- カンジダ膣炎を繰り返す
- 起床時に舌の表面が白い
- ガスが溜まりやすい
- 消化器系の問題がある
- 風邪をひきやすい
などの問題で悩んでいませんか?
これらの問題は、腸内のカンジダ菌の増殖と関連していることが多く、ハーブのオレガノから抽出した「オレガノオイル」が改善の手助けをします。
オレガノには薬草として使われてきた2500年の歴史があり、
- 抗菌作用
- 抗カビ作用(抗真菌作用)
- 抗ウィルス作用
- 抗寄生虫作用
- 抗酸化作用
- 抗がん作用
といった効能があります。
歴史上、オレガノは天然の抗生物質として使われてきました。
ヒポクラテスはオレガノオイルについて記述を残しており、消化器系の病気、皮膚の状態、呼吸器疾患の治療法として賞賛しています。
私自身も、自然療法医に重度のカンジダ症と診断され食事療法を中心にカンジダ改善に取り組んだ際、オレガノオイルの摂取でかなり効果が見られました。
この記事では、オレガノオイルの効果、選び方、使い方、副作用についてを説明し、最後に私の体験談と新型コロナウイルスに対しての可能性についても書いています。
この記事を読むと、一般医療で抗生物質が処方される症状に対し、副作用の強い抗生物質の使用ではなく、より体に優しい天然のオイルで対処できるということがわかります。
オレガノオイルとは?
オレガノはもともとヨーロッパやアジアの山岳部に自生していたミントの仲間のハーブで、独特の匂いがあります。
オレガノオイルはオレガノから抽出した油で、1kgのオレガノから約1gの油しか抽出できない貴重な油です。
独特の香りがするオレガノを凝縮したオレガノオイルは、刺激臭に近いくらい非常に香りが強く、オリーブオイルやココナッツオイルのように料理にも使える油ではありません。
サプリメントとして、
- 液体のオイル
- カプセル
の状態で摂取する形になります。
オレガノの葉には、
- フェノール
- トリテルペン
- ロスマリン酸
- ウルソール酸
- オレアノール酸
などのさまざまな抗酸化化合物が含まれています。
生オレガノ、乾燥オレガノを摂取しても効果はありますが、特に、
- カルバクロール
- チモール
というオレガノに含まれる天然抗菌成分が、オレガノオイルのサプリメントには凝縮された状態で含まれます。
オレガノオイルの効果
オレガノオイルは、以下の症状に効果があります。
- カンジダ症
- IBS(過敏性腸症候群)
- SIBO(腸内細菌異常増殖症候群)
- 風邪
- アレルギー疾患
- 花粉症
- 肌荒れ
- 水虫
- イボ
- 歯周病
- 寄生虫感染症
効果の研究例
●ジョージタウン大学医療センターでの2001年の研究では、オレガノオイルがカンジダ菌の成長を完全に阻害できることが分かりました。
オレガノオイルのカルバクロールとチモールは、血流中の水と反応することによりカンジダ菌を脱水し、過成長を阻害しました。
●2008年9月に中国農業大学食品科学栄養工学部で実施された研究では、オレガノオイルが大腸菌に対しその細胞質膜を脱分極することで効果を発揮することが分かりました。
脱分極とは、イオンの動きにより細胞内がプラス(正)の状態になる変化のことを言います。
●西イングランド大学による研究では、カルバクロールは18種類の医薬品よりも効果的な抗菌薬であることが分かりました。
この研究では、少量のカルバクロールでも汚染水を十分に殺菌した効果を証明。
微生物を殺す能力は、ストレプトマイシンやペニシリンなどの医薬品抗生物質よりもさらに効果的であることが示されました。
大腸菌、緑膿菌、ピロリ菌など、強い病原性を持つ菌は、薬に耐性を持つためにその構造を変える特性があります。
そんな病原菌に対しても、オレガノオイルは効果を示したとのことです。
しかも、頑固で除去が困難なカンジダ菌のバイオフィルムは、オレガノオイルのカルバクロールには耐性がないという研究結果があります。
オレガノオイルの抗菌作用は、SIBO(腸内細菌異常増殖症候群)のように腸内で異常に増殖した菌の殺菌にも有効です。
オレガノオイルの選び方
オレガノオイルは、選ぶ際にいくつか押さえておきたいポイントがあります。
オイルオブオレガノを選ぶ
オレガノオイルは、以下の2種類に分けられます。
- インフューズドオイル
- オイルオブオレガノ
インフューズドオイルは、オリーブオイルなどの油にハーブのオレガノを漬けたもので、サプリメントではなく料理用の油です。
