「心の風邪」と呼ばれるうつ病。
・気分の落ち込み
・喜びや興味の減退
・抗うつ気分
・集中力が続かない
・不安を感じてイライラする
・体がだるい
・疲れやすい
・性欲減退
・頭痛・肩こり
・口が渇く
などの症状が出ます。
このうつ病の原因が腸内のカンジダ菌かもしれないということを知っていましたか?
90年代頃から脳と腸の関係に関する研究が盛んになり、うつ病、双極性障害、不安、自閉症からADHDまで様々な精神疾患が腸内のカンジダ菌などの悪玉菌によって引き起こされている可能性が見つかっています。
この記事では、カンジダ菌がうつ病を引き起こす理由、うつ病もイーストコネクションに含まれる、カンジダダイエットがうつ病治療に効果があるかもしれないということについて説明しています。
うつ病の原因はカンジダ菌?
世界の先進国で深刻化しているうつ病患者の増加。
それによって研究も進んできています。
特に脳と腸が密接に関わっていることが分かってきていますが、なんでカンジダ菌がうつ病を引き起こすのでしょう?
理由を説明します。
カンジダ菌がうつ病を引き起こす理由
ビタミンB欠乏
うつ病患者はビタミンBが欠乏していると言われています。
カンジダ菌が増殖している状態の腸内で、カンジダ菌は腸がビタミンBを処理・吸収することを阻害します。
リーキーガット症候群
またカンジダ症が重症になってくると、カンジダ菌は腸壁を破壊し始めます。(リーキーガット症候群)
腸壁が破壊され穴が開くと、カンジダ菌が放出する毒素が血流に流れ込み、全身に送られます。
この毒素によって脳に炎症が起き、神経細胞の機能に影響を与えることがうつ病を引き起こすと考えられています。
セルトニン
また、体内のホルモンのほとんどは腸内で作られ、気分を調節する重要な神経伝達物質であるセロトニンの90〜95%は腸内で生成されます。
カンジダ菌の増殖が許容範囲を超えると、セロトニンなどの神経伝達物質の産生が抑制され、気分の落ち込みや不安などうつ病の症状を引き起こします。
アセトアルデヒド
さらにカンジダ菌が放出する毒素の一つ、アセトアルデヒドもドーパミン神経伝達物質と反応し、不安、抑うつ、集中力の低下、隔たり感などの精神的な問題を引き起こす可能性があります。
イーストコネクション
カンジダ菌によって引き起こされる症状はたくさんありますが、これを全部まとめてイーストコネクションと呼びます。
イーストコネクションの中には、糖尿病・水虫・歯周病・アレルギー疾患・花粉症など、一見カンジダとは関係がなさそうな病気も含まれ、うつ病もイーストコネクションに入ると言えます。
治療法
以下はカンジダ菌の増殖を抑える方法です。
「うつ病かな?」と思って受診を迷っている段階なら、一度カンジダ菌を減らすことを試し様子を見て、それでも症状の改善がなかったら受診するという感じでもいいかもしれません。
カンジダダイエットで食事制限
砂糖・小麦・化学調味料・添加物・農薬・抗生物質・アルコール・カフェインなど、善玉菌を殺し悪玉菌の増殖を助ける食品を避けるカンジダダイエットに切り替えることが大切になります。
オーガニックの野菜(特に緑の野菜)と肉、魚、発酵食品中心の食生活で善玉菌の増殖をサポートします。
詳しくは、こちらの記事で説明しています。⬇︎
プロバイオティクス
善玉菌を生きたまま腸に送るプロバイオティクス。
発酵食品からも摂れますが、より多くの善玉菌を摂るためサプリメントがオススメです。
天然の抗菌剤
ニンニク・オレガノオイル・ココナッツオイル摂取でカンジダ菌の抗菌を促進できます。
ダイオフ症状が出ないように調節しながら、取り入れていきましょう。
アップルサイダービネガー
酸性に傾いた体のpHを中和してくれるアップルサイダービネガー(リンゴ酢)。
カンジダ菌が住みにくい環境を作ってくれます。
まとめ
カンジダ菌が腸内で増殖することによって放出する毒素が脳の炎症を引き起こし、うつ病の症状が出ることを説明しました。
ということは、カンジダ菌の増殖を抑えることによって、うつ病が改善する可能性があります。
カンジダ菌の増殖を抑えるには、食事制限、プロバイオティクス摂取、天然の抗菌剤の摂取、アップルサイダービネガーの摂取が効果的です、というお話でした。
抗うつ剤は様々な副作用が出ることが報告されているので、薬に頼る前に食生活で改善できたら体にはそれが一番いいと思います。
昼間に外で日光を浴びることも、うつ病改善に良いそうです。
特に耳に日光を当てることが良いとか。
砂糖や添加物と共に、ストレスで溢れかえっている現代社会。
普通に生活してたら誰もうつ病になるリスクにさらされています。
予防の意味でも普段から体に入れる食べ物には気をつけたいです。
・うつ病の症状が出ている人
・家族にうつ病の症状が出ている人
・抗うつ剤の副作用が怖い人