健康な人の腸内にもいるカンジダ菌は、普段は丸い酵母の形をしていて大人しく、特に害になることはありません。
カンジダ症は、長期間の食生活の乱れ、抗生物質の服用、疲労、ストレスなど、様々な要因でカンジダ菌が増殖し、菌糸を持つ真菌の形に変わり、その菌糸で腸壁にしっかりとくっついて体の困った症状を引き起こさせます。
カンジダダイエットとは、このカンジダ菌を除菌するための食事制限です。
この記事では、カンジダ症の症状、カンジダダイエットとは? カンジダダイエットで積極的に食べる食品・避ける食品、カンジダダイエットと併用して摂取するプロバイオティクスのサプリメント、栄養補助のサプリメント、天然の抗菌剤について説明しています。
カンジダ症の症状
カンジダ菌が原因で起きる症状全般をカンジダ症と呼びます。
元々イースト菌(酵母)であったカンジダ菌が起こす症状という意味で、イーストコネクションとも呼ばれます。
カンジダ症の症状はたくさんあり、ほとんどの病気の大元の原因はカンジダ症と言ってもいいくらいです。
代表的なカンジダ症の症状
1、慢性疲労
2、ブレインフォグ
思考力低下
頭が働かない
混乱
記憶力の低下
集中力の低下
3、消化器系の問題
便秘
下痢
胃痙攣
膨満感
吐き気
4、感染症
カンジダ膣炎
性器カンジダ症
尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)
5、白苔・舌苔
口腔カンジダ症
6、鼻炎
副鼻腔炎
鼻づまり
7、食物アレルギー
リーキーガット症候群
8、真菌感染症
湿疹
水虫
9、免疫力低下
風邪をひきやすい
10、関節痛
痛風
リウマチ
11、気分の低下
うつ病
やる気が出ない
アルコール依存症
発達障害
カンジダダイエットとは?
カンジダダイエットは、ケトジェニックダイエット、パレオダイエット、マクロビオティクスのように、健康を目的にした食事制限・食事療法の一つです。
特徴は、
ジャンクフードを避ける
オーガニックの食品を食べる
グルテンを避ける
抗炎症作用のある食品を食べる など
積極的に食べる食品と避ける食品が細かく決まっていて、プロバイオティクスと栄養補助のサプリメント、天然の抗菌剤などを併用します。
カンジダダイエット・積極的に食べる食品
全てオーガニック、遺伝子組み換えをしていないもので、抗生物質やホルモン剤など化学物質が使われていない食品を選んでください。
緑の野菜
ピーマン
ほうれん草
レタス
ケール
キャベツ
白菜
水菜
きゅうり
青梗菜
せり
春菊
ズッキーニ
アスパラ
ブロッコリ
セロリ など
その他の野菜
カリフラワー
ナス など
海藻
わかめ
海苔
もずく など
低糖のフルーツ
アボカド
レモン
ライム
オリーブ など
グルテンフリーの穀物
キヌア
そば粉
ふすま
テフ
キビ・アワ・ヒエなどの雑穀類 など
たんぱく質
鶏肉
ターキー
卵
鮭
ニシン
イワシ など
ナッツと種子(カビが生えにくいもの)
アーモンド
ココナッツ
フラックスシード
ヘーゼルナッツ
サンフラワーシード など
ハーブとスパイス、調味料
バジル
ディル
オレガノ
タイム
ローズマリー
パクチー
塩
こしょう
ターメリック
シナモン
パプリカ
クローブ
にんにく
生姜
アップルサイダービネガー(リンゴ酢)
ココナッツアミノ(醤油の代替品) など
油
ココナッツオイル
オリーブオイル
フラックスシードオイル
ごま油 など
甘味料
ステビア
キシリトール など
発酵食品
ケフィア
ザワークラウト
プロバイオティックス入り無糖ヨーグルト
紅茶キノコ
キムチ
納豆
漬物
味噌
ピクルス など
飲み物
水(塩素抜き)
チコリコーヒー
たんぽぽコーヒー
ハーブティー
カンジダダイエット・避ける食品
以下のリストに加え、添加物、化学調味料、化学物質が含まれる食品も避けます。
砂糖・甘味料
白砂糖
ブラウンシュガー
メープルシロップ
コーンシロップ
アスパルテーム
はちみつ
モラセス
アガベシロップ など
グルテン・穀類
小麦
大麦
ライ麦
スペルトフラワー
もち米 など
フルーツ
バナナ
ぶどう
りんご
マンゴー
パイナップル
オレンジ
ジュース
デーツ
レーズン
イチゴ
ブルーベリー など
でんぷん質・糖質の多い野菜
ジャガイモ
さつまいも
ヤムいも など
プロセスミートと重金属汚染されている魚介類
ハム
ソーセージ
サラミ
かまぼこ
エビ
ホタテ
あさり
牡蠣
マグロ など
乳製品
牛乳
チーズ
生クリーム など
カビが生えやすいナッツ
ピーナッツ
ピスタチオ
カシューナッツ など
調味料