オイルオブオレガノ(Oil of oregano)は、エッセンシャルオイルでもあり、サプリメントとしてのオレガノオイルです。購入の際はオイルオブオレガノを選んでください。
特に海外で「オレガノオイル」と言うとインフューズドオイルを指すことが多いので、注意してください。
地中海の野生のオレガノを選ぶ
オレガノオイルの原料になるオレガノの種類により、効果の強さが異なります。
Oreganum Vulgare(オレガナムブルガレ)という、もともと地中海地方に自生していた種のオレガノから抽出したオレガノオイルが、効果が最も高くなっています。
以下の地中海の周辺の国が産地の製品をオススメします。
- トルコ
- ギリシャ
- ポルトガル
アルコールを含まないもの
アルコールはカンジダ菌のエサになるので、できるだけアルコールを含まないオレガノオイルを選びましょう。
カルバクロール含有量が高いものを選ぶ
製品によってカルバクロール含有量が異なります。
カルバクロール含有量が高いものを選びましょう。
チモール含有量は表記がない場合が多いです。
液状かカプセルかを選ぶ
オレガノオイルは苦いのですが、その味に耐えられるのであれば、液状のオイルをオススメします。
これはカプセルだと余計な添加物が入ってくることが多いためです。
「オレガノオイルの味がダメ」という方は、カプセルを選んでください。
皮膚の塗布に使用する場合は、液状のオイルを選んでください。
⬆︎ノースアメリカンハーブ&スパイスの商品は、こだわりの品質が北米では定評があります。
P73という表記は、ポリフェノール(植物の苦味・渋み・色素成分)が73%という意味で、カルバクロールは64%以上、チモールは5%含まれます。
地中海地方の海抜高度1500〜2000mにあるミネラル豊富な岩場に生える野生のオレガノを手摘みで収穫、低温圧搾とスチーム蒸留しています。
オイルの抽出には化学薬品やアルコールは使われていません。
⬆︎こちらのノースアメリカンハーブ&スパイスの商品は、「超強力」。
エキストラバージンオリーブオイルの含有量が少なく、オレガノオイルは「レギュラー」に比べ3倍の量が配合されています。
⬆︎こちらの商品は、カルバクロール60%です。
⬆︎ノースアメリカンハーブ&スパイスのレギュラーソフトジェルです。
⬆︎ノースアメリカンハーブ&スパイスの超強力ソフトジェルです。
オレガノオイルの使い方
オレガノオイルは、通常液体で小瓶に入っているか、カプセル状でサプリメントとして市販されています。
製品により濃度、用量が異なるため、基本はパッケージの記載に従ってください。
液状オレガノオイル
液状オレガノオイルは、原液が舌に触れるとヒリヒリするような刺激があります。
舌下に直接垂らす方法もあるのですが刺激が強いので、飲み物に3滴ほど混ぜて飲むことをオススメします。
冷たい水に入れるとオイルが分離して上の方に浮き、飲む際にオイルが一気に口の中に入り、刺激が強いことがあります。注意してください。
お茶や白湯だと暖かいのでオイルが程よく混ざり、飲みやすくなると思います。
オレンジジュースに混ぜて飲むという方もいましたが、苦いオレンジジュースになることは間違いなしです。
ほとんどの製品は、1日2回、食後に3滴ずつの服用が推奨しています。
カプセル状オレガノオイル
ソフトジェルタイプのカプセルにオレガノオイルが入っているタイプです。
オレガノオイルの匂いと味がどうしても受け付けないという方は、カプセルをお勧めします。
効果は液状のオレガノオイルと全く変わりません。
1日2回、食後に1カプセル服用します。
塗布
オレガノオイルの塗布は、以下の症状に適用できます。
- 水虫
- イボ
- ニキビ
- フケ
- 虫刺され
液体オレガノオイル原液を直接患部に塗るか、ココナッツオイルなどのキャリアオイルで希釈したものを患部に塗ります。
市販の水虫薬で治らなかった水虫が、オレガノオイルを1ヶ月間塗布したところ治ってしまったという話もあります。
SIBOのマッサージオイルとしての使い方
SIBO(腸内細菌異常増殖症候群)で腹痛やガス、膨満感がある方は、下腹や腰にオレガノオイルとエキストラバージンオリーブオイル(またはココナッツオイル)を混ぜたものを塗布し、マッサージします。
オレガノオイルの有効成分が経皮吸収され、お腹周りの血流に入り効果を示します。
子どもの風邪
オレガノオイルは苦いので、お子様は飲むことを嫌がる傾向があります。
