腸内環境を整える効果があるアップルサイダービネガー（リンゴ酢）。
カンジダ症を予防したい私は、毎朝アップルサイダービネガーを白湯で薄めて飲んでいます。
アップルサイダービネガーには他にも以下のような効能があります。
- 血糖値の上昇を抑制
- ダイエット効果
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
- 抗カビ作用
- 高血圧予防
- コレステロール値の調整
- 骨を強くする
- 消化を助ける
- 免疫力を高める
オーガニックで非加熱のアップルサイダービネガーは買うと安くはありませんが、りんごを1〜2か月発酵させることで自宅で簡単に作ることができます。
この記事では、海外の様々なサイトや動画を見て実際に自分で何度も作ってみた私が、アップルサイダービネガーの作り方と、作る上でのよくある問題とその解決方法（トラブルシューティング）を説明しています。
アップルサイダービネガーの作り方
必要な物
- 1Lサイズのメイソンジャー、または容器（熱湯消毒しておきます。金属製の容器は避けてください。）
- コーヒーフィルター、または和紙、ガーゼ、キッチンペーパーなど（メイソンジャーを蓋するために使います。）
- ガーゼ（アップルサイダービネガーを濾すために使います。）
- 輪ゴム（メイソンジャーの蓋を押さえるために使います。）
- 箸、または木ベラ（アップルサイダービネガーを混ぜるために使います。）
材料
- りんご 3個（大きさにより個数は異なります。できればオーガニック・無農薬のもので、種類はなんでもOK）
- 砂糖 大4（できればオーガニック）
- 水 800ml（フィルターした水、またはミネラルウォーターなど塩素を含まない水）
バケツなどを使って大量に作る場合は、水1Lに対し、砂糖50gの分量になります。
りんごは、皮や芯などを冷凍して貯めておいたものを使うこともできます。
作り方
1、りんごを洗う
オーガニックではないりんごを使う場合は、皮を剥くか、重曹水でよく洗ってください。
2、りんごを切る
2cm角程度にりんごを切り、皮や芯と共にメイソンジャーに入れます。
3、砂糖を入れる
メイソンジャーに砂糖を入れます。
4、水を入れる
メイソンジャーに水を入れます。
後で混ぜにくくなるので、水の量はメイソンジャーの8〜9分目くらいになるように調節してください。
りんごが浮いてきますが、押し沈めた時に全てのりんごがかぶる水の量に調節してください。
5、メイソンジャーにコーヒーフィルターの蓋をし、室温に置く
コーヒーフィルターでメイソンジャーの口を覆い、輪ゴムで固定します。
直射日光が当たらない室温に置きます。
6、最低1日1回かき混ぜる
りんごがある程度発酵してくるまではカビが生えやすいため、最低でも1日1回かき混ぜます。
こまめに混ぜることで、カビが生えにくくなります。
上の方の空気に触れるりんごは茶色くなるので、箸、または木ベラで下に沈めます。
りんごを沈めるために、重石になるもの（水を入れた瓶など）を置いても大丈夫です。
重石を使わない場合は、とにかくこまめにかき混ぜてください。
7、泡が出てきたら、かき混ぜるのは1〜2日おきに
1〜2週間すると、泡立ってアルコールの匂いがしてきます。
ある程度発酵してきたサインなので、ここからは毎日混ぜなくてもOK。
1〜2日おきに混ぜてください。
8、酸味の匂いがしてきたら、ガーゼで濾す
さらに2〜3週間すると、酸味のあるお酢の匂いに変わってきます。
お酢の匂いがしてきたら、ガーゼで濾してりんごと液体を分けます。
濾す際に、金属製のザルはアップルサイダービネガーの酸と反応するので避けてください。
※濾した後のりんごは、2回目のバッチに使うので、捨てないでとっておきます。
9、しっかり酸味になるまで放置
アップルサイダービネガーにしっかり酸味がつくまで、メイソンジャーの口にコーヒーフィルターで蓋をし、直射日光の当たらない室温に放置。
味見をしてみてしっかり酸味がついていたら密封し、室温で保管。
出来上がりです。
酸性が強いアップルサイダービネガーは、室温で保管しても悪くなることはありません。
消費する際に酸味が強すぎると感じる場合は、少量の水で薄めて調節してください。