ケチャップ
マヨネーズ
マスタード
バーベキューソース
醤油
酢(米酢・白ワインビネガーなど) など
油
サラダ油
キャノーラオイル
バター
マーガリン
大豆油
サンフラワーオイル など
飲み物
お酒
清涼飲料水
カフェイン
エナジードリンク など
食べてもいいけど食べ過ぎ注意の食べ物リスト
トマト
人参
玉ねぎ
白米
玄米
豆類 など
カンジダダイエットはクレンズ
カンジダダイエットは、腸内に増殖したカンジダ菌を除菌する食事制限で、クレンズです。
そのため、長期間続けるのではなく、症状が治まるまで、最短で1週間、最長で2週間くらいを目安に行い、元の食事に戻す際は慎重にゆっくりと戻します。
追記
カンジダダイエットで摂取する食品は、シュウ酸含有量が高いものが多いです。
カンジダダイエットを始める前に、一度シュウ酸の害について読んでみてください。
↓
ダイオフ症状
カンジダダイエットを行うと高い確率で出る「ダイオフ症状」。
死んでいくカンジダ菌が重金属などの毒素を排出するため、腎臓や肝臓に大きな負担がかかってきます。
上記のカンジダダイエット・食べる食品・避ける食品リストは、一番厳格なレベルのカンジダダイエットです。
ダイオフが出た場合、食事制限を少し緩め、カンジダ菌死滅で放出する毒素が一気に排出されないように調節する必要があります。
化学物質や白砂糖など、毒になるものは継続して避け、フルーツやでんぷん質を含む野菜などは一時的に解禁して食べるようにしてください。(食べ過ぎは注意です!)
↓こちらの「妊娠中・授乳中の方のためのカンジダダイエット」がゆるいカンジダダイエットになります。(妊娠中・授乳中ではない方も参考にしてみてください。)
カンジダダイエットと併用するサプリメント
プロバイオティクス
カンジダダイエットでは、カンジダ菌を除菌しながら、腸内に善玉菌を送ります。
そのためにはプロバイオティクスである発酵食品の摂取が大切ですが、それだけでは摂取できる菌種・菌数に限りがあります。
発酵食品をたくさん食べ、さらにプロバイオティクスのサプリメントを摂取します。
カンジダダイエット開始と同時にプロバイオティクス摂取も始めてください。
栄養補助のサプリメント
カンジダ症の方に必要な栄養を補助するサプリメントです。
カンジダダイエット中と、終了後も摂取することをオススメします。
食べ物からも摂取するように心がけてください。
天然の抗菌剤
化学薬品ではなく、天然の植物などから抽出された抗生物質のような働きをする天然の抗菌剤がいくつかあります。
これはカンジダダイエットを始めて1週間ほど様子を見て、ダイオフ症状が出ていないようでしたら、摂取してください。
天然の抗菌剤はカンジダ菌を殺菌しますが、長期摂取によりカンジダ菌に耐性ができたり、善玉菌まで殺菌してしまう可能性があります。
そのため、続けて10日間以上は摂取しないでください。
ローテーションで摂取することが推奨されています。
また、1種類だけ摂取するよりも、複数種類を同時に摂取することでより効果があります。
詳しくは「カンジダダイエットの効果を促進する天然の抗菌剤【種類と摂取方法】」をご覧ください。
天然の抗菌剤の種類
●ココナッツオイル(カプリル酸)
●オレガノオイル
●ニンニク
●グレープフルーツシードエクストラクト(GSE)
●アロエ
●ブラックウォールナッツ
●コロイダルシルバー
●オリーブリーフエクストラクト
●パウダルコ
まとめ
カンジダ症の症状、カンジダダイエットとは? カンジダダイエットで積極的に食べる食品・避ける食品、カンジダダイエットと併用して摂取するプロバイオティクスのサプリメント、栄養補助のサプリメント、天然の抗菌剤について説明しました。
カンジダ症の重症度、ダイオフ症状の出方などは個人差があり、初めてカンジダダイエットをされる方は出来れば自然療法医など、相談できる専門家がいると心強いかもしれません。
一般的な医療機関では、化学薬品の抗生物質や抗菌剤が処方されることが予想されるので、あまりオススメできません。
カンジダダイエットは楽な方法ではないのですが、原因の根本を治すやり方なので、しっかりクレンズができた時には、別人のような体調になれるはずです。
そして、世の中に出回っている問題視もされていない食品の危険さを実感すると思います。
ついでに高い確率で痩せると思いますので、是非試してみてください。
・カンジダ症の人
・リーキーガット症候群の人
・腸内環境を改善させたい人
・クレンズやデトックスに興味がある人
・なぜだかわからないけど体調がすぐれない人
・現代病を予防したい人