「百害あって一利なし」と言われる砂糖。
ここ数年、低糖ダイエットや糖質制限なども流行り、避ける人が増えています。
カンジダ症の私も、カンジダダイエットという超低糖な食事療法で、腸内のカンジダ菌を除菌しました。
砂糖の大好きなカンジダ菌に糖分を与えず、増殖を抑える方法です。
カンジダダイエット中は、砂糖への渇望が酷く、「少しくらいなら・・・」と何度か(いえ、何度も)砂糖入りのものを食べてしまいました。
食事療法中に誘惑に負けることは、罪悪感があります。
その罪悪感から、『低糖』『微糖』『無糖』『ノンシュガー』『カロリーオフ』『カロリーゼロ』『ダイエット○○』という表記のあるものなら「まだマシかな?」と思い、そういう商品を選んで誘惑に負けた自分を少しでも正当化しようとします。
しかし、こういう表記の商品こそ、注意が必要なようです。
この記事では、思っている以上に砂糖含有量が高い清涼飲料水、砂糖ではないため「マシ」と思われることの多い人工甘味料『アスパルテーム』『スクラロース』『アセスルファムK』の危険性、比較的安全な甘味料について、意外にも糖分がものすごく高い清涼飲料水を例に説明しています。
思っている以上に砂糖含有量が高い清涼飲料水
ミネラルウォーターやお茶以外の、ジュースと呼ばれることが多い清涼飲料水は、飲んでもそこまで甘く感じませんが、実際は思っている以上に砂糖含有量が高いようです。
オレンジジュースと呼ばれる「15%みかん果汁入り飲料」500mlあたりおよそ53g(角砂糖およそ15個分)の糖分が含まれています。
濃縮還元100%オレンジジュースでは、500mlあたりおよそ52gの糖分。
野菜ジュースと呼ばれる「果実・野菜ミックスジュース」は、500mlあたりおよそ48.5gの糖分。
ポカリスエットは、500mlあたりおよそ31gの糖分。
(缶に入ったポカリの糖分はなぜか若干ペットボトルより高めになります。)
特定保健用食品(トクホ)にもなっている乳酸菌飲料は、500mlあたりおよそ75gの糖分!
腸内環境にいいと思って飲んでたら、大間違いです。
人工甘味料が使われたカロリーオフのものならマシ?
カロリーの高い砂糖を使っていないため、健康的なイメージがあるカロリーオフの清涼飲料水。
実は全然健康的ではないのです。
『低糖』『微糖』『無糖』『ノンシュガー』『カロリーオフ』『カロリーゼロ』『ダイエット○○』
などの表記がある清涼飲料水は、砂糖の代わりに人工甘味料で甘い味を出しています。
清涼飲料水に見られる代表的な人工甘味料が、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK。
アスパルテーム
カロリーゼロ・ノンカロリーをうたった、ダイエット系のジュースやお菓子、ダイエット食品などによく使われており、いかにも体に優しいなどの表現がされていますが実はとんでもなく危険な食品添加物です。
アルパルテームのカロリーは砂糖と同じく1gあたり4kcalですが、砂糖に比べて200倍の甘味を持つので、使用量は200分の1で済み結果的にカロリーを抑えることができます。
アスパルテームの主成分であるフェニルアラニンは神経伝達物質の一つで、脳内でドーパミン、ノルアドレナリンに合成されるため、覚せい剤のような作用があるそうです。
アスパルテームは、
●がん
●脳腫瘍
●失明
●頭痛
●認知症
●脳卒中
●うつ病
●糖尿病
●不妊症
●下痢
●腎臓障害
に関連することが疑われています。
アスパルテームは炭水化物ではないので直接カンジダ菌のエサにはなりませんが、脳が甘さに反応してインスリンが分泌されるため、アスパルテームは血糖値を急速に上げる作用があります。
血糖値が上がることがカンジダ症を悪化させます。
スクラロース
アスパルテーム同様、毒性があり、砂糖のの約600倍の甘味を持つ人口甘味料です。
他の甘味料と併用することで、さらに甘味が増すそうです。
「農薬の研究・開発中」に偶然に見つかった化学物質ということです。
アスパルテームの危険性が叫ばれ始めため、企業が代わりに使い始めた甘味料がスクラロースです。
分子構造に人体に有害な塩素があり、さらに炭素の分子がくっついています。
その性質はダイオキシン、PCB、DDT(危険な農薬として海外では禁止している国が多い)と似ているそうです。
スクラロースは、
●成長の遅れ
●赤血球の減少
●甲状腺の働きの衰え