リトマス紙をお持ちでしたら、測定してpHを確認してください。
リトマス紙をお持ちでない場合は、汚い10円玉にアップルサイダービネガーを1滴たらし、15分ほど待ってみてたらした部分がきれいになっていたら、だいたい最適なpHであるというサインです。
2回目のバッチ作り
1回目のアップルサイダービネガー作りで使ったりんごはすでに発酵しているため、2回目は1回目に比べ短い時間で出来上がります。
発酵をりんごをメイソンジャーに入れ、1回目と同量の砂糖と水を入れ毎日かき混ぜます。
後の工程は1回目と同じです。
2回目➡︎3回目➡︎4回目と、何回でも作れますが、りんご風味はだんだん落ちてきます。
発酵りんごを処分する際は、コンポストに使うといい土が出来ます。
上の写真の下に沈殿しているのは「マザー」と呼ばれる酵母の集まりです。
上にできた膜は、コンブチャ（紅茶キノコ）のスコビー（種菌）のようなものです。
2回目以降のバッチにこの膜を入れてあげると、発酵を促進するスターターになります。
トラブルシューティング
アップルサイダービネガー作りで、よくあるトラブル3選が以下の通りです。
1、りんごにカビが
上に浮かんだりんごの表面に付くカビは下に沈められることで死にますが、目で見えるくらいカビが生えてしまったら、残念ですが捨てなければいけません。
新しく作る際は、使うりんごにカビが生えていないことを確認し、最初の1〜2週間はこまめに混ぜるようにしてください。
2、発酵が遅い
発酵が遅い場合に考えられる原因は以下の通りです。
- りんごがオーガニックではない
- 砂糖がオーガニックではない
- 砂糖の代わりに蜂蜜を使った
- 砂糖が足りない
- 水に塩素が入っている
- 室温が低い
- 混ぜが足りない
上記の条件でも発酵はしますが、スピードが遅くなります。
発酵を促進するために、すでに出来上がっているアップルサイダービネガーを入れたり、砂糖を足したりする方法があります。
私の経験では、小さいメイソンジャーで作った時よりも大きいバケツで作った時の方が、発酵が全然速く進みました。
3、アルコールの匂いが取れない
泡立ってアルコールの匂いがするまではスムーズに進んでも、アルコールの匂いがいつまでたっても酸の匂いに変わらないというトラブルは多いようです。
私も経験しました。
解決策は、ひたすら放置して待つことです。
アルコールの匂いがいつまでたっても取れないのは、アルコール度数が強くなりすぎて発酵が進みにくくなっているためということです。
アルコール度数を測る術がない私は、実験でアルコール臭のするアップルサイダービネガー少量を別のメイソンジャーに入れ、水で薄めてアルコール度数を下げてみました。
その結果、発酵が促進された感じはなく、水で薄めなかったアップルサイダービネガーと同じくらいの時期に酸っぱい匂いになったので、水で薄めることに効果があるのかはわからないです。
長期間アルコールの匂いがしても、失敗ではないです。
ひたすら待ってみてください。
いつか出来上がります。
私は最長6か月かかったことがあります。
応用：パインニードルビネガー
このアップルサイダービネガーの作り方で、いろいろなお酢が作れます。
りんごの代わりに他の果物を使ってもOK。
私は、松の葉でお酢を作ってみました。
松の葉はりんごほど糖分を含まないため、砂糖の分量を増やしました。
最初は同じ分量で始め、1週間後くらいに泡立ちが始まっていなかったら、砂糖大さじ1を足してあげます。
パインニードルビネガーは、アップルサイダービネガー同様、食用にもお掃除用にも使えます。
爽やかさではダントツのお酢です。
まとめ
アップルサイダービネガーの作り方とトラブルシューティングを説明しました。
最後に、作ったアップルサイダービネガーの使用例を紹介します。
- 水で薄めて飲む（様々な健康効果があります。）
- サラダドレッシングに
- レモン汁代わりに
- 穀物の浸水に（酵素を活性化させます。）
- ボーンブロススープに（より多くの栄養素を引き出します。）
- お掃除に
- 洗髪後のリン酢に
- 水虫の際のフットバスに
- 水で薄めてカンジダ膣炎の際の患部洗浄に
万能のアップルサイダービネガーを購入する場合は、Braggのアップルサイダービネガーが定番です。