濃縮されたオレガノオイルを子どもが服用することも賛否両論です。
一部のメーカーは、子どもにはキャリアオイルで希釈したオレガノオイルの塗布のみを推奨し、その他のメーカーは5歳以上の子どもの服用は認めています。
その場合昔からの民間療法で、足の裏にココナッツオイルと混ぜたものを塗ることで、経皮吸収され、効果が出ると言われています。
刺激があるオイルなので、原液の塗布は避けてください。
アレルギー反応に注意してください。
足の裏が油っこくなるので、塗ったら靴下を履かせます。
靴下にオレガノオイルの匂いが付いてしまうのは、仕方がないです。
靴下は洗濯前に熱いお湯ですすぐことをオススメします。
オレガノオイルの副作用
オレガノオイルは医薬品の抗生物質よりは体に優しく、副作用が出ても軽い場合がほとんどです。
ただし高濃度であるため、過剰摂取で副作用が出ることがあります。
オレガノオイルの副作用は、以下の通りです。
- 倦怠感
- 下痢
- 筋肉痛
- めまい
- 頭痛
- 嚥下困難
- 過度の唾液分泌
- 塗布した部位の皮膚のただれ
- アレルギー症状
オレガノオイルはその強い抗菌作用から、摂取後にダイオフを引き起こすこともあります。
好転反応と言い換えることもできるダイオフとは、カンジダ菌や寄生虫が死んでいく際に毒素を放出し、毒素量が肝臓や腎臓など解毒器官の許容量を超えたときに起こる症状のことです。
上記の症状も、ダイオフに関連している可能性があります。
オレガノオイルが効いているサインではありますが、解毒器官の機能不全を引き起こすリスクもあるため、「ダイオフかな?」と思ったら一時的にオレガノオイルの使用を止め、症状が治まったら様子を見ながら少量から始めてください。
また、オレガノオイルの長期服用は、腸内の有用菌にまで影響を与えてしまうことがあります。
続けての摂取は1週間くらいを限度にしましょう。
オレガノオイルを避けたほうが良い人
- 鉄欠乏症の人…オレガノは体の鉄吸収能力を一時的に阻害する可能性があります。
- 妊娠中の女性…オレガノは子宮への血流を増加させる可能性があります。
- 授乳中の女性…オレガノは母乳の生産を阻害するリスクがあります。
- 5歳以下の子ども
- シソ科の植物(バジル、セージ、ミントなど)にアレルギーがある人…オレガノにもアレルギーがある可能性があります。
- 糖尿病の薬、抗血液凝固剤と血液希釈薬を服用されている人…服用前に必ず医師に相談してください。
- 手術の予定がある人…オレガノオイルは血液の循環を促進し止血が難しくなるため、手術前後にも避ける必要があります。
- 肝疾患を患っている人
まとめ
腸内の有用菌まで殺してしまう抗生物質は、服用後に腸内環境を再建するまで時間がかかり、副作用もあります。
天然の抗生物質であるオレガノオイルは、過剰摂取に気をつければ比較的安全で抗生物質と同等かそれ以上の効果を示すことが研究でわかっています。
私自身、カンジダ症を自覚する前から、風邪のひき始めにオレガノオイルを飲むとすぐに治っていたため重宝していました。
カンジダダイエットという食事療法と並行してオレガノオイルを摂取した際、すぐにダイオフと思われる症状があり、効果を実感しました。
こちらの記事では松に含まれるスラミンという成分が、新型コロナウイルスワクチンの解毒剤になることと、コロナウイルス感染症にも効果がある可能性について書いています。
注目すべきは、同じくコロナの治療薬としてトランプ元大統領が推奨していたヒドロキシクロロキン。
ヒドロキシクロロキンはニガヨモギの成分で、抗寄生虫作用があります。
スラミンは松の成分で、同じく抗寄生虫作用があります。
オレガノオイルも抗寄生虫作用があり、オレガノ自体、
- 繁殖力が強い
- 緑が濃い
- 独特の匂いがある
- 苦みがある
という部分が松やヨモギと共通していると思います。
さらにこれらの植物は共通して強い抗酸化作用も持ちます。
食事、水、空気から毎日毒素を摂取し、さらに電磁波の影響を受けることが多い現代では、体の自然な防御機能として発生するフリーラジカルを中和するために強い抗酸化作用を持つこれらの植物が重要な働きをしてくれると考えます。
カンジダ菌や寄生虫は、体に酸化ストレスからの損傷があると、損傷箇所の分解のためにやってきます。
酸化ストレスがなくなると、自然にいなくなります。
オレガノオイルの抗真菌作用、抗寄生虫作用は、抗酸化作用の結果なのかもしれません。
オレガノオイル、ご自宅に1本常備しておくと安心です。