重金属と化学反応を起こし化合物を作りやすい性質を持つことから、重金属を引きつけ尿で排出させます。
重金属の中でも特にアルミニウムと反応しやすく、一度化合物を作ったら二度と離れないくらい強く結合します。
農薬や添加物といった石油由来が多い毒素は脂肪に蓄積しやすい性質がありますが、前述した水溶性ケイ素の乳化作用によりデトックスされます。
水溶性ケイ素の効能の説明はこれくらいにしておきます。
ではどのように摂取するのが効果的なのか?
摂取方法について説明します。
吸収しやすいケイ素と吸収しにくいケイ素
「ケイ素」と言っても様々な形態があり、形態によって性質も異なります。
「水溶性ケイ素」「水溶性ケイ素」と言ってきましたが、水溶性ではないケイ素との違いは何でしょうか?
吸収しやすいケイ素
水溶性ケイ素は、体が吸収しやすいケイ素です。
- 植物ケイ素
- 有機ケイ素
- オーガニックケイ素
- 水溶性シリカ
などと呼ばれることもあります。
土壌に多く存在する珪素は、植物の根から分泌される硫酸のような特殊な酸によって分解され植物に吸収されたり、動物に食べられたりします。この植物は身を守るために繊維質になったり、子孫を作る種になったり、種を守る殻になるのです。とても堅く水に溶けない成分です。
よく食物繊維を食べると健康によいと言われます。まさに珪素を食べている訳です。しかし残念なことにこの食物繊維はほとんど体に吸収されません。私たちの胃から分泌する胃液は実は塩酸なのですが、この塩酸によって溶解した食物繊維のみが珪素として体内へと吸収されるのですが、ほんのわずかな量なのです。また、この食物繊維は長時間煮込むと溶解し、水溶性の珪素に変わります。
引用:難病を克服する珪素の力
食物繊維を生で食べることではあまり吸収できず、加熱調理する、それもその煮汁に水溶性ケイ素が含まれているということです。
過剰な水溶性ケイ素は尿で排出されるため、過剰摂取はそこまで気にする必要がありません。
吸収しにくいケイ素
鉱物性ケイ素は、吸収しにくいケイ素になります。
- ミネラルケイ素
- 無機ケイ素
- 結晶性ケイ素
- 鉱物性シリカ
などとも呼ばれます。
水晶の99.9%はケイ素でできていますが、水晶の粉を水に混ぜても溶けることはなく、体にもほとんど吸収されません。
「ケイ素は危険」「ケイ素には発がん性がある」という意見を聞いたことがあるかもしれませんが、これはこの鉱物性ケイ素のことを言っています。
水晶やケイ素を含む鉱物の粉塵などを長時間吸い込んだ際、呼吸器系に損傷を与えるリスク、肺の奥に蓄積し腫瘍形成に関わる発がん性のリスクがあるということです。
これは日常的に鉱物性ケイ素の粉塵にさらされる鉱山労働者や、セメントを扱う業者などにリスクになります。
また、ベントナイトクレイなどのクレイも鉱物性ケイ素を含むため、取り扱う際は吸引しないように注意してください。
私は脇デトックスにベントナイトクレイを使っています。
長期的な粉塵の吸引で危険リスクがある鉱物性ケイ素ですが、健康に有益な面もあります。
水溶性ケイ素は、安全で健康に有益です。
水溶性ケイ素の摂取方法
水溶性ケイ素の摂取方法は、食事からとサプリメントからの2通りの方法があります。
食事から水溶性ケイ素を摂取
ケイ素が豊富な食品は、以下の通りです。
- 麦
- きび
- オートミール
- 玄米
- 海藻類
- ジャガイモ
- スギナ
- 真菰
- よもぎ
など。
先述した通り、これらの食品を煮出すことが効率的な植物性ケイ素摂取方法です。
野菜の皮や芽、根にも多く含まれているので、捨てずにスープの出汁として使いましょう。
サプリメントから水溶性ケイ素を摂取
水溶性ケイ素はサプリメントからも摂取できます。
サプリメントを選ぶ際は、より吸収率が高いものを選ぶことが大切です。
「オルゴノ・リビングシリカ」という液体サプリメントは、シリカセラピーを開発したフランスのレリボー博士の研究により発明された特別な方法で水晶から抽出された水溶性ケイ素です。
吸収率・生体利用率ともに水溶性ケイ素サプリメントの中では1番高くなっています。
1日の摂取量は、大さじ1(15ml)です。
薄いココナッツウォーターのような味で、子どもでも摂取しやすくなっています。
妊娠中、授乳中、薬を服用されている方は、専門家に相談した上で摂取してください。
肌に塗って経皮吸収すること、ペットの飲み水に混ぜることも可能です。
残念ながら、Amazon、楽天、ヤフーショッピングでは扱っていないようです。
⬆︎
こちらの記事にも書きましたが、水溶性ケイ素は毎日摂取しなければいけない栄養素です。
カラウス・カウフマン著「Silica~The Forgotten Nutrient~(シリカ~忘れられた栄養素~)」という本には、”最低でも1年くらい摂取しないと効果はわからないかもしれない。”と書いてありましたが、私の場合、リビングシリカ摂取1ヶ月くらいで、髪、肌、爪の状態が改善した感じがわかりました。
水溶性ケイ素は、野菜を煮込むことで溶け出るくらいなので、一部のビタミンのように加熱により破壊されることはありません。
リビングシリカをお料理や飲み物に入れて摂取しても大丈夫です。
まとめ
水溶性ケイ素の効能と、鉱物性ケイ素との違い、摂取方法について説明しました。
『難病を克服する珪素の力』によると、「ケイ素が病気を治す」という言い方には語弊があり、実際は血管や骨、脳などケイ素が主要な構成要素である各組織の働きがケイ素補充により促進されるため結果的に病気が治ってしまうという言い方が正しいそうです。
ケイ素は特効薬ではないけれど、結果的に難病をも治してしまう(ことがある)ということですね。
本では水溶性ケイ素摂取とともに、
- 少食
- 有酸素運動
- 笑い
- 体温
- 水
が大切と主張しています。
水溶性ケイ素の摂取ですが、以前に、
これはその製品によると思いますが、水溶性ケイ素の含有量、吸収率、生体利用率は製品の値段と比例していると思います。
あまりに安い製品は、そこまでの効果は期待できないと思ってよさそうです。
今回は水溶性ケイ素の有益さばかりを挙げましたが、私は鉱物性ケイ素にも注目しています。
鉱物性ケイ素について、⬇︎こちらの記事に書いたので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
・ケイ素の種類と効能について知りたい人
・病気の予防に重点を置いている人
・腸内環境の問題を抱えている人