●マグネシウムとリンの欠乏
●肝臓・脳の肥大
●卵巣収縮
●脳腫瘍の増加
●リンパ腫
●白血病
●白内障
に関連することが疑われています。
スクラロースもアスパルテーム同様、直接カンジダ菌のエサにはなりませんが、血糖値を急速に上げる作用があります。
アセスルファムK
アセスルファムK(カリウム)も、砂糖の200倍の甘さを持つ人工甘味料です。
「安全」と言われるアセスルファムKですが、全くそうのようなことはないようです。
アセスルファムKに含まれる塩化メチレンという物質が、呼吸器や皮膚から体内に吸収されると、高い確率で発がんすると言われています。
アセスルファムKは体内で消化できませんが、分子が非常に小さいため腸から吸収され肝臓を経由して異物として血管内に入り体中を巡り、最終的に腎臓に運ばれ尿から排出されます。
この循環は肝臓や腎臓への負担が大きくあり、動物実験では肝機能障害の指標となるGPTの値が増加し、さらにはリンパ球の減少が認められています。
アセスルファムKは、
●がん
●早産
●うつ病
●吐き気
●頭痛
●肝疾患
●腎疾患
に関連することが疑われています。
アセスルファムKも、アスパルテーム、スクラロース同様、カンジダ症を悪化させます。
アセスルファムKは若干苦味があるため、それを隠すためにアスパルテームやスクラロースと一緒に使われていることが多いです。
企業は「安全」という人工甘味料ですが、併用することでの安全性は実験結果がないそうです。
比較的安全な甘味料
カンジダ症など、腸内環境のために糖質制限をされている方が使える甘味料は、ステビアとキシリトールです。
ステビア
ステビアというキク科植物の葉からできた甘味料で、砂糖の約200倍の甘さを持ちます。
●虫歯の原因にならない
●血糖値を上げない
とされています。
副作用については色々な説があり、まだ解明されていないようですが、大量摂取で麻痺、低血圧の原因になるとも言われています。
摂取しすぎは注意しましょう。
キシリトール
キシリトールは、人工甘味料の分類である糖アルコールに属しています。
キシリトールは他の人工甘味料のようにカロリーゼロではなく、砂糖の4割ほどのカロリーはあるそうです。
そのため、血糖値は上がりますが、体への吸収速度が遅いためインスリンの反応を起こしにくく、砂糖や他の人工甘味料よりはマシということです。
さらに、キシリトールには虫歯菌が出す酸を中和し、さらに歯垢が歯につくのを抑えてくれる作用があるので、虫歯予防になるといわれています。
副作用としては、大量摂取で下痢になる可能性があります。
購入時の注意点としては、純正のステビア、純正のキシリトールを選ぶことです。
キシリトールガムや、甘味料として販売されているステビアやキシリトールに、この記事に出てきた毒性のある人工甘味料が混ぜられている商品もあります。
まとめ
『低糖』『微糖』『無糖』『ノンシュガー』『カロリーオフ』『カロリーゼロ』『ダイエット○○』
と言った表記のある飲食物は、砂糖を使わない、また減らす代わりに、上記で説明した毒性のある人工甘味料を使用しています。
企業にとっては、使用量が少なくて済む、安価、中毒性がある、健康的なイメージがあるなどの利点がある人工甘味料ですが、消費者にとっては、害にしかなりません。
特に妊娠中・授乳中の方、小さいお子さんには避けてもらいたい化学物質です。
また、砂糖ではないため虫歯の原因にならないと宣伝されていますが、pH5.5以下の飲み物は、歯のエナメル質を溶かします。
ダイエットコーラはpH3〜4と、かなり酸性です。
人工甘味料が食欲増進、代謝の低下を招くため、体重増加にもつながり、全然「ダイエット」効果はありません。
個人的には、カンジダダイエット中の砂糖への渇望がひどかった時、ステビアを使用してグルテンフリーのマフィンを焼いたりしましたが、私の脳が求めていたのは急激な血糖値の上昇だったので、ステビアマフィンでは全く満足できませんでした。
その時の私は、甘いものが欲しい欲求を満たせる解決策が存在すると信じて探し求めていましたが、その経験から「そんなものはないんだ」ということがだんだん分かってきました。
砂糖への渇望に苦しんでいる人には辛い結果ですが、甘い物のことは忘れることが一番です。
・カンジダ症の人
・腸内環境を改善しようとしている人
・糖質制限をしている人
・砂糖への渇望がある人
・妊娠中、授乳中の人
・小さいお子さんがいる人